地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

北総7260形・京急蒲田の大踏切を行く

2010-02-24 07:25:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 京急空港線は、3連の釣掛車や700形が行ったり来たりするだけの「名ばかり空港線」を返上して正式にターミナルに直結するようになって以来、年々利用客が増加の一途をたどり、今や京急のドル箱路線と言えるほどまで大賑わいの観があります。加えて、確かこの秋あたりには国際線新ターミナルビルが完成し、さらに利用客が増加すると予想されることから、輸送力の増大は待ったなし。
 (とゆーか、最初から羽田に巨大国際空港を作っておけば、今頃は仁川が日本のハブ空港であるという間の抜けた事態にならなかったでしょうに……。あと、日中国交回復時に、中共が「日本を代表する国際空港に叛徒・国民党の飛行機が乗り入れるのはまかりならぬ」という、世にもくだらない面子にこだわってくれたおかげで、長らく中華航空機が成田ではなく羽田の旧国際線ターミナルに乗り入れてくれており、日本の国際航空輸送草創期のままのターミナルビルの味わいとともにラクチンな台北往復を楽しめるという点で神奈川県民にはサイコーに有り難い時代がありました[中共Thanks!……笑]。しかし、いつの間にか華航は新たに就航した長栄ともども成田に移ってしまい、その後設定された日中シャトル便とやらが羽田に陣取るようになった結果、文明的な友好国・台湾に行くのはやたらと面倒で、万人の万人に対する闘いが日夜絶賛展開中なカオス中国に行くのは便利であるという、ある意味で転倒した事態に……。嗚呼、羽田に台北線カムバァック!)
  

 
 いかんいかん、ついつい神奈川県民利用客としてのホンネがほとばしってしまいました (^^;)。ともあれ、京急がさらなる利用客の増加を予想しつつ、根源的なボトルネック(&箱根駅伝における最大の難関)としての京急蒲田駅東側単線大踏切の解消を狙って進めていたのが、京急蒲田駅の高架化事業。日夜膨大な数の列車が行き交い、しかも工事用地が極めて限られる中、さぞかし作業の進捗度合いはサグラダ・ファミリア並のスローペースなのだろうと思いきや、たまに京急を使って移動するごとに何やらどんどん構造物が出来上がっているではありませんか……。
 そこで、これは早めに大踏切を行く列車を記録しておかなければ……と思いまして、先日東京スカイツリーと東武の組み合わせを撮影したのち、都営浅草線を利用して京急蒲田に移動~。押上駅で姿を現したのは京急1500形の快特三崎口行でして「ちぇっつまんねぇの。1本待てば急行羽田空港行きか……。といふことは、北総車で来る可能性が高いな。ちょっと待ってみようか」と思ったのですが、次の瞬間「いや北総車ならば、もちろん京成3700系や新3000系の亜流で来るかも知れないけれども、ひょっとすると7260様がやって来る可能性もある。となれば……撮らなきゃ損だ」と思い直しましてそのまま乗車。果たせるかな……京急蒲田で下車後さっそく大踏切に向かいますと、本当にさっそく7260様(京成3300形のリース車両) が御姿を現したではありませんか!!\(*^O^*)/
 いや~、北総7260形がデヴューして以来これまで一度も撮れておらず、そもそも京成系車両自体ここしばらく多忙のため全くご無沙汰でしたので (3300形の復活旧塗装、未だ撮ってない……T_T)、待ち時間僅か数分で最高のカットが撮れるなんて……こんなこともあるのだなぁ~と思う一日でありました。とりあえずは京急2000形と大踏切の組み合わせを記録できれば上々かな?と思っていたのですが、京急1000形が激減した今、京急線上を行く最もシブく濃いぃ車両のひとつである北総7260形をこうして記録でき大満足です (^O^)。
 肝心の高架化の進捗度合いですが、既に架線も張られ始め、どうやら佳境に入っているようです。まずは上下線のどちらかが切り替わり、完全に高架に移行するのはもう少し先の話になりそうですが、その時が近づくほど地元民の皆様を含めてお名残撮影の人波が殺到するのでは……という悪寒がするのも否めませんので、のんびりと眺めて記録するのは今のうちでしょうか。

