地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第七ジャカルタ炎鉄録 (14) 東急8000万歳

2015-12-30 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 先日は京急百貨店鉄ヲタ祭会場の電車市場ブースにて、鉄コレ東急8000系の発売が電撃予告され、会場を訪れた多くの私鉄模型ヲタの度肝を抜いたものです。その一方インドネシアからは、KAI所属(青黄帯)東急8000系列のKCJ所属化(赤黄帯)改装工事の第一弾として新8007Fに白羽の矢が立ち、現在デポックにて作業が進められている光景がネットにも上がってきています。そう……それはまさしく、JALITA8613Fの華麗なる転生……。



 しかしその一方、東急8000系列はひところの超酷使もたたって全体的に余り調子が良くないようで、新8007Fを延命させるために8039Fが犠牲になったのに続き (※画像の通り、クハ8039は新クハ8007として生きています)、8003Fも部品取りに回るのだとか……。8000系究極のスターである8007Fを延命させるためとはいえ、やはり残念なことではあります。それでも8003Fは、大井町線での細々とした余生が一転、かくも超弩級の混雑の路線で第一線に立ち続けたわけで、これもまた電車として生まれた冥利に尽きるものと言えるでしょう。長い間どうもお疲れ様でした。そして、ジャカルタでも楽しい思い出を与えてくれてありがとうございました……。
 というわけで、年末にそんな東急8000系がらみの熱い話題が入ってきましたので、8007Fと8003Fの未アップ画像をレタッチしつつ、年内の更新を締めくくりたいと存じます。今年もご笑覧頂き誠にありがとうございました。良い新年をお迎え下さい。庵主謹白。

関鉄常総線キハ5000を初めて撮る

2015-12-28 17:17:00 | 地方民鉄 (関鉄系)


 今年もいよいよ大詰め。まぁいろいろあった一年ですが、このうち私鉄ローカル線ファンにとって忘れられないのは、去る9月の鬼怒川集中豪雨・水害によって、関鉄常総線や東武~野岩が大きなダメージを被ったことでしょうか。しかし、関係者の多大な努力により、常総線は約1ヶ月で運行を再開し、野岩鉄道も年末年始の書き入れ時を控えて最近全通したとか。ファンとしても本当に嬉しいことです。
 そんな中、そういえばここ数年常総線とはご無沙汰であり、新塗装を撮っていなかったのを心苦しく思っていたのですが、「そうだ、関鉄の窓口で売っているキハ2100鉄コレは幕が違う仕様なので、これも是非コレクションしておこう」と思いまして、先日久しぶりに守谷へ。ついでにちょこっと乗って撮ってみました。



 すると、水海道以北の通常単行な区間では、最新型のキハ5000が運用に入っており、最高に微妙な空模様ながらもとりあえず初撮影~。まぁ如何にも真冬っぽいと言われればそれまでですが……出来れば真っ青快晴ドピーカンのド順光で撮りたかったですね……。また来れば良いだけの話かも知れませんが (笑)。
 それにしても数年ぶりに常総線を訪れてみますと、以前は全然気にも留めなかった (とゆーか、旧型DCを追いやる敵役としか思っていなかった) 関鉄の新しめなDCが、しみじみと味わい深い存在のように思われまして、そんな自分に驚きました。とはいえ、それもそのはず。小田急9000に始まるこの手のマスクは、とりわけDCの場合キハ141・143と通じるものがありますし、車体は鋼製、車内の雰囲気は107系に近似 (?)……ということで、1980年代から1990年代前半的テイストであふれているのです。久しぶりに目にすると全然印象が変わっていることがあるというのは、人間も鉄道も同じなのかも知れません。

鉄コレ京急700形初期非冷房車購入記

2015-12-26 06:10:00 | 大手民鉄 (京急)


