今回、東京出張で宿泊したホテルには『和英対照仏教聖典』とともに『古事記』が!
この『古事記 現代語訳』は華原朋美との交際で話題になっている(笑)
竹田恒泰(たけだつねやす)氏によるもの。
竹田氏は前書きで本書の位置づけを明確に語っています。
それは、日本とはなにか、日本人とはなにかを知るためには『古事記』が最適である。
一方、『古事記』は難しいと言われているが、それはおびただしい数の神様や人が
登場するからで、実際に繰り返し登場するのは全体の1割にしか過ぎない。
なので、『古事記』を楽しんで読むためには神様と人の名が出てきたら
「すぐにわすれること」です、としています。
たしかに、神様の名前は当て字っぽい字で読みづらく、
まじめに登場する神様の名前を覚えながら読もうとするのは
苦痛でしかありません。竹田氏の言う通り、神様の名前を気にせずに
読み進めると、なかなか面白く感じました。
実際、子供の頃に童話として読み聞かされた八岐大蛇(やまたのおろち)の話や
因幡の白兎の話、海彦山彦の話は、実は古事記から来ていることがわかります。
さらに、現代人ではわからない古代の風習などについては
その都度解説がなされていて、単純和訳では理解できない部分も
理解しながら読み進めることができます。
『古事記』は三部から成っていて、「上つ巻」は神の代の物語、
「中つ巻」は神と天皇の代の物語、「下つ巻」は天皇の代の物語という具合。
ワタシはとりあえず「上つ巻」だけ読んでみましたが、
神様の名前を覚えなくていいと思って読むと気が楽で楽しく読めました。
竹田氏は『古事記』を広く日本人に知ってもらうため、
全国のホテルの各部屋に無料で配布しているそうです。
テレビのある番組で竹田氏本人がPRしていましたが、
実際にホテルで『古事記』に出くわしたのは初めて。
また、本書は学研パブリッシングより全国の書店で購入できるとのこと。
![]() | 現代語古事記: 決定版 |
竹田 恒泰 | |
学研パブリッシング |
![]() | 現代語古事記: 神々の物語 (学研M文庫) |
竹田 恒泰 | |
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