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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

2025-01-17 20:57:25 | 映画鑑賞

ダンシング・ヒーローが世界的に流行していた1980年代。香港に密入国し、なんとしても身分証を手に入れたかった青年洛軍がトラブルの果てに行きついたのが無法地帯の九龍城砦。黒社会のボスに巻き上げられたお金を取り返そうとして、自分からトラブルの中に飛び込んでいくのだ。

結局、魔窟と呼ばれる九龍城砦を取り仕切るルイス・クー演じる捲風の元で働き始める洛軍。迷路のような九龍城砦は、魔窟という姿だけでなく、その中で全ての物が揃う巨大なコミュニティだ。そんな共同体の中で友人も出来る洛軍だが、彼の出自が捲風が九龍城砦を取り仕切るきっかけとなった出来事と関係している事から復讐の嵐が吹き荒れる。

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捲風、リッチー・レン演じる彼の友人である秋兄貴、そしてアーロン・クォック演じる殺し屋の陳占。彼らの抗争と捲風が九龍城砦が取り仕切るようになった経緯などは、活劇のあらすじ風にあっさり紹介され、サモ・ハン演じる更に黒社会を牛耳るボスのしたたかさ等も洛軍が行うストリートファイトでサクッと描かれる。

彼らのバックグラウンドの説明に激しいアクションは欠かせない。まるで身体の痛みを伴う激しいアクションの中に彼らの人生の本髄があるかのようだ。

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九龍城砦そのものが生きているようにも感じられ、アクションを基本に全てが語られる映画だが、洛軍の出自が明かされてからのスピード感も半端ない。

走り回り、飛び越し、突き落とし突き落とされ・・・階段、壁、通路に置かれた箱、そして部屋の中の家具一式。狭い九龍城砦の中にあるもので、武器にならないものはない。生活に密着したアクションから目が離せない。アクション監督は谷垣健治。次々と破壊される壁や家具を見ながら、そのアクションシーンの段取りの細かさを想像せずにはいられない。

更に自分の存在意義、自分たちの友情、守りたい者と戦うべき相手・・・これらの為にも、最初から最後まで痛いアクションが続き、その熱量が半端ない。

冒頭、あらすじ風にあっさりと紹介された捲風、秋兄貴そして殺し屋の陳占の関係性も、痛いアクションが続く中で次第に分かってくるようになっているし、九龍城砦の成り立ちから香港の中国返還に伴う立ち退きの利権関係。これらの歴史も全て痛いアクションとともに語られる。そしてフィリップ・ン演じる場の空気を読まない癖強めの男の人格まで、とにかく全てが痛いアクションではっきり分かるようになっている。

 



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