おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

オオカミ少年またははしゃぎすぎ

2005-07-27 14:59:38 | 世間世界
 昨日の台風は、直前までのマスコミの大騒ぎに比べて、あっという間に無事に通り過ぎました。台風本体が通過する前までの強い雨には驚きましたが。しかし、強い風も吹かず、一瞬「嵐の前の静けさ」かと思っているうちに、そのまま台風は、都心部を直撃せず、房総半島をかすめて東北に向かいました。
 各地では、大雨と強風のために、あちこちで死傷者や建物・果樹などの大きな被害も出ましたが、去年、相次いで大型の台風が日本を襲い、大きな災害を引き起こしたことに比べると、今年はまだ被害も軽微ですんでいるようです。
 それにしても、NHKから民放番組まで、昼過ぎから軒並み臨時放送並の体制で、繰り返し台風の接近に伴う、強風雨の状況と進路予想、また新宿駅などの乗降客のインタビューなど、どのチャンネルも、今回の台風が、大型で強い台風であるような表現でもって、その襲来を告げ、早めの帰宅を促す放送がくどいほど流されました。
 勿論、大きな被害が予想され、よりその被害を少なくするために、注意を促すことは大事でしょう。しかし、冷静に見て、本当に首都圏・特に都心を襲うような、台風の進路だったのでしょうか。どうみても、東へ東へ向かって、房総半島をかすめるような進路を取っていたような気がします、あくまでも素人考えですが。まっすぐに台風が東京の中心に進んでくるとは思えませんでした。
 途中、何日か前の、まだ日本の南海上を北上しているときには、間違いなく本州中央を目指して進んでいるように見えましたが、だんだんと進路を北東に変えはじめて、八丈島辺りで来ても、まだ本当に都心直撃ルートというふうに予想されたのでしょうか。
 どうも、マスコミの右習え姿勢が、正確な判断を迷わしたような気がします。かりに、当初から房総半島付近を通過するという予想だったら、あれほどどこもかしこも、臨時ニュース並の報道をしたでしょうか。うがった見方をすれば、この間の震度5強の地震以来、「自然災害に弱い都市」というマスコミ発信のキャンペーンに、我も我もと悪のりしたのではないでしょうか。
 北朝鮮をめぐる6カ国協議、郵政民営化をめぐる参院での攻防、他にももっと取り上げなければならない課題・ニュースをそっちのけで、台風番組を延々流すTV界は、いったいどういう脳の構造しているのでしょうかね、養老さん。
コメント
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