パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

実務協議で明らかになったこと

2015年08月03日 05時54分57秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

つくば市で行われた住民投票は、総合公園整備は反対する側が
6万3482票、賛成が1万5101票、(投票率47.3%) 
大差で勝利、その結果市長は計画を白紙撤回を検討さざるを得なくなった

国立競技場に続いての白紙撤回、
ところが、自分たちの住む新城市の住民投票の結果は
3000票の差で市民側が行政案に勝利したが
白紙撤回ではない 
しかし、大幅な規模縮小は検討せざるを得ない事になっている

その段階として、見直しのための実務協議が4回にわたって行われた
市側からは総務部長、契約審査課、市民側から住民投票の活動をリードした
加藤市議と太田さん が出席、市長は傍聴者として参加
司会は副市長で公開という形で行われた

先日の4回目で一応終了
この実務協議で明らかになったことは

1.市側からはなんの提案や行動はなかった
2.市側が見直しの基本とする7000平米の面積が、それ程の面積を要しなくとも
  (市民案の面積で)大概の機能が 収まってしまうということ

     以上の事実


実務協議最終日
そこで共通認識とか決定事項の確認がなされたが
この解釈はそれぞれの立場でかなり異なってくる可能性がある
同じ実務協議の結論に真っ向から違う結論をそれぞれがもってしまうということ  

そこで、現実に行われた実務協議の進行の具合を振り返ると
実務協議を傍聴されなかった方にも参考になるかも知れない

大幅な規模縮小を目指すのは市民側も市側も同じはずだが
市側からは市民側の案に対する実現可能性の確認という言葉のうちに
いろんな問がなされた
進入路の問題 体育館側の交差点からは法律上入ることができないのではないか
入れるようにしたら庁舎面積はえらく小さな面積になってしまうのではないか
これは以前にも大型車の軌跡の図で紹介したが
この解決方法については、お互いの知恵を出し合ってより良い庁舎建設を求めるはずなのが
市側からは何の提案もなされなかった

結局市民側からスイッチバックする提案がなされ
これが問題解決につながると市側も納得、共通認識とされた

しかし、市は自分たちは一体どうするつもりだったのだろう
市民側に疑問をぶつけてはいたが、自分たちが計画する案に関しても
これは重要な問題でなにか考えるはずなのに、その方法は聞けなかった

次は机・ロッカーの収納の問題
職員363名の机・ロッカーが入らないからどうするか
これも基本的には同じ流れで進んでいく
これも市民側が解決策を考える
大幅な規模縮小を目指す仲間であるはずの市側は
何故か大きな面積を必要とする根拠づくりに終始している

法律上の問題、動線等を加味しながら市民側が解決策を提案する
その案がクリアされたと思ったら、また市側からあらたな問題を提起された
市側は縮小ではなくどうしても大きな面積を確保したいだけに思えてしまう

結局、市の行ってきたことは結果として
市民案の実現可能性を確認すると言いながら
自分たちの案は一切告げす、解決策も考えず、ただ批判を繰り返しただけ
こんな風に捉えられても仕方のない行動だけ

市は何もしてこなかった
この一つの事実に追加して、もう一つて明らかになったことは、
(繰り返すが)市側が実現性を批判しようとした市民案が、
実は可能であることが明らかになってしまったこと 

つまり市側が進めたい7000平米の面積の庁舎は必要ではなく
市民側の勧める案で大半の問題はクリアしてしまうということ

実務協議が行われたことを知っている新城市民は多いかもしれない
しかし、その内容を知っている人は少ない
その実務協議の内容を深く知るためには
片方の意見だけでなく、両方の意見を知る必要がある
今回は、その片方の視点の立場で紹介してみた 


 

 

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