地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

雪晴れ速星DLの競演 (上) 1090レ到着

2009-02-25 08:18:35 | 貨物列車


 今回の高山線富山口初訪問のもう一つの目的は……濃いぃ貨物スポットとして広く (?) 知られる速星駅への初巡礼 (^^)。ここはかつて車扱貨物華やかなりし頃、防護カバーもいかつい銀色の硝酸タキをはじめ様々な化成品タキで賑わったところであり、その様子の一端はリンク頂いている「ロジ担」さんでも紹介されておりますが……いつか必ず行きたいものだと思っている間に昨年春の車扱貨物大打撃ダイヤ改正が断行されてしまい、タキは全てタンクコンテナ積載のコキ106・200に切り替わってしまいました……(-_-;)。全く以て、車扱貨物趣味は思い立ったそのときが華、いつ何がどうなるか全く分からないと心得て聖地巡礼すべし……という鉄則を思い知った次第です (滝汗)。
 もっとも、化成品タンクコンテナにも、タキほどではないにせよ独特のデンジャラスな雰囲気があるのも事実です (と思っているのは私だけ? ^^;)。そこで、折角の久々の富山訪問の機会を活かし、コキの出入りがそれなりにあって盛業中の速星の様子を是非眺めてみようと思ったのでした。



 毎日一回富山貨物駅からコキを連れてくる高速1090レは、ちょうどキハ58が運行される時間帯と重なってくれますので(しかも速星には短時間のうちに続行運転でやって来るという美味しさ♪)、撮影効率は上々!  空はすっかりドピーカンとなり、側面が影になってしまうなぁ……と思いつつも、まぁレタッチで明るく補正すれば良いか、と呑気なことを考えていたところ、やがて遠くでDE10のヘッドライトが輝き出し、ゆっくり堂々とコキ編成が接近して来ました。DE10のJRF新更新色そのものは、既に新鶴見・愛知機関区所属機ですっかり見慣れた存在ですが、考えてもみれば旋回窓装備車を撮るのは初めてだったりします。ううむ……寒冷な環境との闘いに備えたゴツい表情が何とも言えません……(*^^*)。
 駅本屋がある1番線に到着した列車は、キハ120の富山行と交換してしばらくした後いったん越中八尾方に向かいますが、踏切を余り長時間封鎖しては宜しくない……ということで、その後は速やかに推進運転で工場側の側線に入ります。そして、コキ編成をまるまる切り離して単機のままホーム脇の側線に転線し、ホーム富山方先端のさらに先まで進んで作業終了。少なくとも私が速星をあとにした10時半頃までは富山に戻ることはありませんでした(このまま午後の1093レまで昼寝なのかも知れませんが、機関士氏はその間どうヒマをつぶすのでしょうか ^^;)。
 この間にDE10の動きを追い続けてシャッターを切ることウン十カット……(^^;)。いやはや、雪の白・空の青とDE10のコントラストが余りにも素晴らしかったもので……(*^^*)。

真夏の京都鉄路巡礼 (7) 梅小路の保存機たち

2009-02-24 00:17:49 | 保存・園内・特殊車両


 高山線富山口の話題はまだあるのですが、ちょいと閑話休題。JRWつながりで昨年夏の京都出張撮り鉄の続きです (イイ加減季節外れな……^^;)。
 既にネット上の各種ニュースなどで伝えられておりますが、JRWはこのたび梅小路に新たに鉄道博物館を建設し、既存の蒸気機関車館と一体化した車両保存・運営を進める方針を固めたとか……! 人気が過熱しているJREの鉄道博物館 (未だ行っていない……^^;;;;) の二匹目のドジョウを狙ってか、既にJRCが金城埠頭にJRC版博物館の建設を表明、その関連で佐久間レールパークを閉鎖し (ここも行ったことなし ^_^;;)、保存車両群を移転させる計画を最近明るみにしたのは記憶に新しいところです。JRCの場合、他に美濃太田に放置中の車両群を擁し、結構並べるラインナップには困らなさそうな雰囲気がありますが、JRWの場合は果たしてどのような車両を独自に用意するのでしょうか。同じような車両ばかり並べても仕方がないわけで、JRWは関西私鉄にも広く歴史的車両の提供を呼びかけているようですが、アーバンネットワークによって大きく割を食っている関西私鉄が果たしておいそれとJRWに貢ぐようなことをするのかどうか、個人的には疑問ではあります (^^;)。ともあれ、既存の梅小路扇形庫を取り巻く景観を壊さず、万人に鉄道の魅力を発信するような建設計画であって欲しいと思う次第です。



