地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京釜線土砂降り鉄 (13) 有蓋車貨物列車

2019-08-15 12:00:00 | 韓国の鉄道


 漢字を忘れたので歴史は思いつきで創造するしかないウリナラのムンジェインは本当に面白い人物で、ここに来てボロボロと本音を漏らしまくり、金正恩と主体思想派が喜ぶ方向に沿ってますます愚民を駆り立てています。ウリナラと日本のこれまでの関係は全て間違いであり、民族の正気を代表する北が国際制裁で封じ込められているのもまた、南北融和でウリナラが世界に輝きを放つ新時代の到来を妨げているため、何が何でも、あらゆる手を使ってウリナラ優位・南北協力の局面を造りだそうとしているわけですが、そんな余りにも無茶苦茶な変化を起こそうとすれば、国際社会の現状を大きく乱すものであることは冷静にみれば明らかです。そこで、そんなウリナラがやらかす激変に伴う軋轢の責任を、ありとあらゆる口八丁手八丁で日本に押しつけようとしているのですから、何をか言わんや。
 そこで一番迷惑を蒙っているのは、長年の日韓関係の中で安定と繁栄を享受してきた韓国の普通の人々ではないでしょうか。とはいえ、原理主義者にそう説いたところで、ますます「土着倭寇叩き・積弊精算」を叫ぶだけですので、かくしてウリナラでは文革と類似の現象が強まらざるを得ません(文革のときも、中国の圧倒的多数の人々は毛沢東に心から熱狂していたわけではなく、紅衛兵の若造の政治テロに震え上がって身の処し方に窮していたに過ぎません)。ムンジェインの如き主体思想派が今後どのような道を歩もうとするのか知ったことではありませんが、韓国人の知人をはじめ、普通の人々がどうなるか心配です。



 というわけで、ウリナラの今後がますます突風の混沌に突っ込もうとしている中、日本人が普通にのんびりと駅ホームの端で撮り鉄に興じることは、相当難しくなって行くものと考えざるを得ません。日本人がスパイをしているぞと告げ口する輩は確実に増えるでしょうし、あるいはそもそも外交上の失策によりウリナラの安全保障が極端に揺らげば、公式見解として鉄道撮影禁止という時代に戻るのかも知れません。
 韓国の鉄道は、日本風なテイストの上に米欧テイストを織り交ぜて、石焼きビビンバのようにグチャグチャにかき回したケンチャナヨな雰囲気が魅力であり、その一端は例えば、今さっきまで頻繁にKTXやKTX山川が通過した線路に、忽然とアメ罐が率いる有蓋車オンリーの編成が現れるという奇想天外ぶりからも明らかです。まぁ、在来線とKTXがどちらも標準軌であるからこそ普通に可能なわけで、在来線と新幹線が東北の一部路線を除いて分離された日本が特殊なだけかも知れませんが……。
 そんな韓国の鉄道は、果たして本当に今後、統一朝鮮鉄道の一部分となり、一面では当ブログがかねがね妄想している通りに革命的な情景を見せつつも、全体としては政治社会経済的混乱と部品不足が重なって衰退して行くのか、それともムンジェインを頭目とする主体思想派の強引な現状変更路線の企てが破綻し、本来あるべき日韓基本条約遵守の道と穏健な経済・社会を取り戻すのか……? 鉄道は国家なり、という言がありますが、とりわけ韓国・北朝鮮の鉄道はいわゆる日帝残滓のカタマリであり、日本が残したものに対してどのような態度をとるかによって大きくその姿が変わるという映し鏡でもあります。というわけで、今後しばらく撮り鉄は難しいかな、と思いつつも、引き続きその変化を生暖かく注視して行きたいと思うものです。

京釜線土砂降り鉄 (12) コンテナ貨物列車

2019-07-31 00:00:00 | 韓国の鉄道


 この世にうらやむものはなく、「日本은 업다 (日本はもうないも同然なほどウリナラの方が先進国になった)」と思っていたはずの主体ウリナラの南半分では、「ウリナラが日本から買いたいものを日本が売ってくれないから、全ての日本製品をボイコットする」という、最高に論理が顛倒した支離滅裂な国民運動が展開されています。しかし、それが果たしてどれだけ、相互の信頼に基づいた健全な貿易を望む本来の自由貿易の精神から乖離していることか、最早説いて聞かせても無駄なレベルになってしまったとしか思えません。
 しかも、そんな運動の片鱗が、不特定多数の外国人も利用する地下鉄の車内にまで浸透し、ドア窓ステッカーとしてベタベタ貼られ始めているということですから、これは最早「美帝를打倒하자!」「Down With USA!」などと至るところに大書されたウリナラ北半分とかイランとか、毛沢東時代の中共と変わるところではありません。



