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市民の声を聞く機会

2016年11月11日 08時50分59秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

新城市の話題で他の地区の人には関心がないかもしれない
自分のためにメモ的な意味も込めての投稿 

先月、新城市内の数カ所で行われた「地域意見交換」
そのうちの何回か出かけたが、全体を通して疑問に思ったことがあった
それは「意見交換会」と名づけられた催しだが、果たしてそれは
ほんとうの意味で市民との意見交換会となったのかという点

催しの進め方に対する不満ではなく
(独断だが、なんとなく市民の声を聞きたくないようニュアンスがある進め方だったので)
新城市には「市民の声を聞く」システムが果たしてあるのだろうかと考えてしまった

最近でこそあれこれ文句を言う存在でいるが
ほんのすこし前までは何も知らない立場でいたから
もしかして市民の声を聞く機会はシステムとしてあるかもしれないが
今のところはっきりこれだと自覚できるものはない

市民まちづくり集会と言うものがあるが
これは意見を聞くというものとは少し違うような気がしている
議会報告会も市民の声を聞く機会ではなさそう
(現場では市民の思い等が発露されることがあっても)
地域自治区のシステムも地域協議会のメンバー以外には対して関係なさそうだし
メンバーが必ずしも市民の意見を反映しているとは思えない

自治基本条例や議会条例には、文言として市民の声を聞くことになっているが
具体的にどうやって行われているかわからないのが今の自分の立場

そこであれこれ便利なネットを彷徨っていたら
どうも自治基本条例(まちづくり基本条例)とセットで
「市民参画条例」と言うものをつくっている自治体があることを知った

これは行政と市民が共同して進めていくやり方を示したもので
市民参加者の固定化、人数の少なさなど実施していく上で
問題はあるようだが、現実に自治体の大事な問題について
予め市民と打ち合わせをしていく段取りを保証している

ざっと目にしたところでは、愛知県東海市、岐阜県高山市にそういった
「参画条例」があった
これが時代背景を反映して必要なものとなりつつあるのか
はたまた間接民主制を少しばかり脅かすもで安易に取り入れるのは
まずいかものなのか正直わからない
ただ、羨ましく思うのはシステムとして
「市民の役割・責任」みたいな抽象的なスローガンに留まらず
その具体的な声の聞き方が示されていることだ

新城市では住民投票までなってしまった経緯があって
その際に「市民の声は聞かれているのか、届いているのか、聞く機会はあったのか」
と強く感じたものだったから、予め市民の声を聞く機会を確保しているのは
随分羨ましい

新城市は自治基本条例を作成した時点で、
住民投票条例をつくったのと同様に「市民参画条例」とその(実施)規則等をつくるのが
より現実的であった思われるが、それはされなかった
つくづく残念

でも条例はあっても市民間に伝わらず、
あるだけ!という状態はなんとなく想像がつくので
大手を振って歓迎できないかもしれない
でも、ないよりはマシ

ところで、関連リンクとして

高山市市民参加条例

東海市市民参画条例

静岡市市民参画の推進に関する条例

そして興味深いブログ 小金井市の市民参加の問題点


 

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