パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

欲望むき出しの時代

2008年05月09日 22時03分46秒 | Weblog
「どの時代もそうだった」
と、言ってしまえばそれまでだが
現代は「欲望がむき出し」が、
おおっぴらに世間に広がっているように思えてならない

原油価格の高騰は、実際の需要から導きだされたものというより
サブプライムローンの影響で株式投資からあぶれたお金が
行き場として、原油の先物に向かった投機的な要素が高い
それは市場に任せて自然の成り行きに任せれば
調和的な平衡点に落ち着くと言った類いのものではなく
まるでギャンブルのようなマネーゲームの姿の様に見える

この原油高騰のニュースを聞く度に
人の欲望の凄まじさに畏怖を覚えずにはいられない

確かに昔も欲望はあっただろう
しかし、今の様にむき出しの形ではなかったのではないか
もう少しそれこそ自然のブレーキが踏まれていた様な気がする
(根拠はなくて感傷的に思っているだけかもしれないが)

いったいこの欲望にブレーキをかけるのはなんなんだろう?

今一番不安なのは、
人のことを思いやるとか
人の痛みを感じるといった想像力が
著しく欠如しているように思えること
(特に社会的に経済的にトップの人々の)

「人は、強くなければ生きられないが
 やさしくなければ生きる価値がない」
この様なセリフが白々しく非現実的に響く様な時代の雰囲気は、
どう考えても人間は進歩しているとは思えない
(単に変化しているだけだ)


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする