パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

市民の政治参加とイノベーター理論

2015年08月24日 10時44分35秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

マーケティング理論にイノベーター理論がある

新製品や新サービスの購入態度をもとに、5つのタイプに分類して説明しようとするもの。なるほどと思い当たる節がある。

その5つのタイプとは

●イノベーター(Innovators:革新者)

●アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)

●レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)

●レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)

●ラガード(Laggards:遅滞者)

その分布は正規分布として表されるようだ。
 

 

ところでこの傾向と分布、それは商品の購入上のマーケティングだけでなく、
政治等の関心・参加についても言えないか
(もっとも全ては正規分布の範疇に収まるということかもしれないが)

 

最近、住民投票とか産廃問題に関係するようになって、そこでつくづく考えてしまうのは関心を持つ人と、持たない人のこと。

新城市の住民投票に話を落としこんで考えてみると

問題の当事者として関わらざるをえない人は、ここで言うイノベーターに当たるかもしれない(住民投票を求める会の立ち上げメンバー)

次に問題の存在を感覚的に感じ取って、自ら調査して活動を始める人がアーリーアダプター。(住民投票の署名活動に参加したメンバー)

そして、問題に関り合いを持つ人に刺激されて、(情報の提供を受けて)活動に参加するのがアーリーマジョリティは署名にサインした人といえるかもしれない。

 

住民投票は結果的には行われたし、劇的な結果をもたらすことができたが、問題となるのは、これらの運動が社会の中では終了してしまった感のある事。

心配された住民投票の当事者同士のイザコザは該当者同士にはあるかもしれないが、市民間には住民投票は行ったという達成感もあって、そして「人のうわさも75日」の諺通り、普段の穏やかな生活に戻ってしまった。

住民投票を行った上での一番の収穫は、見直しの作業が現実に行われることになった事以上に、市民が行政・市議会に興味を持ち自ら何かを活動し始めたことで、それは市全体を大きく変えるチャンスでもあった。

しかし残念ながら行政・市議会への関心は持続しているかと考えるとそうではない。

確かに今でも「市議会はなっておらん」「市長もたるんどる」と感情を露わにする人がいる。でもそれは居酒屋の愚痴の範囲内の行動に収まっており、住民投票を求めた時のような全体的な盛りにはなっていない。

 

そこで先程のイノベーター理論。
現状も関心を持ち活動を続けている人たちの立ち位置、状況はどの状態であるかということ。それはもしかしたらまたスタート時点(イノベーターの状態)に戻ってしまっているのかもしれない。

関心のない人に関心をもってもらうようにする。これがなんと難しいことか。
ある数字(閾値)を超えれば、物事は雪崩を打ったように推移していくだろうが、その数字を確保するための活動は本当に難しい。

 

正直なところ、センサーの早めに働く政治的イノベーターは、新城市には解決すべき問題がまだたくさんあるどころか、調べていけば行くほど問題の根が深いと感じるようになっている。そしてその根本はどこからスタートしているかも感じ取っている。それを市民感情にセンセーショナルに訴えるのではなくて普通に理解してもらえるようになるためには、また少し頑張れる人に頑張ってもらうしかないのだろうか

 

※  イノベーター理論とは (マーケティングWiki マーケティング用語集から

            一部追加文あり)

●イノベーター(Innovators:革新者)

 冒険的で新商品が出ると進んで採用する人々の層。 市場全体の2.5%を構成する。

 イノベーター層の購買行動においては、商品の目新しさ、商品の革新性という点を重視している為、商品のベネフィットはほとんど無視される。

 

 イノベーター層の購買行動においては、商品の目新しさ、商品の革新性という点が重視される為、商品のベネフィットはほとんど無視される。

 

●アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)

 社会と価値観を共有しているものの、流行には敏感で、自ら情報収集を行い判断する人々の層。

 市場全体の13.5%を構成する。
例えばiPhoneやアップルウォッチを、人より先に購入して機能よりは少し自慢したい気持ちが強いかもしれない人たち、自分の感性が優れていること、自分らしさの表現にそのアイテムが必要と感じる人達

他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれ、商品の普及の大きな鍵を握るとされている。

 新製品や新サービスが提供するベネフィットが必ずしも万人に受け入れられるとは限らないため、市場に広く浸透するかどうかはアーリーアダプターの判断や反応によるところが大きいとされる。

 

●アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)

 新しい様式の採用には比較的慎重な人々の層。慎重派ではあるものの、全体の平均より早くに新しいものを取り入れる。

 市場全体の34.0%を構成する。

 アーリーアダプターからの影響を強く受け、新製品や新サービスが市場へ浸透する為の媒介層であることから、ブリッジピープルとも呼ばれる。

 

●レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)

 新しい様式の採用には懐疑的な人々の層。周囲の大多数が使用しているという確証が得られてから同じ選択をする。

 市場全体の34.0%を構成する。

 新市場における採用者数が過半数を越えた辺りから導入を始める為、フォロワーズとも呼ばれる。

 

●ラガード(Laggards:遅滞者)

 最も保守的な人々の層。流行や世の中の動きに関心が薄く、イノベーションが伝統化するまで採用しない。

 市場全体の16.0%を構成する。

 中には、最後まで不採用を貫く者もいる。

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目撃者となるか、それとも当事者となるか(デモ)

2015年08月24日 05時44分35秒 | あれこれ考えること

踊る阿呆に見る阿呆
同じ阿呆なら踊らにゃ損、損

何事も傍観者よりも行為者(当事者)の方が
結果的に面白い

確かに、見てるほうが楽だし、参加するのは面倒臭い
しかし、野球・サッカーの応援がそうであるように
どっちつかずの立場で見ているよりも
どちらかに肩入れしている方がずっとハラハラするし
どうしたら良いかを常に考えたりして
結果時により楽しむことができる

安保関連法案にの反対と言う声に
少し変化が起きつつある
立場上そういうことを表明しないほうが
自分の仕事に得と考える芸能人が
公にメディア上でも発言しつつある
(釣瓶・長渕剛・中居正広など)

ある種感覚・時代を感じ取る力の優れた彼らは
皮膚感覚として、問題の法案が危ないものと感じている
そこで、芸能人ではなく人としての 責任で
発言を発したのかもしれない

政治に疎い、近視眼的ともいわれそうなママさんも
皮膚感覚として危険を感じ、行動を起こしている

小さな動きは、ある数字(割合)を超えると一気に
ブームとか大きな流れとなる
そして今回の安保関連法案に対する反対行動は
もしかしたら、その分岐点になるかもしれない

そこで、市民はどうしたらいいかということ
目撃者のままか、それとも当事者として行動するか

無責任にどちらが面白いかで物事を語るのは
芳しくないかもしれないが、
どうせなら当事者となって、知らず知らず勉強して
後の時代の人に、あの時自分は、、、と語ることができるのは
価値あることの様に思えるが


 

 

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