地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

叡電探訪2019初夏 (4) デオ721

2020-09-06 00:06:00 | 地方民鉄 (近畿)


 先日発売となった鉄コレ叡電デオ722、京福塗装が実に美しく、素晴らしいですね……。デオ710・720が登場した当初、ニス塗り半鋼製のデナ21・デオ200をつぶすな……と激しく落胆し悲憤慷慨したものですが、そんなことも既に遥か遠い昔の80年代の話。台車を交換しカルダン駆動となって久しいデオ710・720がトコトコと走る叡電の風景を愛で、そして鉄コレを愛でる……それがローカル私鉄趣味の王道というものではないかと思います。



 そしてデオ720の鉄コレとしては、既に緑帯のデオ721も発売されていますが、もちろん個人的にはこちらも購入し、N化しております。総じて鉄コレデオ720は、単行でチョコチョコ走らせても良し、多客時対応の2連を再現するも良し。京都らしい (?) 粋な一品を卓上に、という感じでしょうか。
 というわけで、昨年5月の京都出張ついでに撮影した叡電画像の続きとして、デオ721を貼っておきます。今後また京福塗装が復活しないかな……と思うと同時に (既に一度復活したのでしたっけ?)、三陸鉄道バージョンの鉄コレが発売されるのを熱烈に待望しています。

叡電探訪2019初夏 (3) ひえい732

2019-11-19 12:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 例年に比べて遅い今年の紅葉もぼちぼち下界に降りて来て、伝え聞くところによると西日本の紅葉はまずまずの見応えとか (台風にやられた東日本と比べれば確実に良いでしょう)。京都の観光名所は週末ごとに凄まじい混雑となるのが目に見えていますが、例えば叡電のように山奥へと分け入る電車は大入り満員になるはずで、誠に御同慶の至りです (そんな時に乗りたくないですが ^^;)。



 そんな書き入れ時を迎えた叡電にあって、ひときわ異彩というか凄まじい存在感を放っているのが、デオ732「ひえい」です。この電車、登場当初はネットや雑誌で目にするにつけ絶句せざるを得ないデザインに思われたものですが、ナマで見てみると意外なことに、良い意味で大胆の極みで、「これはこれでネタとして悪くないな……」と思い、ついつい激写してしまいました (^^;;)。全体的には落ち着いた色合い、パッと見で高級感が漂うために、「まいっか」と割り切れるのだろうと思います。
 なお、この時は撮っただけで、まだ乗っておりません (汗)。
 間もなく、叡電デオ700軍団鉄コレの一発目として、この「ひえい」が発売されることになりますが、奇抜なデザインの車両には通常食指が動かない私にしては珍しく、思わず予約してしまっております。今のところ、実車の通りに1両のみ購入するつもりですが、ネタとして2連を演出してみたい……という奇妙な物欲を抑えられず困ったものです (笑)。

叡電探訪2019初夏 (2) 三陸鉄道色

2019-07-10 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 最近の叡電では、叡電〜比叡山〜坂本ケーブルルートの魅力を強く発信したいという親会社・京阪の方針もあって、どちらかと言うと動きが少なく地味な車両であった (?) デオ700系列に様々な手を加えつつあります。そこで、去る5月の京都出張ついで叡電訪問も、自ずとデオ700系列が最大のお目当てとなり、昔の叡電訪問時からは考えられないような心境の変化でもあるのですが (笑)、とりわけこんな車両が登場してしまっては、はやる心が疼かない方がどうかしているというものです。三陸鉄道塗装のデオ712、何と素晴らしいのでしょう……バンザ〜イ!!



 では、何故叡電に三陸なのでしょうか? それは詳論するまでもなく、震災からの復興を機にした絆というものです。とりわけ、去る3月に山田線の海沿い区間が三陸鉄道に移管され、釜石から久慈までの全体を「リアス線」として復興の新たなる道程が始まったことから、それを大いに祝賀する意味での特別塗装ということです。
 ……それにしても、余りにもツボり過ぎでは?!と思うのは私だけではないでしょう☆ 正面の形状が36形DCと似ているだけでなく、二段窓が続く側面も何となくそれっぽくもあります。車体がさほど長くないのも、なおさら「似てる」感を盛り上げているように思えます。
 というわけで、三陸の大自然に映えているはずのこの塗装が、忽然として洛北の箱庭然とした自然や街並みの中に放り込まれたのもまた一興。出来ればもう1両用意して頂き、観光ハイシーズンの鞍馬行きとして重連運転して頂きたいものですが、これはさすがに妄想の至りでしょうか……。いやいやそういえば、デオ800形にも三陸色を塗れば一発で、最高の日常風景が展開することになるでしょう (3ドアですが。笑)。

