ドイツ人はサッカーの練習を始めると、シュートばかりするという話を聞いたことがある
オランダ人はパスの練習ばかりで、国民性の違いはこのように現れるという
本当か嘘かわかないが、おもしろい話だ
日本人はどうだろう
先日Youtubeで静岡の高校のサッカー部の練習を見た
さすがに静岡の有名校だけに、一人ひとりのボール扱いがうまい
体幹を鍛えるような準備もあって、選手一人一人が丁寧に育てられている
練習の仕上げはミニゲームとなるが、それらはパスのタイミングとかコース取りとか
パスコースの限定とかを瞬時に行うおさらいをしているわけだが
不意に、シュート練習をしていないことに気がついた
日本の高校とかユースチームはどのくらいシュート練習をしているのか
と、少しばかり気になった
いつも日本人のゲームではゴールの上を通過するシュートが多いし
打てば良いところをパスの選択をしたりしている
そしてキーパーと一対一になったときでもやたらと慌てて
自分のタイミングでシュートできていないシーンが頭に浮かぶ
(それらはシュート練習が少なすぎるためではないかと思ってしまった)
ちょっと前の東アジア選手権で中国と対戦した日本チームは
このシュート力の欠如を実感した
確かに守り主体で試合に臨んだ中国に対抗するのは難しいのはわかる
おまけに選手同士は初めて一緒にするようなメンバーで
パスも少しづつずれて、円滑なパスワークができていなかったのも事実だが
これが韓国だったらどうだったろうと考えると
韓国は前の試合で中国に3点奪っている
つまりは、急造チームの韓国は3点とったが、日本のチームは取れなかったということだ
これから連想するのは日本代表がブラジルと戦った試合で
日本はPKでの失点1に抑えて、善戦したかのような数字に見える
日本の前に戦った韓国はブラジルに5失点しているが、1得点している
(日本チームは得点の可能性を感じなかった)
この差は国民性の違い以上に大きいのではないかと思えて仕方ない
ロシア・ワールドカップで韓国はドイツにに2得点して勝っている
ところが日本のチームは、ドイツ戦では失点するイメージは
あまり浮かばないとしても、得点シーンも浮かばない
結局のところ、サッカーは相手よりたくさん点をとったほうが勝ち
という考え方と、失点しなければ負けない
とする考え方の選択の違いのような気もする
(練習時間のかけ方もこれで決まる)
日本人のメンタリティは、野球の野村監督が好きそうな
後者をなんの違和感も持たずに選んでしまいそうな気がする
日本人にストライカーが誕生するのは、残念ながら本当に難しそうだ