※頂いたコメントへのレスがなかなか出来ず大変恐縮です。これからぼちぼちレスいたしますので、もうしばらくお待ち頂けますと幸いです。 m(_ _)m 

京王競馬場線の日常・標準塗装6417F

2010-02-21 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 周知の通り、長年にわたる京王の主力であった6000系は、首都圏大手私鉄の中でも先陣を切ってVVVF化100%を達成するという極めて野心的な (?) 計画のために一気に数を減らし、とくに8両固定編成は先週末と今週末の「高尾」HMつき準特急を以て完全に離脱する旨が公式HPで告知されていました。しかし、この事実上の8連さよなら運転は幻の企画に終わるようで……先週は高幡不動での車両トラブル&ダイヤ大混乱のため中止となり、今週末も公式HPによりますと「運用上の都合により」中止となりました。前にも当ブログで少々記しました通り、私自身は東急8000系や相鉄5000系ほどの思い入れを京王車に持っているわけではなく、何のかの言って仕事も重なっているため、もともと訪れる予定はなかったのですが、長年の京王ファンの皆様にとっては残念な結果になったのは否めないでしょう(なお、イベント走行をしない代わりに、もうしばらく8連を一般運用に入れるようです)。
 しかし思うに……今回の「事情による中止」はひょっとすると、最近のJRのさよなら運転や団臨走行に際し繰り返された一部の不逞の輩の行為が京王でも再現されてしまうことを恐れての自主規制なのかも知れません (大阪府警は本格捜査に乗り出すようで、鉄道と利用客と沿線民に害を及ぼす全ての輩に法の鉄槌を!)。はっきり申しまして、「さよなら」が乱痴気騒ぎに終わるくらいなら、むしろ特別な行事は一切ないままそっと静かにお別れする方がどれだけ心に残るだろうか……と思いますし、その車両に思い入れがあって予めあれこれ撮り貯めた本当のファンが最後に報われるのが望ましいと考えますので、今回の京王の決定は (真相は分かりませんが ^^;) 諸手を挙げて大歓迎です……。(以上の内容に関するコメントはご遠慮下さい)



 というわけで、一昨年に相模原線沿線で週1回用務があったついでに6000系の8・10連を撮りまくった私も「最後に報われ組」の一人に♪ (笑)。そして、2連についてはまだまだ「最後に報われる」チャンスがいっぱい♪ 京王によりますと、最終的に6000系が全廃となるのはもうしばらく先のようで、神出鬼没の増結車や閑散とした支線区でのワンマン運転として最後の花道になるとか。そこで、とりあえず今のうちに競馬場線を訪れておけば、のんびり・まったりと味わえることは間違いなし……。しかも、今回の突然の「8連さよなら運転」中止を踏まえれば、いずれ後継のワンマン車や増結用車両が用意されたあかつきには、ある日予告なく6000の2連を完全離脱させることになるとしてもおかしくないでしょう。事実上のさよなら運転は既に始まっており、それをしみじみとかみしめ味わうのは今のうち……。
 そう思い立ったが吉日 (笑)。井の頭線沿線で午後から仕事があった先週末、少々府中方面に寄り道しまして、競馬場線を行くワンマン6000を楽しんでみました。もちろん、最大の狙い目は臙脂帯に塗り変わった6416Fでありまして、残念ながらこの編成にはフラれてしまいましたが (笑)、6417Fを記録しておくことも大切であることは言うまでもありません。そういえば、個人的に前回競馬場線で撮り鉄した際にも6417Fが走っておりましたが (05年8月13日付記事)、当時はまだ菱パンでしたので、シングルアーム=ちょんまげ化された姿で走っているのを記録するのは初めてです。そして……幸いにして薄曇りでしたので、約1時間の乗車&沿線ブラブラ散歩気分撮影でも相当撮り貯めることが出来てお腹一杯 (笑)。これから春夏……と季節が移るほどに、道床にも雑草が生い茂ってローカル線ムード炸裂!になるはずですので (除草剤を撒かなければの話ですが)、あと何度か折に触れて再訪してみたいところです……(6416Fを当てたい!ということもありますし ^^;)。 

秩父鉄道2010末端間引きダイヤ詳細発表

2010-02-20 00:38:00 | 地方民鉄 (秩父)