 先日京急から大本営発表された新形式1800形は、中央貫通のマスクに加えて赤白ツートンをラッピングするなど、かなり時間が逆行したようなデザインとなっていることに大いに新鮮な衝撃を受けるのですが (^o^)、とりわけ「ぬををっ!こ、これは……」と唸ったのは、イラストに描かれた台車が800形の流用品らしき雰囲気であることでしょうか!! まぁ無難に考えれば、イラストレイター氏の気紛れなのかも知れませんが、あるいはもしかすると下回りにつきましては、単に新1000・1500・2100・600と混結できるよう調整しただけで、完全に800形の廃車発生品なのかも知れません……。だったらマジでマニアック過ぎます (@o@)。羽田空港シフトを明確に推し進める中、既にダイヤ構成上の障碍となって久しい800形を一刻も早く淘汰し、さりとて性能的には悪くない800形を一気に潰すのも勿体なく、機器流用車を幾ばくか用意したうえで横浜方面に向かうDエア急を中心とした運用に入れれば、エネルギー効率的にもさほど損しないという計算なのでしょうか……?!
 


 そんなタイミングに700形・初期高運非冷房車の鉄コレが発売となるのは、何かの縁なのかも知れません。700形といえば、4+4の8連でD急行として運用される常連でしたから……。VVVFでもないのに中間にサハ2両を入れた編成は、京急においては非力であることは否めませんが、D急行ならそこそこ上出来 (かなり必死に走っていたのは否めませんが)。これと同じく1800形 (?) も、中途半端な存在としてD急行を安住の地とするのであれば、まさに歴史は繰り返すという言葉通りでしょう♪
 まぁとにかく、本当に台車または機器流用なのか、それとも純粋な新造なのか、現時点ではさっぱり分かりませんが、こういうヘンなコンセプトの車両が突如現れるのは、ゲテモノマニアとしては嬉しいですね♪ というわけで、そんなことをゴニョゴニョと思いながら、700形の未アップ画像を貼りつつ、いま上大岡に来ております (汗)。例によって暇つぶしとして、鉄コレ購入に至るまでの流れを以下記録しておくことにします。

6時25分……まぁ早起きして上大岡に来たわけですが、早過ぎる結論を申しますと、過去最も低調だった600形非冷房のときと比べても出足は低調かも知れません。屋根のっぺらな非冷房は余程、ナウなヤング (死語) にはウケないと見えて、かつてなく行列のヲッサン度が上昇していますし、1両1500円の大台に乗ってしまったのも、出足には大いにマイナスとなっているのでしょう。そして6時15分、江若について整理券配布のアナウンス (4限)。受け取らない人多数で、現時点では1000枚中100~120台なのでは? 京急は6限で、販売会場で欲しい個数を告げるべしとのこと。今日中の京急の売り切れはまず無いという見込みなのでしょう。それしにしてもデ○○モヲ○が多く、目のやり場に困る。しかも真冬だというのに汗臭さまで……(以下略。鬱)。
 7時過ぎ……先刻列を1列から2列に整理しても、最後尾は未だ改札に届かず。あ~あ、もっとゆっくり寝ていればよかったか。近くのヲタの話し声が……(激鬱)。
 7時45分……7時20分頃以降、エレベーターで会場に誘導され、暖房の中まったり……と言いたいところながら、一片の静寂の中、近くのヲタトークばかりが引き続きやたらと……。現在、来客は合計130名程度か? はぁ~、自宅を7時過ぎに出発して8時頃到着でも全然余裕ではないか……。
屋根真っ平ら非冷房車の場合、もう早朝出動は止めにしよう。しかし、もしこれが釣掛だったら……出足は全く読めない。それに、非冷房でも400だったら、絶対ヲッサンの闘争心が焚きつけられ、朝っぱらから凄まじい行列になることは明らか……。まぁ、すでに1000・600・700と、天井真っ平らカルダン非冷房か出揃ったわけで、来年以降は冷房車に回帰するか、釣掛に向かうかということで、あるいは人民元安の進行による価格下落で、もっと出足は良くなるのでしょう。もう先の話をしている……と指弾されそうですが。笑
 9時……引き続き会場内はまったりモード。立ち上がって見回してみると、例年よりもひときわヲタ爺・ヲッサン度が高いことがありありと分かります。京阪が今秋発売の流線型1000形特急&一般塗装を持ち込んでいます。遠くて分かりにくいのですが、阪急も5100系を持って来ているかも (箱の色から推測)。南海はBトレしかない模様。さてとあと1時間。
 9時45分……座り疲れた客が多数立ち上がり、店員も点呼と販売説明を受け、いよいよ販売開始直前ムードが盛り上がって来ました。
 10時47分……販売開始後すぐゲットした後、ひとしきり他のブースを冷やかし、改札口前の王将で早い昼食として、地下鉄湘南台行に乗って終了~。

