ゲームについての研究会に参加

(ゲーム界がこんなに奥深いものだったとは知らなかった・・・)
正直、目から鱗であった。

六本木にある国際大学GLOCOMの「フレンドリーセミナー」に参加してきた。今日のテーマは「コンピュータ・ゲームの現在・・・認知の技術としてのゲーム」で、1971年のピンポンゲームの紹介から始まって、今現在のゲームに関する世界情勢を講演してもらった。

たらたらと書いても仕方ないので、要点のみまとめておきたい。

◆ここ15年間のゲームの描画水準の進歩はものすごく、これ以上はなかなか描けないところまで一気に進化した。

◆宮本茂(マリオの開発者)氏という存在を私ははじめて知った。マンガで例えれば「ゲーム会の手塚治」のような存在だということらしい。

◆ゲームはインタラクティブ(双方向)な面白さが大事らしい。

◆韓国では「プロゲーマー」という職業まであり、なんとそのトップゲーマーはアイドルとして写真集まで出せるらしい。

◆韓国のゲーム界では「e-Sports」という文化が成り立っている。ゲームのトーナメントが開催されて賞金も大きい。

◆プロゲーマーはなんと「60分の1秒」というゲームのひとコマを見極め、対戦をするほど研ぎ澄まされている。

◆「遊びの面白さは、プレーヤーにもう1回やろうと思わせる自発性と強く関係しているので、この自発性を引き出すようなゲームをつくるのが、難易度を考える時のポイントになるのです。」(宮本茂)という言葉は、教育にもヒントを与えているように感じた。

◆「『マリオなら、ひとつのネタがあったら、必ずそれを『覚える場所』『実際遊ぶ場所』『応用する場所』『極める場所』がある」(宮本茂)・・・このことも授業言える。やり方を学習し、練習によって定着させ、それを使って応用問題を解き、さらに難問を解いていくという学習過程とまったく同じだ。

◆シリアスゲームにはものすごいものがある。例えば「Food Force」というWFP(国連食料計画)が開発したゲームが無料配布されているが、これによって食糧援助にかかわる仕事を体験し、食糧援助の大切さを理解できるようになっている。

◆テロ発生時の救助シュミレーションゲームですら開発され、ニューヨークの消防署で研修として使われている。

◆アメリカの軍隊がイスラム系テロリストと戦っていくゲームが無償配布され、アメリカの新兵獲得に役立ったという事例もある。

◆パレスチナでは、イスラエル兵を殺していくゲームがあるらしい。開発者の言葉「暴力はよくない。しかし、イスラエル人は暴力の源であるから殺しても良い。」

◆シリアスゲームは正しい倫理観をもって利用すれば大きな力を発揮する。パイロットやドライバーのシュミレーション訓練は有名。手術のシュミレーショントレーニングも有効。

◆ゲームは巨大なインパクトを持ったテクノロジーとして無視できない存在となった。善にも悪にも大きな力を発揮する可能性がある。


たらたらと書くつもりはなかったのに、ずいぶん長く書いてしまった。

「ゲーム」は、どうやらゲーム脳がどうのこうのといった次元はすでに通り過ぎた過去のものになり、新しい次の時代の文化として、どのように活用したら良いのかという方向に思考を変える必要がありそうだ。

下手をするとゲームによって無意識のうちに人格操作もされかねない。教育現場でダメだダメだと批判をしても、学校だけでゲームを遮断しても何も変わらない。社会の大きな流れは学校の存在など無視をするかのように流れている。その中にどっかりと腰を添えて、流れを善の方向に持っていけるかという発想が必要になってくる。今日はそんなことを感じさせてくれるセミナーだった。
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セーラー服と機関銃

何気なくテレビをつけて仕事をしていたら、あれあれ?!
この場面って、どう見ても「辰巳の森緑道公園」じゃん!
すかさず写メールで「辰巳TCブログ」の記事にしました。

キムタクが主演していた「HIRO」でも使われた場所ですよ!
ロケのメッカ、辰巳だね!
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