 さらに、日本による貿易管理の厳格化を、ウリナラに対する経済侵略とか、南北分断をさらに固定化する悪の策略だなどと決めつける方がどうかしています。日本としては、そんなウリナラが信用出来ないから関係を絞って徐々に手を引くことになっても構わないという発想でやっているわけで、あとは克日でも何でもやって頂きたいところですので、それが何故侵略なのかさっぱり分かりません。また、日本との経済的関係を薄めて克日に成功すれば、それは恐らく国力の低下を伴うかも知れませんが、少なくとも経済的レベルとしては北との距離が縮むことになります。そして、南北協力で打倒日本を叫ぶ余地も一層拡大することになりますので、むしろ南北統一の夢が指呼の間に届くということではないでしょうか。
 したがって、このような運動が盛り上がるほど得をするのは、北の青年大将ニムと、彼に従う老執事のムンということになります。だからこそ、なおさらウリナラの政府は反日運動を盛り上げまくっているのであって (実際、政府が反日を叫ぶほど支持率が上がっていますし)、それが実はウリナラ南半分の北への吸収合併への道であることを、ウリナラ南半分のほとんどの人々は考えてみようともしないのです。
 かくして、当ブログが数年前から主体朝鮮塗装のウソ電を描くなどして予想してきた、北主導の南北統一という美しい未来がますます近づいていることに、改めて我ながら震撼せざるを得ないのであります。
 とゆーか、ソウル交通公社の電車だって、イルボンから買った素材や部品をいっぱい使っているだろ、と思うにつけ、そもそも主体思想かぶれのソウル交通公社労働組合は、日本製品不買ステッカーなど貼るヒマがあったら、ただちに全列車の運転を取りやめて電装品を叩き壊し、1号線のトンネルは日帝残滓としてきっちり埋めるべきではないか、と思うのですが。
 というわけで、どんどん主体思想がかって貿易を減らして行くウリナラの今後が何となく脳裏によぎりつつ、大動脈の京釜線を頻繁に行き交うコンテナ列車の画像を貼っておきます。

京釜線土砂降り鉄 (11) ソウルメトロ1000系

2019-07-11 00:00:00 | 韓国の鉄道


 このたびスタートしたウリナラに対する厳格な輸出管理をめぐって、ウリナラは「戦犯国イルボンのWTO違反」云々を声高に泣き叫んでいるようですが、まぁここらへんは如何にも腐れ儒者の本場らしい話ですので、お決まりの日常風景を生温かく見守れば良いでしょう。むしろ問題の本質としては、経産省の省令改正でいうところの「国際的な安全保障のため」云々という内容の背後にある、最近のローソク革命政権の下での深刻な管理体制の緩みがあるようで、そのことは早くもウリナラから伝わって来る「備蓄量が想定よりも全然足りない」というニュースからも明らかなようです。
 NKかIRか、果たして何処に流したのかは知りませんが、今後ウリナラ企業が日本から戦略物資を購入するにあたっては、過去に遡った戦略物資の輸入量・代金と、それを用いて製造される製品の質・量が見合っているかを自ら証明することを、霞ヶ関にある経産省の本丸御殿から直々に求められ、そのデータを経産省の百戦錬磨の技官が厳しくチェックするはず。書類上に細かく「今後は決して売らない予定ゲッスムニダ」と書けば良いという問題では到底ないのです。そう書いたところで、本当に横流ししないことをどうやって証明出来るのでしょうか。過去に遡って不正な貿易管理をしていないことをウリナラ自ら挙証できず、しかも恐らく大幅に輸入量と製品量が食い違っているとすれば、「イルボンはWTO違反の戦犯国」どころか、ウリナラこそが国連安保理の名において正真正銘のテロ支援国家と認定される可能性すらあるのです。



 というわけで、先日KORAIL5000系の画像をアップした際には、高品質な電装品の調達が滞って間引き運転になるのでは、という趣旨を記したばかりですが、最悪の場合、電車は大幅な間引き運転や運休に陥り、救済策としてアメ罐がKTXやITXセマウル、そして首都圏電鉄を牽引するというマニアックな光景が展開するのかも知れません。テロ支援国家ながらにも石油を売ってもらえればの話ですが……。何やらベトナム国鉄に譲渡されたソウルメトロ2号線チョッパ車が中国製罐に牽引されて一時期走っていた「ハロン・エクスプレス」のようですらあります。あるいは、先軍チョソンで辛うじて動いている電車や電気機関車と同じく、半導体をわざわざ使わない抵抗制御の釣掛式電車に改造すれば良いのかも知れません (ドシロートの妄想 ^^;)。これはこれで、世界中の釣掛式電車ヲタから絶賛されることになりますので、ウリナラは精神的勝利をおさめることも出来ましょう。その際の新塗装は勿論、当ブログが以前超妄想ででっち上げた「統一チョソン首都圏電鉄」塗装で宜しくお願いしたいものです。
 そんな美しい未来を何となく思い描きつつ、ソウル交通公社(ソウルメトロとソウル都市鉄道公社が2017年に合併し、英語名は引き続きソウルメトロ)の新1000系 (VVVFステンレス) 画像をアップしておきます。このデザインの車両は1〜4号線で広く走っており、違いと言えば交直流車か直流車か、そして帯色はどうかという点ですので、ある意味で東急2020・3020・6020系の発想を先取りしているのかも知れません (笑)。
 それはさておき、ソウルの中心街のみを走るソウル交通公社1号線に対し、乗り入れ先のKORAIL京元・京仁・京釜線が余りにも長いため、ソウルメトロの電車は滅多に来ず、これに当たること自体がちょっとした宝くじ級の出来事なのですが、そんな宝くじはしばしば大当たりであったりもします。慧眼な方は、どういうことか既にお気づきでしょうか?

