先月の福井鉄道訪問時には最初からいきなり復活急行色の203Fを引いてしまった私ですが、ラッシュアワーが終わる午前9時前後以降ではあくまでラッキーで偶然な出来事に過ぎないようで……途中で交換した201・202Fはそのまま武生にて昼寝となってしまい、日中の福井鉄道は名鉄岐阜600V出身車両の天国となっています。個人的にはこれまで、福井に転じてからの岐阜600V車両の様子を撮影したのは、営業運転開始前に工場で整備されている様子のみでして、自走しているところを乗って撮るのは初体験でしたので、これはこれで非常に楽しみなことでありました。しかし……高床編成の活躍を眺めるのも楽しみである以上、出来れば200・610形と入り乱れての運行であれば有り難いことは言うまでもなく……203Fが武生へと去ったのちは完全に「名鉄福井600V線」状態になってしまい、少々「何だかなぁ~」な気分を禁じ得なかったのも確かです (^^;)。
とはいえ、訪れた日は標準塗装車が多数運用に入っていたことにつきましてはやはりラッキーですね♪ 周知の通り、経営のダウンサイジングを進めて来た名鉄は、岐阜600Vの経営のみならず子会社・福井鉄道への出資も引き上げてしまいましたが、その名鉄が福井鉄道に最後に残したのが岐阜600V車両と美しい新塗装 (そして名鉄本社ロゴに似せた福井鉄道ロゴ) だったのではないかと思います。
揖斐線の急行用として新造された770形は、戦前製旧型車目当てで揖斐線に通っていた当時高校生の私からみて超敵役な存在でありまして、新造ホヤホヤの770形を「あな憎し」という視線で睨みつけていたものです (^^;;;)。しかし今にして思えば、770形は併用軌道での小回りの効く運転と郊外線での高速運転を両立させ (福井鉄道転出時にさらなる高速対応とした模様)、デザイン的にも実に穏健にまとまった秀作であることは疑いなく、そんな770形が爽やかな塗装とともに主力として大活躍しているのは嬉しいことですね……(*^^*)。
と申しますか……バリバリの新車だと思っていた770形が、いつの間にか車齢24年であるという事実が信じられないのですが……。自分もオッサンになるわけですな (爆汗)。
ちなみに、773+774の2連 (2枚目の画像) は、クリスマスも過ぎたというのに天井が派手な電飾によって彩られ、床面にはチェスの目のような白黒模様の敷物が……(@o@)。そんな車内インテリアの落ち着きのなさは、ミ○ーカとは別の意味で天下一品ですらありました (^^;;;)。