叡電探訪2019初夏 (1) 青きらら901F

2019-06-10 18:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 洛北をのんびりと走る叡山電車は、かつて京都市電の廃止から京阪鴨東線の開業まで陸の孤島の苦しい時期があり、鴨東線の開業で客足が盛り返すも地下鉄の国際会館延伸で再び客が逸走するという事態にも見舞われましたが、最近は宝ヶ池〜二軒茶屋界隈の宅地開発進展に加え、何と言っても京都観光ブームが洛北にも押し寄せていることにより、新たな転機を迎えつつあるように思われます。そして京阪グループとしても、京都中心部に集中する客をなるべく拡散させて比叡山や洛北を盛り上げるべく、様々なキャンペーンを売っており、その中核として叡電が据えられた結果、叡電には次から次へと新仕様の車両が現れて、百花繚乱の観を呈しつつあります。



 そんな中、叡電が誇る900形「きらら」のうち赤きらら901編成が、鞍馬線開業90周年を記念して、かつ市原〜二ノ瀬間のモミジのトンネルは新緑時期も魅力的であることをアピールするため、今年年末までの限定で「青もみじきらら」となっています。個人的には、叡電は旧塗装時代からのイメージで緑こそよく似合うと思っておりますので、この「青きらら」はツボりました (笑)。
 というわけで、先月京都にちょこっと出張した際には、用務は夕方からであることから、午後の順光を活かして数年ぶりに叡電沿線で撮り鉄しまして、「青きらら」も無事激写した次第です。そして、撮れば当然模型も欲しくなる……と思ったら、KATOから特別限定品で「青きらら」が出ると告知されるとは、何というタイミングの良さでしょうか! 701系と同時に予約を入れてしまったことは言うまでもありません (嗚呼物欲 ^_^;)。
 しかし、勘の良い方は既にお気づきでしょうが、この日の本命は「青きらら」ではございません(勿論、来れば嬉しい車両でしたが)。というわけで、叡電シリーズもぼちぼち続きます……。


近江鉄道去りゆく者 (2) 釣掛小兵220形

2019-03-09 12:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 近江鉄道ミュージアムが昨年閉館となり、保存していた古典電機も引き取り手がない限り解体ということは、既に運用から離脱して久しく痛みが進んでいた釣掛220形も解体か……と思っておりましたが、ネット上でちらほらと現れる情報を眺めていますと、今年に入ってからその動きは確実に進でいたようです。Wikipediaによると221・223・224が実際に搬送されてしまったとか。小兵の割には猛烈に凄まじい釣掛爆音を上げまくって疾走していた220形が、牽引車代用の226を残してこうして消えて行くのは本当に寂しいものです。彦根工場で奇想天外な切り貼り継ぎ接ぎを経て誕生してから28年が過ぎ、その元になる下回りや車体パーツはもっと遥かに古いシロモノですから、2015年まで現役であったこと自体が不思議な話だったのも確かですが……。



 それにしても、こうして220形が解体されてゆく中で改めて強く思うのは、「220形の鉄コレまだぁ~??」ということでしょうか。単行で走らせて最高に絵になるだけでなく、勝手に3~4連を机上で設定して (笑) 釣掛大爆音を脳内で再生するのもまたいとをかし。あるいはとっくの昔に出た近江の小型・中型車や最近の101形、そして鉄コレのED14と並べて遊び方の可能性は無限大だと思うのですが……。あるいは、220形はローカル民鉄系ヲタには非常にウケていることから、さっさとリリースするのではなく、なるべく将来に持ち越した上でリリースするという戦術をとっているのかもしれません。購入しようと手ぐすね引いて待っているヲタの立場からすれば、こうして焦らされている内にどんどん値上がりしてしまうのが痛いところです。