臺灣鐵路列車時刻表創刊記念・DR3000

2015-12-24 12:00:00 | 台湾の鉄道


 かねてから台湾では、台鉄が時刻表として『旅客列車時刻手冊』を発行し(ここ数年は子会社が『旅行台湾護照[台湾旅行パスポート]』と称して刊行していたはず)、手のひらサイズというかスリムな手帳サイズの薄い冊子は、携行するには非常に便利でありました。あるいは、台鉄公式HPから、全列車の時刻をダウンロードすることも可能! しかし、座席指定の優等列車(対号快車)と完全自由席のローカル列車では掲載頁が異なっており、相互の乗り継ぎ、あるいは乗り撮り鉄プランの立案の際には非常に面倒臭い……。そんな問題を解決するため、日本の某趣味団体が「日式」と称して独自の時刻表を刊行してきましたが、これはすごく薄いのに高いということで、個人的には全く触手が伸びず……。
 そんな中、去る10月15日の屏東線・潮州電化完成に伴う台鉄全面ダイヤ改正に合わせて、完全に台湾独自の「日式」時刻表として『台湾鉄路列車時刻表』が創刊されました!! そしてこのたび、神保町の書泉に入荷し平積みとなっていましたので、早速ゲット♪ (定価と比べるとやけに輸入業者がボッているのでしょうけど)



 まず表紙は、蘇花公路の断崖絶壁をバックに新自強プユマ号が快走するシーンが印象的ですし、何と言っても「全国版」と銘打っているあたりにシビれます (要は、中国なんてただの外国に過ぎないという強烈なメッセージ♪ 中国の時刻表に、わざわざ台湾の鉄道網が描かれているのは、彼らの大中華主義のタテマエ上やむを得ないことであるとはいえ、如何に無意味なものに過ぎないか、ということです)。そして巻頭言は、台湾の生活文化と歴史の記憶に根ざした鉄道旅行の喜びが美しい文体で綴られており (中文ですが)、一度でも台鉄の旅を味わったことがある人がこの文章を読めば、美麗なる島国台湾を快走する列車、めくるめく緑の大地、そして華やかながらもしっとりとした街を、瞼の裏に熱く描くことが出来るのです……。そう、美しい写真も織り込んだ全面カラー印刷によるこの時刻表は、それ自体が熱烈な台湾への愛、台湾ナショナリズムの現れなのです。そして「台日同一駅名一覧表」なるものが載っており、折り込み地図の裏が日本語版であったりする(!)あたりも、台湾の鉄道文化が日本との連続のもとにあり、中国とは全く関係ない、という意思表示であり、最近相次ぐ台鉄と日本の複数の鉄道会社による友好提携という方向性とも合致しているのです。

 そんな『台湾鉄路時刻表』の創刊号における最大の目玉は、もちろん屏東線の電化区間延伸であるわけですが、その結果、非電化で残った潮州~枋寮間につきましては、基本的にDR2900・DR3000の3連による区間運行となっているようです。復興号客車の区間車運用は、台東直通や朝夕ラッシュ時のごく僅かなものとなり、しかも早朝の台東行き鈍行は高雄発ではなく潮州発となったのが痛い……(高雄発朝一番の自強に乗れば、潮州にて数分連絡で乗れますが、車内でちゃんと補票割り増し [5割!] 無しで区間車の切符を売ってくれるのだろうか……? 潮州に旅社レベルを上回るキレイな宿屋があるとは余り思えませんので、始発にこだわって潮州から乗るのでなければ、先に自強で林辺や枋寮まで行っておくのが無難かも)。いっぽう見方を変えると、この区間車はまさに日本の特急車間合いローカル運用と同じく、デラックスな車両に激安で乗れることを意味しているわけで (まぁそもそも自強運賃も日本から見れば超格安なのですが……)、午前10・11時に潮州を発車する列車など、誰も乗っていなさそうな極楽ぶりです……(いっぽう朝夕の通学時間帯は、○キがやかましいという日本と全く同じ問題がありますのでオススメできません)。
 というわけで、そんなDR2900/3000の画像をアップしておきますが、屏東線でのんびり・まったりとこれらのシーンを撮ったのは7年9ヶ月前……(遠い目)。最近開業した高雄ライトレールと合わせて、もうほとんど景色は東南アジアな高屏地区で、久しぶりに美味いメシとともにまったりしたいのですが……(鉄ヲタついでに総統選バトル見物とかも面白そうなんだけどなぁ~、とヤル気満々でプランニングし、航空券の予約寸前まで行っていたものの、期限を厳しく区切られた断れない仕事が入って敢えなく中止……T_T)。