 先日、秩父鉄道公式HPにて来月実施のダイヤ改正に関する概要が発表され、閑散時の間引き運転を示唆する内容がごく一部の (?) 秩父ファンのあいだで波紋を引き起こしておりましたが (そんなことない? ^^;)、昨日改めて更新された公式HPに詳細時刻のPDFファイルがアップされました。そこで早速、玉手箱を開けるような気分で恐る恐るファイルを開き (汗)、現行の時刻表とざっと比較してみたところ、大略以下のような変更点が目立っておりました。
 【平日】
*午前中の下り急行は全て影森止まり(影森2本留置?)。
*夕方の三峰口発急行2本も影森始発に変更。
*朝ラッシュ時の熊谷=羽生間で1本各停を増発する効果はてきめん!
 10~10数分間隔で運行されることになり、上下合わせるとかなりの頻繁運転に。
*羽生=影森間の日中各停はおおむね現在の本数が保たれるものの、
 午前中に1本ある羽生発寄居行は熊谷発三峰口行きと整理統合。
*いっぽう日中の影森=三峰口間は、予想通り1時間間隔の時間帯出現……。
 とくに上りは、三峰口12:59発の次が14:21発! 80分以上も空白が (-_-;)。
 【休日】
*午前下り三峰口行き急行及び西武からの直通列車が早めの時間帯にシフト。
 早起きのうえ、目的地でより長い時間滞在したいと思うハイキング客に朗報!
*日中の各停はおおむね従来通りの本数が保たれる模様。



 こうした新ダイヤを眺めておりますと、平日休みを使って影森=三峰口間で乗り鉄しながら撮り鉄することを無上の喜びとする私のような人間には非常にツラいダイヤ改正となるようです (T_T)。まぁ有り体に申しまして、影森から先でガクッと減る人口密度・輸送密度に合わせたに過ぎないのでしょう。平均1時間間隔でやって来るということで、日中の細々とした地元の方々のお買い物・お出かけ需要には十分対応していることも確かであり……。全国の他の山岳地帯ローカル線には「せめて1時間間隔で来れば良いのに」と思えるところでも平気で2時間ほど間隔が開くところもありますので、破格の優遇であることは間違いないでしょう……。 
 というわけで個人的に、今後の秩父での鉄道利用撮り鉄は、平日は影森以北(但し三輪鉱山専用線の出入りがある時間帯は影森近辺も)、休日は影森=三峰口間も可、というパターンになりそうです。それでも、影森=三峰口間の山里の四季を心の底から味わおうとするならば、やはり何と申しましてもSL目当てのクルマ撮り鉄や一般客が押しかける阿鼻叫喚の状況を回避できる平日こそ絶品であるわけでして、特に平日の三峰口駅や車両公園に充満する終着駅のひっそり感はたまらないものがあり……。あるいは、最初から「寂寞の三峰口駅に浸りたい!」と思い訪ねる分には、今度のダイヤ改正はちょうどお誂え向きで粋な展開なのかも知れません。

小田急5000形・淡雪の新百合を行く

2010-02-19 08:12:00 | 大手民鉄 (小田急)


 気象庁が長期予報で「寒い冬」と予告すれば暖かく、「暖冬」と予告すれば連日しばれる冬になるという「法則」があるような気がするのですが、この冬はそんな「法則」通りに冷えますね~。そこで何と、この2月は既に首都圏で7~8回も雪が舞っているとか。そのうち最大規模 (というと雪国の方の失笑を誘いそうですが) の積雪は去る2日朝に見られ、たまたま時間があった私も思わず田園都市線でフィーバーしたものですが、僅か2週間ちょい後の昨日の朝も再び雪化粧! そんな朝は、今後一体いつまで走るか分からない車両と雪の組み合わせを記録するにはまたとない機会です。そこで、出勤ついでに少々時間を確保しまして進路を小田急にとり (田都はダイヤ乱れのため避けました。汗)、新百合ヶ丘にて途中下車。ラッシュ時ということで多めに出庫しているであろう5000形を中心に撮影に励んでみました。



 しかし何よりも思い知らされたのは……新4000が増えたなぁ、ということ。まぁ、新4000の見映えは3000とは比較にならないほどマシだと個人的に思っておりますが(一方、車内環境や静音・防振性は3000の方に軍配が上がるでしょう)、僅か30分少々の間に10編成中6編成が姿を現しますと、さすがに「これってイジメかよ……」と憂鬱になります (爆)。勿論現状では、それでもめげずに粘って待てば必ず5000様はやって来るものの、まず現れた快速急行・新宿行が同時進入の新百合止まり多摩線3000にカブられ、思わず……(以下略。号泣)。
 それでも待った甲斐はありました。今度の急行で5000が来なければもう時間切れのため都心へ行かなければ……というタイミングで5000様登場!! \(^O^)/ その直前には超レアな準急町田行 (明るい時間に走るのは朝方の1本のみ) でも5000様が! (^-^)v 嗚呼……新4000が続々と落成している今の小田急にあって、5000は遅くともシモキタ地下化完成までの命かも知れませんが、何時までもその小田急顔で走り続けてくれよ!と改めて痛感せずにはいられません。

