Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

視覚と記憶

2023年08月25日 06時30分00秒 | Weblog

 「初代国立劇場さよなら特別公演 」の一つで、国立劇場6館研修修了者によるパフォーマンスが観られる。
 私は、これほどバラエティーに富んだ舞台公演をかつて観たことがない。
 というのも、例えば、バレエの後に文楽が出てきたりするわけで、これだと「次は何が出るか?」というワクワク感があり、上演時間も適度な長さなので飽きが来ない。
 さて、私が一番衝撃を受けたのは、沖縄の伝統芸能である「組踊」”手水の縁”である。
 その理由ははっきりしている。
 琉球の伝統的な衣装がアルメニアの民族衣装と酷似しているため、「ざくろの色」の記憶が蘇ってしまうのである(琉球舞踊とざくろの色)。
 「ざくろの色」は、この世のものとは思われない映像の連続である。
 はっきり言えば、「あの世の映像」である。
 この映像の記憶が、私の脳の一部を完全に支配しており、それが視覚的な刺激によって呼び覚まされてしまうのである。
 なので、琉球の伝統的な衣装が目に入った瞬間、私の脳裏を不吉な予感がよぎった。
 ところが、例によって、沖縄の楽天的な音楽に乗ってストーリーが進んでいくので、ちょっと安心する。
 だが、それは錯覚だった。

結で置く契りヨー
この世までと思な
変るなやう互に
あの世迄も

結んで置く契りは
この世だけと思うな
変わるなよ、お互いに
あの世までも  

 こうしたセリフは、我々が業務において接することの多い、ストーカー/DV/モラハラ系配偶者などのボキャブラリーに属している。
 「密通」が発覚して「打ち首」にされそうになるという、怖いお話だったのだ(最後はハッピーエンドのようだが。)。
コメント
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