京釜線土砂降り鉄 (10) 初期型5000系

2019-07-03 00:00:00 | 韓国の鉄道


 去る7月1日に経済産業省が発表した、輸出貿易管理令の運用をめぐる通達の改正内容が、ウリナラにおいて激震と捉えられているようですが、これはまぁ言ってみれば、昨年来ローソク革命政権が日韓関係のあらゆるお約束を無視し毀損してきた結果、ついに日本政府としても、信用出来ない国家に対する待遇を変えざるを得なくなったということで、今回の発表はとりあえず、レーダー照射事件の後始末の一つではないかと愚考しています。
 レーダー照射事件は、ウリナラ軍が北の瀬取りによる戦略物資調達を助けていたのを見られてしまったが故に起きた出来事だったと思われ、日本を核とミサイルで脅かす北に日本製の戦略物資を国家ぐるみで横流すウリナラなどは最早安全保障上の友好国と呼ぶには値しない以上、輸出手続を簡素化した従来の優遇措置を止め、ウリナラについてはとりわけ厳しく審査するカテゴリに移すのは当然のことでしょう(省令で様々な国をカテゴライズする中に「り地域」というカテゴリを新設してウリナラを当てはめ、経産省の安全保障貿易審査課が極めて厳格なチェックを入れるようです)。これぐらいのことは自由貿易諸国でも普通にやっているはず。それをWTO違反だなどと騒ぐこと自体がお門違いも甚だしく、この期に及んで相変わらず日本に甘えているとしか思えません。
 かねてから、日本との関係で利益を得てきた人々を、「民族の正気」に照らして汚れた存在と見做す「積弊精算」を推し進め、「克日」を高らかにうたってきたのは、ローソク革命精神の発露に他なりません。というわけで今般の措置は「この際、戦略物資を日本から送るのも厳格な条件にしてやるから、今こそ本当に望み通りに日本を排除し克服し、完全な独立自主をやれるものならやってみろ」というイルボンからの愛の鞭だとどうして思わないのでしょう? たとえ物資がなくとも独立自主・自力更生の精神、そして千里馬・万里馬の速度戦・強行軍精神で、無いものも自分で創る。この世にうらやむものは無し! そのような思想的覚悟こそ、間もなくウリナラも喜々として懐に抱かれるところの、先軍チョソンの主体思想というものではありませんか。



 ともあれ今後ウリナラは、「本来であれば日本と密接な経済関係がありながらも、日本の安全保障上極めて疑わしくなった国・地域」である「り地域」に指定されましたので、さて、どれほどスムーズに半導体素材を調達できるのでしょうか。かつて尖閣事件に際して中共が日本向けレアアースを禁輸にした後、日本企業が必死に代替技術を模索したのと同じく、ウリナラで製造技術を早急に固めるも良し。あるいは中国様に戦略物資を頂けるよう頭を下げ、この際思い切って現代版の朝貢国の座を復活させて、天朝大中華の恩恵に喜々として浸るも良し。しかし、どれだけ時間がかかるか分かりませんし、あるいは天朝大中華もこれを奇貨として、袁世凱のような輩をウリナラに送り込んで政治と外交を全面指導するようなことになるやも知れません。朝鮮王朝末期のような、思わず息を呑むようなどんでん返しや荒波が、これからのウリナラで起こるかと思うと、脇で見ている物好きとしては本当に楽しみでなりません(110年以上前とは違うのは、もう日本は何らの領土・経済的関心も持っていないということ。だって、軍国主義じゃないんですから)。
 そしてもう一つの見どころは、ウリナラ半導体の生産が本当に止まったとき(そして今後、日本による厳しい貿易管理の対象が工作機械やその他の戦略的素材・部品にまで及んだとき)、ウリナラのVVVF電車は果たして潤沢に部品を確保出来るのでしょうか。日本的なDNAを受け継ぐ首都圏電鉄の電車に罪はないものと思いますが、部品が足りずやがて間引き運転の度合いが増すことになるとすれば、それもまた運命というものでしょう。また、ただでさえウリナラ製の電車は、中国製と比べてもどうも怪しい……と思わずにはいられないのですが(一番の代表例は、僅か2〜3ヶ月で運用を外れた、宇進産電製品搭載のインドネシア・Holec AC。タンゲラン線で乗った俺すげぇ、と改めて痛感します。笑)、今後世界中で、ウリナラ製電車のメンテナンスが滞ることも予想されます。
 まぁその時は、日本製品を買って頂きたいと思うものです。そもそも半導体供給も、ここに来て国産品が改めて世に打って出ようとしています。現在、岩手県の北上工業団地に、東芝メモリ岩手の巨大工場が建設中で、今秋完成と伝えられますので……(先日奥州街道を歩いていた際、街道の一部を潰して建設されていた巨大な建物に震撼しました。この手の精密機器産業が、いま北上周辺にバンバン進出しており、岩手県は非常に景気が良いようです)。

