「支持率が低迷している岸田首相としても、次の人事で若い女性を抜擢して政権を浮揚させたいところ。小渕氏は、“前科”さえなければ、経験、知名度、新鮮味、どれをとっても抜群に良い。何よりもの取り柄は小渕恵三元首相の娘である点。自民党はなんだかんだ言って“血統書”がモノを言う組織ですから 」
「東京28区の選挙協力問題から始まった自公亀裂は、もともと茂木氏が学会嫌いだったからこそ起きてしまった騒動です。逆に、小渕氏は公明党にウケがいい。自公連立が始まったのは父・恵三氏が首相の時ですからね。」
「実は永田町は「男社会」であり、女性の国会議員は極めて少ない。国会議員722人中、女性は78人しかいない(およそ1割)。かつ、その78人の顔ぶれを眺めれば、「芸能人・スポーツ選手」と「世襲」の議員だけで3分の1を占めており、最も目につく。この比率は男性に比べても極端に大きい。」
女性議員の幹事長登用が取りざたされている。
その理由は、「血統書付き」と「公明党の受けが良い」ということらしい。
だが、この記事が言うところの「血統書付き」というのは、議員であった”父親”の子であることが重視されているわけで、結局のところ、「男系のイエ原理」が前提されている点が重要である。
このことを裏付けようとすれば、たとえば、国会議員であった”母親”の子である女性の国会議員が存在するかどうかを確かめてみるとよいだろう(私も網羅的に調べたわけではないので、存在したらゴメンナサイ。)。
また、自民党がこれ以上「血統書付き」議員の重用を推し進めていくと、維新との対立が尖鋭化するというリスクもある。
なぜなら、維新は、基本政策において世襲に敵対的な態度をとっているからである(第2ラウンドから第3ラウンドへ)。
まとめると、女性幹事長が誕生すれば、自民党が世襲体制を維持・強化すると同時に公明党との連立も維持することが明らかになるが、他方において、維新との対立が尖鋭化し、連立ないし協力が難しくなる、ということになると予想する。
さあ、どうなりますことやら?