小田急2016年3月ダイヤ改正の衝撃♪

2015-12-23 00:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 最近、常磐緩行線のE233-2000が小田急線内で試運転を行っている云々という話題をしきりに目にすると思ったら、ついに来ましたね……来年3月下旬の小田急ダイヤ改正のプレスリリースが! 
 このうち、海老名や伊勢原へのロマンスカー停車や、一部のVSE使用列車におけるシートサービスの中止といった話題は、小田急江ノ島賎民には一切関係ありませんのでノーコメントとして (笑)、やはり圧倒的に新鮮な衝撃なのは、快速急行大!大!増発でしょうか!\(^O^)/ まぁ朝夕は急行の比率が上がるのでしょうが、パターンダイヤのもと新宿~相模大野間は快速急行が10分間隔で走るというのですから、これはもうコーフンします。しかもその半分は藤沢行ということで、祝!江ノ島線内20分間隔! 中途半端なタイミングでやって来る (しかも土休日は相模大野発着という最高に中途半端な) 急行廃止! まぁ朝晩は南林間・長後利用の工場通勤客に配慮して残るのでしょうけど。



 さらに仔細にプレスリリースを読んでみますと、今回の改正のもう一つの主役は千代田線との直通拡大であり、まさにE233-2000の小田急乗り入れに象徴されるように、首都圏の既存相互直通網の中で最も冷淡な雰囲気があった小田急にも新たな風が吹くことになるでしょう。当面のヲタ的な関心事としては、果たして夕方の準急本厚木行にE233-2000の運用が設定されるのか、ということですが、さらに試運転でやった通りに秦野とか新松田あたりにも来るとしたら (朝限定?)、こりゃもう革命的事態だろ……と (笑)。
 ともあれ、新宿~相模大野間で10分間隔の快速急行と、代々木上原~新百合ヶ丘間で10分間隔の急行が、華麗に緩急接続しながらバンバン行き交う未来絵巻に、実に隔世の感を禁じ得ないものがあります。今から30年以上前、快速急行など存在しようはずがなく、急行と言えば平均15分間隔で、相模大野で必ず分割され、江ノ島線内は4連の急行が30分間隔で大混雑の阿鼻叫喚、また30分間隔の箱根湯本急行に至っては2400の4連につき地獄の押しくら饅頭……という惨状だったのがウソのようです。まぁこの当時、江ノ島線内の各停のうち一部は新宿~相模大野間で急行に併結される「化け急」で、これはこれで便利だったのですが……(遠い目)。
 というわけで、そんなダイヤ改正の陰で消えることが確定した区間準急の画像を貼っておきます。あと3ヶ月間、1000形の区間準急幕を撮ろうというヲタが沿線に殺到するのでしょうか?!
 あと、町田&相模大野発着の急行小田原行き(及び、土曜休日の急行江ノ島行)が基本的に消滅するということで、従来はこの運用で急行幕を出す機会もそれなりにあった1000形ワイドドア車は、ほぼ完璧に多摩線&江ノ島線6連各停専用車ということになりそうですね。何だか1800形の末期における使われ方に似てきましたなぁ……(最後は朝方の江ノ島線で軽く1~2往復するのが日課だったものです。遠い目)。