おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

正面衝突理論

2005-07-20 23:53:14 | つぶやき
 天下の開成高校が野球でベスト16入り。今まで10年間で「1勝」しただけの高校が、打率4割5分であれよあれよの怪(?)進撃、最初の三試合はコールド勝ち。明日は第一シードの強豪と当たる。果たしてどうか。
 その打撃理論が監督のいう「物理の法則」。上から見て、球の軌道に対して90度で当てれば、玉は必ず遠くへ飛ぶ。これは、たしかに初歩的な物理の運動法則。
 その理屈でまんまとやってのけるというか、暗示にかかったように、面白いように打球が遠くへ飛ぶ。瞬発力が必要なのは確かだが、それを堂々とやらせるところに、監督のカリスマ性がありそう。素人のコワイものしラズというべきか。
 普段は、部員のほとんどが塾通い、何しろ現役東大合格者全国一の学校だ。野球の練習もキャッチボール程度とか。
 小生の知人がこの中・高校(開成は、中高一貫校)の教師をしている。その知人曰わく、授業中も、先生そっちのけで自らの勉強に励む。教え甲斐がないことおびただしいと、以前ぼやいていた。先生の説明なんか、とんと聞いていない、もっとハイレベルを塾で勉強しているから。
 今はどうなったか、最近、連絡不通のため分からないが。
 野球部の連中もそうなんだろう。だから、打撃でともかく物理の法則に則って、確実に打ってでる路線。高校野球は投手だという話しもよく聞くが、それに逆らう心意気が頼もしい。野球は頭脳プレーも大切なようだから、この点でもひ弱な受験生とは違って、頭も冴えるのかも知れない。
 余談だが、今をときめく某球団のエースの弟。某都立高校に入って、野球をやった。兄と同じくピッチャー。確かに球威もコントロールも抜群。もう仲間うちは誰も打てない。ところが、これでうまくいくかと思ったら、大間違い。ピッチャーだけでは野球は出来ない。他の8人はまあ出来損ない。
 対戦相手は、振り回さずに球種を選んで、もうどいつもこいつも、こつこつとバント作戦をとった。すると、捕れない、投げられない、8人はおろおろするばかり。あっというまに負けてしまった。その時の知人。「やっぱし、野球はここですよ」と頭を指した。
 一方で、かつて、開成に並ぶ超有名高校が、夏の東京都大会予選で、試合中に相手チームをバカ扱い(確かに偏差値じゃ、足元にも及ばない「バカ」高校だった)して、そういうえげつないヤジばかり飛ばして、ど顰蹙を買ったこともあった。
 たかが高校野球、されど高校野球。開成はどこまで怪進撃が続くやら。期待は明日までかな。
 ちなみに、わが母校は一回戦で早くも敗退。
 お前ら、開成の理論に学べ!物理はしっかりやってんだろう!センター試験じゃ「物理」の平均点は、全国トップクラスらしいじゃないか。だったら、せめて野球打撃の実践に生かしておくれ!
コメント
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