おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

靖国が花道に?

2005-07-18 23:55:05 | 平和
 かのナベツネも小林よしのりも反対する靖国神社参拝にご執心のコイズミさん。
 郵政法案が参議院で否決されたら解散、と恫喝するコイズミさん。昨日あたりの世論調査では、半数くらいが解散に賛成、かつ民主党に政権交代を望む声も多い。
 自民党をぶっつぶすという当初の公約のコイズミさん。他の課題はどうでもいい、国際関係などどうでもいい、郵政民営化・靖国参拝、と二つの公約実現にすこぶる狂気じみたコイズミさん。これで郵政民営化否決で、国会が解散となり、自民党は割れる。これこそ、すべてが公約通りの展開となる。今までの首相のうちで、これほどまでに自らの公約実現を貫徹した首相は、一人もいなかった。コイズミさんは、実に大した人物だ。
 だから、しぶとい自民党長老。郵政民営化なんかは、たいした案件じゃない、もともと中身がないのだから、これで解散したら、自民党が野に下る。それは絶対まずい、だから、小異を捨てて、「骨抜き」郵政民営化法案を通そうじゃないか、と得意の根回しを始めた。
 これで、またぞろ見えてきた、腰抜けの反対派。せっかくの解散を望む国民の声は、ここでも永田町論理で、全く無視されることになりそう。
 と思ったら、あにはからんや、コイズミさん。郵政法案が通っても、8月15日には靖国神社参拝、否決されても、靖国参拝のつもりらしい。そして、またもやもめ繰りかえって解散、または総辞職へ。コイズミさん、首相の地位に恋々とすることもなさそうで、どこまでも「変人」宰相を貫くつもり? だから、長老の言うとおりにもならないだろう。
 国連での常任理事国入りも、ロビー外交はまず苦手な日本、思うようにはいかず、靖国参拝で中国・韓国の反発も頂点に達し、年金も、大型増税も、消費税も、その他緊急を要する、すべて政治的課題が、靖国問題に集約されて万事休す。
 公明党は、政治的空白をつくるべきではないと国会解散絶対阻止で、自民党に圧力をかけているが、じゃあ、これまで国会は機能していたの? いっさいが、靖国と骨抜き郵政民営化のことにかまけて、外交も内政もすべて後回しで、無駄に国会経費・歳費を浪費していただけではなかったか。
 その公明党、解散反対の本音はどうも違うところに。都議選で都内に大量に移動した、学会員の住民票をもとに戻しても、選挙権が行使できるのは、3ヶ月後。だから、どうしても選挙は10月3日以降じゃないと困る、これが本当のところ。このことを民主党の議員に暴露されて、いきり立っているが、おそらく図星だろう。
 コイズミさんも、このことを百も承知。もう男の花道とやらで、どんな挑発も、恫喝も、今や気にしないような感じ。コイズミさんの真骨頂が、いよいよ出てきた。困るのは、自民党の反コイズミ長老と公明党。さてどうするつもり。
 コイズミさんに、郵政民営化法案の可決による花道をとらせるのが、一番の得策。けれども、コイズミさん、そういう手には乗らず、あくまで靖国参拝に、首相としての生命をかける所存。
 困ったときの題目頼み。日本中から間違った、狂気の題目が聞こえてくるに違いない。
 花道は歌舞伎の世界だけでけっこうだ。
コメント (2)
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