私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

車輪 第13,14話

2023-06-04 19:24:28 | 車輪 韓国ドラマ

夫ジュンドの行動に対して生まれてしまった不信感。夫の全てを信じていたヘジュにとっては全ての価値観が覆る程だ。とにかく妻であるヘジュの協力がなければ彼が政治生命をかけている法案の通過は難しいのだが、全てを知りたい彼女の追求にもジュンドの言葉はどこか歯切れが悪い。

ドラマを見ている私でも、彼が何か隠しているのは当然だと思う位だ。そしてそんな中、業を煮やしたスンヒは、『ヘジュが性被害を受けたと警察に告発した事でソウル大の法学部に合格したばかりの双子の兄が自殺した。彼女の嘘で兄は殺された。そんな彼女は加害者が死亡後も性被害について追及できる法案を通過させようとしている政治家の妻だ』とヘジュの過去をネットに全てアップするのだ。

世論を味方にすれば、法の解釈的に無理がある法案でも通過可能と踏んでいるジュンドだが、微妙な問題に対する世論は少しの事で風向きが変わる。夫がテレビ番組で自分の過去を告白する事を望む事を知っていながらも悩むヘジュ。世間が信じればそれが真実になり、それが世論を形成するという政治でいいのかと思うが、それが政治なのか・・・

しかしヘジュにとってはそれよりも大きな問題が起こる。スビンの口から告げられるのは、夫ジュンドと自分が姉のように慕い同居していた女性との不倫。生きていく為に様々な嘘をつき、更には知っていても全部を明かさなかったスビンだが、「これだけは本当だ」と亡くなったジフンもその事を知っていたと彼女に告げるのだ。父親の行動が許せず次第に生活が荒れていったジフンだが、スビンの事は優しく守ろうとしていたのだ。

自分が信じていた二人から何年も騙されていた事を知りショックを受けるヘジュ。家の中にどこか不穏な雰囲気が漂っていると思ったが、改めて真実だと聞かされると、見ている私も何とも居たたまれない気持ちになる。亡くなったジフンが母であるヘジュを信頼していた事が唯一の救いでもあるが、そんな彼の事まで自分が考える理想の政治の為に利用した父ジュンド。

答えのないトロッコ問題は暴走する。ブレーキのないトロッコは、トロッコをコントロールしているはずの本人をも轢き殺そうとしているかのようだ。

 



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