 でもやっぱり個人的には、梅小路といえばSL、という印象が圧倒的に強いわけでして、むしろ折角良好な状態で静態保存されているSL群の徹底的なレストアによる動態復帰を目指して欲しいものだと思います。勝手に期待して妄想に耽るだけならプライスレス……というわけで (笑)、個人的な願望を記しますと、やはりC55には是非復活して欲しいと思っております。格調高く端正なフォルムにスポーク車輪!! 世間一般的にはC57が貴婦人と呼ばれていますが、個人的にはC55こそ貴婦人、あるいは貴公子なのではないか……と (*^^*)。
 いっぽう、2枚目の画像は動態保存機となっているC62 2ですが、訪問時はたまたま、他のSLの解体修理を扇形庫内で進めるにあたっての場所の確保の都合上、C62 1ともども架線つき留置線の脇に引っ張り出され、重連の状態で展示されていました……(^O^)。しかもその後ろには、車籍があるものの長期間放置されたままの35系客車が2両見え、あたかも往時の重量級急行列車のような雰囲気を醸し出しているという……! ここは是非C62 1も動態に復帰させ、さらには35系客車も徹底的なレストアを施し、「C62重連運転with旧客」を梅小路鉄道博物館 (という名前になるのか?) の超目玉にして欲しいものだと妄想せずにはいられません。現在の「スチーム号」のハリボテトレーラー (^^;;) と比べれば、動態保存の旧客の方がはるかにリアリティのある現物展示であると言えましょう……。
 まぁ何はともあれ、続報に期待したいものです。

終焉迫る (?) 高山線富山口のキハ58

2009-02-22 08:15:48 | 国鉄型車両


 今回の出張ついで北陸行は、行こう行こうと思いつつ多忙で先延ばしにしている間にいつのまにか消滅間際の気配が漂っている存在を、所謂パニックになる前にしみじみと味わい、きっちりと記録しておくことを主眼としておりました。そこで最初に訪れたのが、高山線の富山口! 大変恥ずかしながら、私鉄メイン撮り鉄派の私はこれまで高山線に一度も乗ったことがなかったりするのですが (岐阜でキハ40・48を見かけても「いずれ必ず……」と思うだけ ^^;)、社会実験の一環として富山=越中八尾間で現在増発されている運用が、偉大なるキハ58系列の最期の定期運用の一つとなっている……ということで、これは外せないだろうと思った次第です。昨年の今頃、花輪線で「よねしろ色」キハ58を撮った後、なるべく早めに巡礼したかったのですが……余りの多忙で先延ばしになっていたこともあり (-_-;)、とにかく「ようやく撮れる!しかも折良く雪景色!」と喜び勇んで急行「能登」の客となったのでした。(出来れば「北陸」のBソロにしたかったのですが、直前の予約では既に満席 ^^; そこで、489系のサロを選択したところ……意外と良く眠れたので大満足! オフシーズンの平日ということで、普通車もサロも悲しいほどの乗車率……。北陸新幹線開業までの命でしょうか……)
 期待通りに雪が積もる早朝の富山からは、ロケハンを兼ねて1本前の越中八尾行キハ120×3に乗車。ここは是非キハ58に乗って越中八尾まで上り勾配を楽しむべきでは……とも思ったのですが、乗ってしまうと撮影できないのが辛いところでして……(爆)。それはさておき、6:30の富山発車前に越中八尾から来たキハ58が3番線に入線するため、「ちゃんと58で来るだろうか、まさかキハ120の代走なんてことはあるまいな」と確認してみたところ、何と国鉄色2連!! てっきり高岡色と思っていたのですが (^^;)……後でネットで調べてみたところ、富山に4両現存するキハ58+28のうち、キハ58 477+キハ28 2360は、昨年夏にイベント運転用として国鉄急行色に戻されていたようで……。事前に調べるヒマもなかっただけに (汗)、突然目の前に現れた偶然に驚きと感動の嵐が吹きまくり (*^^*)。



 富山から越中八尾までの道中では、少しずつ標高が高くなるにつれて雪の量も増え (といっても例年に比べれば比較にならないほど少雪なのでしょうが……)、この冬初めて見る雪景色に満足 (^^)。しかも良い感じで薄曇り……ということで、太陽の位置を気にせず撮影しまくりだなぁという期待が盛り上がります。しかし……越中八尾から折り返し、適当なところで当たりをつけてカメラを構える頃には、急速に青空に変わってまぶし過ぎ……。「アチャー、これではたとえ雪面がレフ板代わりとなって影部を照らすといっても、明暗差が大きすぎるなぁ……。何とか再び曇ってくれないものか」と念じると、幸いにして一時的に曇ったものの、キハ58様御登場のタイミングに限って再びドピーカンに戻るという……(-_-;)。まぁ、レタッチの結果辛うじてマスクを明るめに再現することが出来ましたし (1枚目)、何と言ってもこの冬としては極めて貴重な雪晴れの風景ですので、このようなカットを撮影できただけでも御の字なのかも知れません。
 それにしても、国鉄急行色2連が白雪に映える美しさといったら……今や最上級の贅沢のひとつと言えるのではないでしょうか。しかも、さすが「本線」らしく十分な有効長を持つ相対式ホームに昔気質の跨線橋……。そんな駅に入線し停車する姿は、たとえ2連であっても急行列車黄金時代を彷彿とさせるに十分です……(*^^*)。
 しかし、途中少々乗ってみたところ、この2両は特に車内の更新を受けている様子はなく、相当老朽化が進んでいるのも否めない事実……。現時点ではとくに置換のアナウンスはされていないようですが、来月のダイヤ改正で姫新線が高速化される結果生じる余剰のキハ40・47が速やかに流入してくることは容易に想像されます。というわけで、どう考えても風前の灯火となりつつあるキハ58系列の定期運用を、雪晴れの景色とともにこれほどしみじみと味わうことが出来て良かったなぁ……と思っています。
 あ、出来れば高岡色も撮りたかったりするのですが、果たして……(汗)。

