パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

想像力の欠如、情報の欠如、関心の欠如

2022年07月12日 10時52分53秒 | あれこれ考えること

参議院選挙はほぼ予想通りの結果だったのだろうか
弔い選挙の影響はあったのか、なかったのか?
昨日になって出てきた「統一教会」と安倍さんの関係が
もっと早く詳しく報道されてたら、、、どうだったのか?
それらはわからないまま過ぎていく
だが、はっきりしたことはある
ツイッターである人が調べたアンケートが紹介されていた
若い人に自民党に投票した理由だ

「現状維持」「安定感」「生活は良くなってないがそれほど困った経験がない」
「自民以外知らない」「頭に浮かんだのが自民」

以上がその理由だ
正直、そんなものだろうと想像がつく
自分の若い頃を振り返ると偉そうなことは言えないが
一つの党が独占するのは良くないと考えて、政策やイデオロギーよりは
暴走を防ぐ意味で二番目の党に入れていた
(それが良いのか悪いのかは、、わからないが)

ただ、年齢を重ねて来ると選挙の重みというものは実感する
国家とは暴力装置を持った存在と定義した人もいた
税金は否応なしに徴収されるし、払わねば罰せられる
徴兵制があったころは好むと好まざるの関係なく戦地に送られた
国家とはそういうものだから、自分の住む国家は少なくとも
好ましくない暴力は果たせないようにしなければならない
選挙は国家に対する国民の意志の表明だから、面倒でも真面目に考えねばならない

自分のことは棚に上げて物申す
それは気づいたものの責任のような気もする

「現状維持」は「生活は良くなってないがそれほど困った経験がない」
という実感から出たものだろう
だがそれは「痛い目をしないとわからない」につながる
周辺のもっと困った人たちへ心を痛めるといった
想像力に欠けるといった傾向が最近は多くないだろうか
目の前の事実しか気が付かない
目に見えていない問題点とか矛盾とかそういったものへの
想像力がない現実は、実は国力の低下ではないだろうか

「自民以外知らない」「頭に浮かんだのが自民」
これも想像がつく
だが民主主義がまともに運営される条件は、
情報あるいはメディアが正常に機能していることがすごく大事な条件だ
「自民以外知らない」「頭に浮かんだのが自民」
という状態は果たして情報(メディア)が正常に機能していた結果だろうか

話は飛んで昨日「旧統一教会」の代表の記者会見があって
ついに宗教団体名が明らかにされた
問題となるのはその団体と安倍さんの関係になるが
一つの事実として、奈良の演説会場にはあの団体に動員が
かけられたと想像できる画像が出回った
それは団体の内々の連絡を図るもので、演説会場のこのあたりは空いている
と言った情報が共有されるようになっていた
(だから安倍さんと団体と無関係とは考えにくい)

この旧統一協会のことは、実はアメリカのトランプさんの事件のときも目にした
正確にはこの組織が関わるメディアで、「ワシントン・タイムズ」という
名前は信頼できそうなものだが、歴史のある「ワシントン・ポスト」とは違って
なにやら怪しい情報を流していた(Qアノンぽい)
(あの頃は日本語訳で読んだりしたし、ここの関係者と思われる我那覇某の報告も目にした
 それはちょいと信じる気になれないものだった)

つまりは統一教会のことをそれなりに知っている人は、少し危なっかしい団体と認識すると思う
ところが、その名前がなかなか明らかにされないでいた(何故?)
昨日、明らかになったが、心配なのはそのあとどのくらい詳しく報道が続くかということ

仮に、この手の報道が知らぬ間に静まっていくとか
あるいは事件の本質が民主主義への挑戦とかの言葉で論点がすり替えられたりすると
心配症の自分はいよいよ不安が増すことになる

コメント
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