Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

夏のダンス・ウィーク(9)

2023年08月18日 06時30分00秒 | Weblog
 「The Artistsーーバレエの輝きーー」のプログラム2:Classics のラストを飾るのは、「グラン・パ・クラシック」である。
 この演目について、マリアネラ・ヌニェスは、自身が英国ロイヤル・バレエ団に入団したときに踊っていたのが "one and only" の存在であるシルヴィ・ギエムであり、その踊りが余りにも”iconic ” であったため、長らくこの演目を踊るのを避けてきた、初めて練習したのは約3年前だったと語る。
 女性ダンサーにとって、シルヴィ・ギエムは今なお "one and only" なのだろう。
 対して、男性ダンサーにとっての"one and only"は誰なのだろうか?

ワディム・ムンタギロフ「『ドン・キホーテ』ではまだヌレエフ版を踊ったことはありませんが、あと数年のうちには経験しておきたいですね。ヌレエフ版は『ロミオとジュリエット』も『白鳥の湖』もぼくがこれまで踊ってきたなかでいちばん難しかったから。年齢的にも急がないとね。
 「『ライモンダ』は、ぼくはまだ第三幕のグラン・パしか踊ったことがありません。・・・2019年12月にパリ・オペラ座に招かれてヌレエフ版全幕を踊ることになっていたのに、年金問題を巡るストライキで公演が中止になってしまったのです。」(p49)

 上の発言から察するに、ムンタギロフにとっての "one and only" は、おそらくルドルフ・ヌレエフということのようだ。

 
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