パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

宗次ホール 弦楽四重奏コンクール

2014年09月15日 10時04分28秒 | 見てきた、聴いてきた(展示会・映画と音楽)
連休2日目の昨日
暇を持て余して名古屋の宗次ホールに出かけた
この日は、第2回弦楽四重奏コンクールの本選当日

前日、その前に行われた公開マスターコースに
続いてのいよいよの本番


スタートは11時から
当日券を購入したのは11時半
ということで、第一番目のグループは待合室の映像で見学
何やら切り詰めた緊張感のある雰囲気
やはりコンクールとなると違うのか



すべてを聞いた人から投票やアンケートがあるようだったが
聞き比べられるほどの耳を持ち合わせていない
それに、何グループか聞ければいいといった気楽な態度で望んだので
途中眠くならないか心配したほど

2番目のココット弦楽四重奏団から聴くことに
どのプログラムもハイドンが入っている
ハイドンはそんなに夢中になるほどの作曲家ではない
所有しているのは「ひばり」くらい

モーツァルトと比べるとちょっと気が利かない感じが
していたが、こうして聞いてみるとなかなか行ける
(ライブのせいもあるかもしれないが)

全てにハイドンの弦楽四重奏曲が入るのは分かる気がする
表現欲に満ちて個性バリバリの曲作りというより
バランスがとれていて、確かに弦楽四重奏の基本の基
みたいな要素に満ちている

聴き比べるのは曲もさることながら
演奏力も知らないとできないが
ただ好きなだけの時間つぶし目的では
ここに残す事ができるのはその時頭に浮かんだことだけ

最初のグループ(ココット弦楽四重奏団)は、みんな黒い服を着て
第一ヴァイオリンの人がものすごく気合が入っているというか
音楽に入り込んで座っているところから
立ち上がってしまいそうな勢い

騎士と名付けられた曲以外はコダーイの曲
コダーイはチェロと言う楽器が好きなんだろうな
確か無伴奏の曲があったような
そんなことを思いながら聴いて午前の部は終了

お昼は近くの喫茶店でコーヒーを飲んで
一休み、、、のつもりが、ついお腹にクッキーを入れてしまった
これで睡魔との戦いになりそうと危険な予感

午後の2つのグループのプログラムの
規定のハイドンの曲はは「五度」
これらな比較ができるので少し楽しみ
そんなことを思いながら、午後はスタート
(ビーネン・カルテットから)

最初アナウンスで曲は「ニ短調 五度」と紹介された時
まず思ったのは、ニ短調ならモーツァルトのニ短調の弦楽四重奏曲と
比較できるということ

それで演奏の質というよりは曲の個性の違いを思いながら
耳を澄ます
なるほど感情に溺れることなくバランスも崩さずハイドンは進んでいく
いろんなアイデアもこうした楽曲の初期の段階だから
盛り込まれている
しかいモーツァルトと比べると、モーツァルトの直接感情に
訴えかけるような(ただ聞き流すとなんてことはないが
耳を傾けた瞬間いきなり雄弁になるのがモーツァルトの曲)
人懐こさとは随分違う、改めてモーツァルトの異能さを感じてしまう

ハイドン以外はベートーヴェンのセリオーソ
この曲は自分も好きな曲
カッチリまとまってそれなりに美味しい旋律もあって
推進力もあって
確かにこのグループの人たちも達成感のような雰囲気
モーツァルトもすごいがベートーヴェンも凄いな


次のカルテット・アホイでこの日二回めの「五度」
ふむふむ、確かに感じが違う
こちらのほうが地味だがふくよかな音色
弾き慣れていると感じたのは錯覚か
二度目で耳がそんなふうに感じただけか

このグループのハイドン以外の曲はドビッシーの曲
これも実演では初めて聴く曲
ドビッシーの一筋縄ではいかない音楽、響きを
さあ聴きましょうと、幸い眠くならずに耳を澄ませることができた

最初の楽章 途中なぜだかオーケストラ曲の「海」を連想してしまった
やっぱり個性というのは出るものだ
それから中間の楽章でフランスというより
スペイン的なテイストが感じられたが
それはラテン系と言う共通点か

二グループを聴いたあと休憩タイム
帰りの時間もあるし
あとひとつベートーヴェンの曲を聴いて終わりにしよう

ということで関心はまたしてもハイドン以外の曲
クランタンツ弦楽四重奏団
ベートーヴェンはやっぱり凄い
その音楽の推進力は半端じゃない
音の流れが感情と構造と高いところでまとまって
職人的な作曲というより、表現意欲に満ちてアイデアも豊富
めったに聴かなかった四番のハ短調の弦楽四重奏曲も
今CDを流している(やっぱりライブのほうがいいかな!)

それにしても今回の2,000円の入場券は
完全に元をとった印象
音楽に集中し、様々な妄想に酔って、
頭に栄養を与えることができたというところか



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