 というわけで、昨年夏のソウル出張ついでに、土砂降りの中で撮影した画像の続き……「205系5000番台の標準軌・交直流版」とも呼ぶべき (?)、KORAILの5000系改め311000系初期車です。出来れば、これが京釜線の急行線をかっ飛ばして来て欲しかったのですが、結局緩行線で来たのみで、編成写真はキレイに撮れなかったため、代わりに一両一両形式写真っぽく撮ってみました。とくにWパンタの中間車をはじめ、結構良い味出していて好きなんですよ、この電車……。

京釜線土砂降り鉄 (9) トングリ5000

2019-05-14 00:00:00 | 韓国の鉄道


 韓国という国は、最近の日本の世間一般で思われているイメージと比べれば遥かに多様で面白い国ですし、普通に真面目に日本との友好を願っている人も多いですから、もう余りグダグダ並べたくはないですが、少なくとも現政権が続いている間は、日本から何かのアクションを起こしても全て無駄でしょうな。現政権が言う「積弊精算」とは要するに、日本との関係でこれまで形づくられた繁栄や、その中で利益を得ることそのものを何かの間違いと考え、日本と協力して韓国を盛り上げようとした人々を「土着倭寇」とレッテル貼りし、日本の影響を全て消し去らずにはいられないという、まるで腐れ儒者の淫祠邪教論と同じ発想法であるわけですから。だったら今すぐ、渋沢栄一が中心となって建設された京釜・京仁線を「日帝残滓」として廃止し撤去しろよ、と。明らかに日韓基本条約後の経済援助で建設されたソウルメトロ1・2号線なども、忘れずにキレイさっぱり廃止して埋め戻すということで。



 というわけで、昨年夏に撮影したKORAIL京釜線画像の続き……VVVF車5000系改め311000系のうち「トングリ (丸型)」と呼ばれるグループです。5000系は車体構造からして、韓国版の205系5000番台と呼べるような車両であり (個人的偏見)、かつて2000年代に何度か撮影した際には抵抗制御車がまだまだ大量に活躍していただけにほとんど興味なし!な車両でした。しかし久しぶりに訪れてみれば、1000系後期車も既に風前の灯火で、九老の車庫の片隅で寝ているのを見かけこそすれ運用に入っている車両は見かけず、日本国内で武蔵野線205系5000番台に感動するのと同じく、自ずと5000系改め311000系も真面目に撮る対象となったのでした (汗)。とくに、新トングリ (下の画像) なんて全然興味なかったはずなのですが、今や普通にカメラを向ける気になったのは、日本でも似たような顔の車両が増えて違和感がなくなったためかも知れません。
 
 話題変わりまして、韓国の首都圏電鉄網はジワジワと拡大を続けているところですが、このたび京元線の電鉄区間の北端が逍遙山소요산から漣川연천まで延伸されることとなり、電化工事を速やかに進めるため、東豆川동두천から白馬高地백마고지までの全列車が4月から全面運休となっています。同区間においては当然のことながら代替バスが運行されていますが、ソウル近郊でディーゼルカー (CDC) に乗りたいという方は、漣川~白馬高地間の再開まで乗れませんのでご注意を……。ソウル駅と都羅山を結ぶDMZ列車は、CDCの観光列車改造バージョンで運行されていますが……。
 それにしても、電化工事をするために全列車全区間運休とは相当荒っぽい話ですが、たぶん単に電化をするだけでなく、対北協力をしたくてたまらない現政権の肝煎りで、京元線の少なくとも韓国側(電化しない漣川~月井里も含む)については、長大編成の貨物列車の運行に耐えるよう、ついでに路盤を全面改良しておきたいということなのでしょう。