リコールについて思いを表に出すのは難しい
人一人の政治的な生命を(成立すれば)一瞬でも
断つ可能性があるので、いい加減な一時の感情に任せた
勢いだけで行ってはならない
今、残念ながら新城市では既に新聞やテレビでも報じられているように
市長リコールの運動が始まろうとしている
しかし、実はこれが問題なのだが、
幾らかの市民はそうした動きがあることを知らない
当然、何故そんなことになっているのか、その理由も知らない
ただ新庁舎問題が絡んでいると容易に想像がつくに違いない
リコールを進めるグループは普通の人間の集まりとして
いろいろ討論を行った
「住民投票の結果を無視していることは市民を無視していること
リコールに値する」
「住民投票がなかったら見直しもされずにいた、
ある程度の縮小ができているので、あとは市民の判断を見極めるべきだ」
「縮小されたと言っても数字の扱い方のマジックで(総工費のくくり方を変えて発表している)
現実には縮小されていない、はたしてこのまま認めて良いのか?」
「そもそも庁舎問題が住民投票になってしまった理由は何だったのか
住民の声を聞かなかったからではないか
その住民の声を聞かない姿勢がまた繰り返されようとしている
それで良いのか?」
「あの分かりにくい住民投票の選択肢を先導したのは何故か
あの文言でことを進めようとして、なおかつ住民投票の結果についても
住民投票で求められた意図を鑑みることなく、単に形式上の解釈で
住民投票の結果を踏まえていると言い切る姿勢はそれで良いのか?」
などなど
このリコールに繋がる行動は、そんなに安易に
自分たちの要望が聞き入れられないから
行動を起こすといった類のものではなく
もっと様々な点から考慮した上で進めようとなっている
様々な点とは
新城市南部地域の産廃進出について
市の方向性を県に示す一番の力を持つ市長は
進出反対の意向を見せた
「あれは裏口入学のようなもの」
しかし、その違法性を感じながら具体的には何もしなかった
ママの会には
「産廃が許可されたら反対します」から
「操業したら反対します」
「被害が出たら反対します」と答えが変化している
また八名地区の人びとがタナカ興業に回答するように求めた文書の
質問内容を勝手に変えている
また市の方向性を示すべき「買い戻し特約」には
何故か不思議なくらい関与していない
道の駅もっくる新城の大幅な追加予算
単なるミスと言うには大きすぎるミス
その責任の所在やら反省の総括は不明
また少し妙なことがある
足湯は今は時代の流れに乗っていない
源泉ならばまだしもお湯を運んで運営するのは
コストが掛かり合理的ではないとの
調査会社の報告があったが、政治判断で採用
また新城市が運営しているにもかかわらず
新城市の人たちの参加がない
名鉄が運営 儲けがない場合は市の収入はなし
赤字になれば市が補填
穂の香専門学校は、
「経営が成り立つのか?」という不安があるなか
正規の家賃は月600万円を実際は政治判断で
月100万円に優遇して誘致
新城市でおそらく一番広い道路 亀姫通り
補助金があるからといって、いまでも
「なんでこんなど道路をつくったのか?」
と思われる道路を政治決断で10億円
リコールを求める立場とその運動を新聞等で知る人
その大きな違いは情報量
上に挙げたようなことに少し違和感を感じる人は
少なくとも何かを考える
(全員がリコールに結ぶつくとは思わないが)
しかし現実には、一般の方々は市の情報は広報「ほのか」
時々の新聞発表、ティーズ、時に回覧 などで知るしかない
おそらく市が発表した見直し案のうち
「地下トンネル案」が出てきたきっかけは何だったのか
知っている人は少ないと思う
そして結果的には、知らないけど 「地下トンネル案」が出てきて
どうやら採用されなかった ということしか知り得ていない
市の広報というものは現実にはそんなものだ
と言ってしまえばそれまでだが、残念ながら市の将来・財政に
不安を感じる人達は必然的に市の工夫を求めるようになる
そしていろいろ考える
すると現在の進め方を今は変えなければいけないのではないか
と考えるようになる
変えるのは市政の進め方、そしてそれに繋がる首長
残念なことに議会が普通に行政のチェック機関として働いていれば
市民は安心していられるのだが、住民投票で明らかになった様に
議会はチェック機関というより追認機関としてしか機能していない
だからこそ、住民投票にまでなってしまったし、結果も多くの議員さんの
判断にNOを下した
しかし、なにがあろうと判断するのは市民
妥協するのも、妥協しないもの結局は市民の判断
水清ければ魚住まず このくらいのことはよそでもよくある事
いやいや将来を考えるとそんなにのんびりと構えてはいられない
などなど いろんな考えが世の中には存在する
それを考え選択するのは市民
ただ、これからリコール反対派の人がきっと行うと予想される主張
「自分たちの意見だけ正しくて、それが受け入れられないから
市民を混乱に陥れている」といった感情的な次元で
リコール運動をしようとしているのではないということ
これは始めに明らかにしておきたいと思う
(これがたとえ言い訳に聞こえるにしても)
まずは多くの人に情報の共有を
その上での判断を
それにしても、いつまでも思うのはあの住民投票の選択肢
何故、あんな文章なのか?
誰がつくったのか?
あれで進めようとして、その進め方は良いのか?
自分は、どうしてもここに行き着く
すべての問題はあの選択肢に集約されている