東京下町には、二箇所、日本版「パナマ運河」があります。その一つが写真の「扇橋閘門」。竣工:1976(昭和51)年度。
「閘門」とは、水面の高さが違う2つの川のあいだを船が通行出来るようにするための施設。川と川のあいだに前後二箇所に水門をつくって、水位を調節し、水面の高さを同じにして船を通す方法で、まさにパナマ運河と同じ。
江東区の内部水域は、地盤沈下の影響から水位を隅田川の平均潮位に比べ、マイナス1M下げて常に一定にしています。そのため、満潮時の水位差は、3メートル以上。この水位差を調整しながら船を航行させる施設が、扇橋閘門だったのです。
ここも、かつては水上バスなども運行され、船の行き来も盛んな時期もあったようですが、現在は、船の往来もなく、前の扉は閉鎖したまま、後ろの扉は開放されたままです。流れもないまま、淀んだ水が・・・。
台風等の大きな水害が来たときに、水位が上昇するのを防ぐために閉じるという使い方をしているようです。たしかにこの地域は、長年、水害に悩まされた地域でした。でも、せっかくの小名木川の流れが、もったいない感じがします。
一方の「荒川ロックゲート」は、荒川と旧中川の水面の高さが最大3.1㍍も違うため水位を調節し、水面をどちらかの高さと同じにしてから船を通す構造で、震災時の救援物資輸送にも期待されている。
前と後のゲートの間65㍍、幅は14㍍。最大長55㍍、最大幅12㍍、最大高4.5㍍以内の大きさの船であれば、ここを通過可能だそうです。
また、震災時の支援活動が速やかにできるよう、閘門としては初めて阪神・淡路大震災クラスの地震でも閘門・ゲートが耐えられるように設計されていて、非常時には速やかな船の通行が可能となっているとのこと。そして、閘門内をいち早く船舶が通過出来るようゲートの開閉速度も10m/minと日本最速の設計がなされているとのことです。2005(平成17)年に完成。
こうして見ると、小名木川にある「扇橋閘門」ももっと有効活用して、船舶の航行にも役立て、流れに船が行き来する風景を再び見たいものですが・・・。
「閘門」とは、水面の高さが違う2つの川のあいだを船が通行出来るようにするための施設。川と川のあいだに前後二箇所に水門をつくって、水位を調節し、水面の高さを同じにして船を通す方法で、まさにパナマ運河と同じ。
江東区の内部水域は、地盤沈下の影響から水位を隅田川の平均潮位に比べ、マイナス1M下げて常に一定にしています。そのため、満潮時の水位差は、3メートル以上。この水位差を調整しながら船を航行させる施設が、扇橋閘門だったのです。
ここも、かつては水上バスなども運行され、船の行き来も盛んな時期もあったようですが、現在は、船の往来もなく、前の扉は閉鎖したまま、後ろの扉は開放されたままです。流れもないまま、淀んだ水が・・・。
台風等の大きな水害が来たときに、水位が上昇するのを防ぐために閉じるという使い方をしているようです。たしかにこの地域は、長年、水害に悩まされた地域でした。でも、せっかくの小名木川の流れが、もったいない感じがします。
一方の「荒川ロックゲート」は、荒川と旧中川の水面の高さが最大3.1㍍も違うため水位を調節し、水面をどちらかの高さと同じにしてから船を通す構造で、震災時の救援物資輸送にも期待されている。
前と後のゲートの間65㍍、幅は14㍍。最大長55㍍、最大幅12㍍、最大高4.5㍍以内の大きさの船であれば、ここを通過可能だそうです。
また、震災時の支援活動が速やかにできるよう、閘門としては初めて阪神・淡路大震災クラスの地震でも閘門・ゲートが耐えられるように設計されていて、非常時には速やかな船の通行が可能となっているとのこと。そして、閘門内をいち早く船舶が通過出来るようゲートの開閉速度も10m/minと日本最速の設計がなされているとのことです。2005(平成17)年に完成。
こうして見ると、小名木川にある「扇橋閘門」ももっと有効活用して、船舶の航行にも役立て、流れに船が行き来する風景を再び見たいものですが・・・。