Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

追い込み型ピアニスト

2023年08月26日 06時30分00秒 | Weblog
指揮=坂入健司郎
ヴァイオリン=前田妃奈
チェロ=鳥羽咲音
ピアノ=亀井聖矢
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23

夏の定番コンサートで、かつては海外のソリストばかりだったのが、いつの間にか日本人ばかりとなったこともあり、最近は敬遠していた(直近で行ったのは2019年)。
トップバッター:前田さんのストラディヴァリはなかなかよい響きで、安定感を感じさせる。
今年の注目は、やはり18歳のチェリスト:鳥羽咲音さんではなかろうか?
前評判通り、堂々たる演奏ぶりで、音もよく響いていた。
ラストは、昨年来注目を集める亀井さんのチャイコン1番。
ちなみに私は、ドミトリー・シシキンが、2019年にこのホールで開催されたチャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラで完璧な演奏をしたために、その後数日ほど興奮が収まらなかった経験がある。
亀井さんは、先日の東フィルとの共演でもそうだったが、第一楽章では緊張があるのかやや硬い(ピアノが重い)印象を抱いた。
今日も、2,3か所細かいミスタッチがあった。
だが、2楽章に入ると神憑り状態となり、3楽章ラストでは、ピアノを叩き壊さんばかりの力で”荒魂”的な演奏を見せた。
亀井さんの十八番のサン・サーンス5番(エジプト風)は、曲のつくりがそうなっているので「ラスト追い込み型」がピッタリくるのだが、何だか、ほかの作曲家の曲でも、尻上がり的に調子を上げてくる感じである。
「ピアノ界のディープインパクト」と呼べるかもしれない。

コメント
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