殺し屋界は無法地帯かと思いきや、ヒエラルキーがキチンと出来ており、「コンチネンタルホテルでの殺しは不可」という殺し屋界の掟を破ったことで、トップの怒りに触れ、全ての殺し屋から命を狙われることになるジョン・ウィック。
ナイフを使うアクションから始まり、平家という寿司屋を営む殺し屋は刀を振り回す。助けを求めるべく渡ったモロッコでは犬も銃撃戦に加わり戦いは留まるところを知らない。
自分が生きることが妻との思い出を守ることになるジョン・ウィックにとっては、とにかく生き延びなければならない。これからも妻の思い出を守るためには、戦い続けることがすべてなのだ。
ハル・ベリー演じるソフィアとのモロッコでの銃撃戦、スーツ姿で砂漠を彷徨うというミスマッチな場面、NYの街中で馬に乗って車を避けながらの銃撃戦など、次々と繰り出されるアクションシーンはどれも凄いが、少しでもジョン・ウィックを助けた者には同じように制裁が科されることになり、最後の砦とも思えるNYのコンチネンタルホテルでも銃撃戦が行われることになるのだ。
ロビー等で行われる銃撃戦は、お互いが高度なテクニックを駆使するため、放たれた銃弾は、急所か否かの違いはあっても必ず相手の身体に当たる。銃撃戦でありながらホテル内部が崩れるなどという事がない綺麗な銃撃戦が続くこのシーンは台詞もなくただただ銃の撃ち合う音が響くだけだ。久しぶりの台詞が「防弾の精度が上がっている。もっと性能のいい銃をくれ・・・」なのだから・・・とにかく鳴りやまない銃声がジョン・ウィックの生きたいという心の叫びなのだ。
組織の裁定人に忠誠を誓った平家のすし職人でもある殺し屋は、ジョンのファンでもあるため、彼に敬意を払いながらも彼を殺すべくコンチネンタルホテル内のガラス張りの部屋の中でジョンの命を狙い続ける。次々と割れるガラスだが、その破片一つ一つが非常に綺麗なガラス片になって飛び散る。
コンチネンタルホテル内の戦いは、そのホテルの存在に敬意を表しているように思える綺麗なシーンだ。
*****
平家という寿司屋を営む殺し屋の要望はどこか平清盛を思い起こさせる風貌。
エンドロールでキアヌ担当のパーソナルトレーナーとコスチューマーの名前を確認。二人の活躍があってこそのアクションシーンの数々だ。
ジョン・ウィック(字幕版) | |
P.G.A ベイジル・イヴァニク,P.G.A デヴィッド・リーチ,エヴァ・ロンゴリア,マイケル・ウェザリル | |
メーカー情報なし |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます