パンセ(みたいなものを目指して)

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なぜ急激に「あの報道」は減ってしまったのだろう

2022年07月21日 09時22分18秒 | あれこれ考えること

二三日前は衝撃的な統一教会の報道が、いろんなテレビ局で放送されていた

ところが、急に統一教会絡みの報道が少なくなった
新聞のテレビ番組欄は少ししかない
代わりに出てきたのが羽生結弦のニュースで
それはタイムリーとか明るい話題だとしてもこの急激な変化は異様だ

それを異様と感じるかどうかは人それぞれだろうから
自分の感覚からすると変だということだが

今回の参議院選挙で落選した有田芳生氏がテレビ番組で
一瞬で固まるような衝撃的な(実は薄々分かっていた?)話をした

二十年ほど前のこと、ジャーナリストとして霊感商法等の統一教会絡みの
調査をしていた彼に、警察・公安関係の人がその当時の統一教会の実態の
レクチャーをしてくれと依頼があった
出席者は2.30人くらいで目つきが鋭い人が多かったそうだ
有田氏は「なぜレクチャーするような運びになったのか?」
と聞くと「オウムの次は統一教会に手を付ける」と話したそうだ
ところが、その後一向にその気配はなく20年ほど過ぎたころ
レクチャー依頼をした(?)人に偶然会うことがあって
「なぜ、あの時から動きはなかったのか?」
と聞いたそうだ
その答えは「政治の力だ」と答えたらしい

このテレビ番組はSNSの世界では驚きをもって拡散した
しかし、SNSと遠い世界にある人は、
世の中はいつもと何も変わることのない日の連続としてしか感じていない

安倍晋三氏が銃殺されたのは衝撃的で悲惨な事件だが
その背景と、自民党(政治)と統一教会の関係が、田舎にいる人間でも気になる

この襲撃の際「民主主義の根幹たる選挙」という言葉がよく使われた
だが、これには違和感があった
「選挙は民主主義の根幹だろうか?」という疑いだ
理想としての民主主義ではなくて実態(現実)として選挙は
およそ民主主義的な要素よりももっと別の力が大きく左右する
選挙は勝たねば意味がない
勝つための方法は残念ながら議論を重ねた上での政策論争ではない
選挙は勝負事で、その勝負事には戦いになれた人や応援する組織が必要だ
その応援する人というのは、主に利害関係者だ
つまりは選挙は田舎でも国政でも、利害関係者の力が大きく左右するというのが現実だ
そうした現実があるなかで、物事を決めるのは多数決となれば
結果的には少数者の利害関係者の力が政策に反映するということだ

利害関係者の活動は選挙だけでなく、ロビー活動というやや優しげな表現のものもある
統一教会は自分たちに問題があるとされていることを自覚していて
この問題を解決してくれるのは「〇〇党の△△さん」と投票を間近に控えたある会場で
絶叫している(この場面はテレビで紹介された)
これなどは悪しきWin-Winの関係で、だからこそ政治とこれらの宗教団体との関係を
深堀りする必要はあると思われるが、なぜか報道は一気にトーンダウンしている

放送免許を仕切る政府からの何らかの圧力か、それとも自発的な自粛か
戦前戦中では新聞紙法で肝心な紙の供給が政府によって仕切られ
その結果自由な報道はできなかったらしいが、ふとそれを思い出してしまった

現在の日本は民主主義国家とされているが、
実は少しづつ独裁国家に近づいているのではないかと思えてならない
問題なのはそう感じていない人がとても多いことだが、そう感じるのは間違いだ
とちゃんと説得してくれる人がいれば少しは安心できるのだが
とにかく、田舎にいても、、不安な時代の空気を感じる

気になっていることの発露、、まとまらない話

コメント
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