雪の北陸鉄めぐり・予告ダイジェスト

2009-02-19 13:40:11 | ノンジャンル


初の速星訪問はとんでもないドピーカンで一気に雪焼けに……(汗)。
たとえタンクコンテナ化されても、化成品輸送Love♪ (爆)



ふだん稲荷町に眠るデキ12021と元西武レッドアローのサハ111・112
この組み合わせで臨時客車列車として走らないものかと……(無理か ^^;)。



時間の都合で北陸線の急行・近郊型を撮ったのはこれだけ (残念!)
デカ目原形窓の475系、検査ほやほやっぽい姿で感動……。要再訪!



鶴来の片隅に眠る排雪モーター車とモハ3750形。
3750には既にパンタグラフがなく、最早再起は不可能のようで……(-_-;

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 このたび、京都出張に年次休暇をくっつけて、雪の北陸にて濃いぃ車両を探訪して参りました。北陸は高校時代に何度か通ったのですが、休鉄期間あり、そして鉄復活後も多忙……ということで、富山・金沢訪問は何と22年ぶりとなってしまったという……(滝汗)。しかしそれだけに、温故知新の思いを以て激写しまくり! しかも、雪が非常に少ないこの冬の北陸にあって、貴重な雪景色三昧を楽しむことが出来ました。その模様を今後だらだらと (^^;) シリーズとしてお送りしますので、どうぞお楽しみに。

東急恩田通信・デハ8841先頭化完成編

2009-02-17 14:42:32 | 事業用車両


 しばらく東急テクノシステム内で先頭車化改造が進められていた8624Fの中間車・デハ8841は、同じ非貫通といっても秩父7002・7202とは異なり、かなり忠実に貫通車の形状を再現するものとなっていたことから、改めて広く注目を集めている (ような気がする) ところですが、本日ついに改造が終了し、新型アントを用いてテクノシステムから工場屋内に移動されました! (→現在外からは見えません)
 約1ヶ月ぶりに出勤ついでの恩田見物を……と何となく思いまして、まずはラッシュ輸送を終えて長津田に戻る8606Fや8694Fを田奈で激写したあと、うまい具合にやって来たバスに乗って恩田に向かったところ……東急テクノシステム社屋の車両出入口のあたりが賑やか! 見たところ……8841の先頭化工事が完成し(今回は秩父7002・7202のような作りかけではなく、運転席周りの艤装や行先表示LEDの取付が全て終わった状態)、テクノシステム社員の皆様が丁寧に車体を拭いたり、車体の周囲の脚立や作業台を撤去したり……。そこで「をを~完成だ!」と思い眺めていたところ、やがて線路上の「作業中」の立て看板が外され、アントが工場側から本線を渡ってお出迎え!! 何と……先日の広瀬川原に続いて超レアシーンに遭遇してしまったようです(*^^*)。願わくば、デワ3043かデキ3021・ED301の出番ならば良かったのですが、この3両の姿は既に全く見えません (泣)。



 引き出された3両は、例によって車番と社紋部分に覆いがされていますが、今回は段ボールなどを用いてやけに厳重な気が……(^^;)。そこで気になる譲渡先ですが、とりあえずドアスイッチが未装備で、クーラーカバーに雪除けの蓋を装着できるようになっていますので、例によって長野に行く可能性が大なのでしょうか?!
 しかし……気になるのは、原形を保ったままのデハ8524と、先頭化されたデハ8841を見比べてみると、その違いは単に貫通か否か、運番窓が残っているかどうかといった点以上に大きなものがあるという点です。特に……デハ8841の屋上アンテナの形状が既に長野に行った車両とは異なるだけでなく、8524にはない大振りなヘッドマークステイが8841に取り付けられている……。このため、高運転台かつ車番が運転席窓の上にあるという、新バージョンの顔となっています。(両者の違いは「続きを読む」からどうぞ)
 そこで、デハ8841の用途は、
*もし長電の場合……特急代走用? (HM装着可)・湯田中入線可?
*もし長電でない場合……別の会社? しな鉄? 富山地鉄ラッシュ用……?
 (ドア開閉用ボタンがないので、弘南ではないでしょう)
……などなど、妄想は止むところを知りません (汗)。富山地鉄?!と思ったのは、正面に丸い行先サボを取り付ける機会がしばしばあるためですが、さらに考えてもみれば、ステイの形状が既存車と全然異なりますので、やっぱ違うか……(^^;)。8500系に富山地鉄風の5ケタナンバーが付くとしたら最高にワクワクするのですが……(笑)。

※アップの都合上、17日付記事とさせて頂きます。