 こんな感じでご機嫌だった昨日の晩は、西新宿のインドネシア料理店でKuching Kanpung様を幹事とする濃いぃ宴が開かれまして、東南アジア各国の鉄事情を中心として最高に楽しいひとときを過ごさせて頂きました。ご参加の皆様どうもありがとうございました!! m(_ _)m 
 そういえば小田急5000形は鋼製車であり、編成替えを基本的に想定していない完全な固定編成として製造されているためか、ジャカルタに行かないのは残念……。

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東京スカイツリー300m記念・東武優等車

2010-02-18 00:23:00 | 大手民鉄 (東武)


 地上デジタル放送への全面移行がなされる来年夏を控え、東武が本拠地・業平橋の貨物跡地を新テレビ塔の土地として提供のうえ建設を進めているのが東京スカイツリー。その高さはどう頑張ってもドバイのバブル・ビル (爆) を超えて世界一の高層建築となることは出来ないことが残念ながら確定しておりますが、「武蔵国」にちなんだ (あるいはオヤジギャク的語呂合わせな ^^;) 最終目標の634mという数字はやはり野心的なものがあり、既に都内のいろいろなところからその姿を遠望することが出来ます。角度と、間に挟まる目立った建物がないという条件を満たせば、6~7階以上の建物から見えるのでは?……という感じです。
 そんな東京スカイツリー、先日Yah○o Newsを見ておりましたところ、このたび高さ300mを突破したとのこと! かねてから「建設中のスカイツリーの足下を走る東武の電車」というシーンを是非一度撮っておかなければなぁ……と思ってはいたのですが、このまま行かないままでいるといつの間にかスカイツリーが「成長」し過ぎてしまい、どれほどの広角レンズを用意してもスカイツリーの頭頂部がフレームアウトしてしまう可能性が……(^^;)。そこで昨日、久しぶりに少々時間が出来たことから、半蔵門線に乗って押上に向かいまして、スカイツリーと東武本社新社屋の組み合わせ(まさに総本山!)をバックに走る東武を記録してみました。



 押上駅A3出口を出ますと、まず目に飛び込んでくるのは重量感のある東武新社屋(入口には「いつものフォント」で「東武館」と大書)。個人的には、旧社屋の如何にも老舗会社的な雰囲気に心惹かれるものがありましたが、如何せん高度成長期あたりに建て増しを重ねたような建物ですし、業平橋界隈もスカイツリーお膝元の観光地として一変する以上、より京成本社に近い位置(RP誌東武増刊号によりますと、かつて社宅があった場所)に移ってきたのは必然的な流れなのでしょう。
 そんな感傷 (?) に耽りながら露出をセッティングしていたところ、さっそく御スペ様登場! しかし……昨日の時点で高さ303mということで、とにかく広角側での勝負はツラい……(汗)。今回はとりあえず35mmフルサイズ+広角24mmという組み合わせで勝負したのですが、スカイツリーの現在の頂部は画角内に辛うじて入りこそすれ、クレーンの先端はフレームアウトしてしまったといふ……(-_-;)。今後横アングルで撮る場合には、35mm換算で16~20mmほどの超広角が必須でしょうか。それでも完成時には足りなくなる可能性が高いわけで……(縦アングルにすれば何とかなるとは思われますが)。また、結構なスピードで業平橋から駆け下りてくる列車を接近戦で捉えることになりますので、ほんの僅かにシャッターを切るタイミングがズレるだけでも大変なことになります。本命の6050系がやって来たときにはめっちゃ緊張しました……(^^;)。
 ともあれ、こんな感じで所期の目的を達成して満足満足 (*^^*)。しばらく東武沿線で撮り鉄する機会もなく、「体内東武ん (^^;)」が恐ろしく低下していた折りでもあり、ちょうど良い気分転換となりました。それにしても……はぁ、オフシーズンで空いている東武快速に乗って遠くへ行きたい……(爆)。
 ちなみに、今回撮影した東武新本社前踏切は、遮断竿にかなり近い位置に障害物検知装置が立っており、通りかかった背広組社員の方からも「障検に引っかからないようにして下さいね~。電車止まっちゃいますから……」とのご注意を受けました。ご用心ご用心……。


 辛うじてまとまった絵づくりとなりましたが、これ以上スカイツリーが高くなりますと、画角を広く取らなければならないことに応じて、両脇の障害物も画面内に漏れなく入ってくる予定……です (滝汗)。