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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

その夜の侍

2012-12-10 21:18:21 | 映画鑑賞
妻を突然の交通事故で亡くした男。
小さな鉄工所と「またプリン食べているでしょ?冷蔵庫の中に納豆はある?」日常のなんでもない会話だけが留守番電話に残される。

ひき逃げ犯の男はごくごく普通に刑期を終えて出所してきた。反省などしていない。「お前が通報しなかったら、逃げられたのに・・・」と同乗していた男を今でも小突く。道で工事の警備員をしている若い女性にいちゃもんをつける。しかし不思議だ。男も女もなぜかそのひき逃げ犯の元に吸い寄せられたように離れないのだ。離れればいいのに、なぜか離れない。ご機嫌伺いまでする始末だ。
妻を亡くした義理の兄を何とか助けたいと、ひき逃げ犯に近づいていった義理の弟さえも、手玉に取ろうとするひき逃げ犯。

ひき逃げ犯にとって、相手が誰だろうとそんなことは関係ないのだ。自分の心の闇の声に従うのみ。
妻を亡くした男はいつまでも妻の影から逃れられない。兎に角復讐という思いに駆られ、ひき逃げ犯に近づいていく。

妻を亡くした男は、どんな風に自分の心の闇を解決しようとするのか。ひき逃げ犯は相手に左右などされない。自分の心の闇しか見ていないのだ。相手が自分を見ていないのだから、復讐も何の意味も持たない。妻を亡くした男が、自分の心の闇を自分の心の中で解決するしかない姿が痛々しい。


映画「その夜の侍」オリジナル・サウンドトラック
クリエーター情報なし
aten recordings


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この映画を見て、あの尼崎の事件を思い出す人も多いと思う。人の心の中にある闇の深さに震える・・・


残酷すぎる姉妹の運命 尼崎事件「瑠衣」と「茉莉子」が幸せだった日々(産経新聞) - goo ニュース


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