展望車となっているA.R.S.221 (オハネ14 33)。
レストラン車となっているA.R.S.231 (スハフ12 1009)。
サロンカーA.R.S.241 (スハ25 301)。
会議室車両A.R.S.341 (元車番不詳)。
------------------------------------
タイに現存するJR中古車両は、車両規格の違いなどのために年々連結される列車が減っていましたが、とりわけ昨年の中国中車製ステンレス冷房車就役の結果、バンコク~チェンマイ間の13・14レからも14・24系客車が退き、現在では12系客車1両がバンコク~トラン間の急行列車83・84レに組み込まれるのみとなっています (取りあえず目撃した限りでは)。したがって、今でも稼働可能な車両はホアラムポーン駅の操車場の片隅に置かれているほか、完全に離脱したきり用途が定まらないまま荒廃の一途をたどっている車両が各地の駅の遊休線路上に放置されています。
そんな中、かねてから12・14・24系客車の一部が豪華貸切用車両として改造されており、以前紫色塗装姿を撮影した画像をアップしたものですが、このたび再びホアラムポーン駅を訪ねてみたところ、余りにも美しい紺色+金帯姿に装いを改め、「SRT PRESTIGE」と命名されておりました。既にその姿はネットでも広く (?) 知れ渡っているところであり、私が今回眼にして激写したのはせいぜい百番煎じ程度の話でしかありませんが、まだ夜明けを迎える前で静かなる暗闇とひんやりとした湿気に包まれた中、古びたホームの蛍光灯に照らし出された圧倒的な佇まいに、激しく旅情をかき立てられずにはいられないのでした……。
これはまさに、放置された日本中古車を訪ねて歩く怒濤の日帰り客車列車旅の幕開けに相応しい光景……。
そして、多くの鉄ヲタや、列車旅の楽しさを求める一般の人々が登場を渇望するのは、このようにニュートラルでそこそこ豪華な列車なのではないでしょうか?
とりあえずこの客車は貸切用ということで、しかも現在はプミポン国王の喪中につきほとんど稼働しない状態なのかも知れませんが、いずれこの列車を貸し切る日本初のツアーの類がないものか……と思います (ツアー会社のご担当者様、如何でしょうか??)。あるいは、個人で予約可能なバンコク~泰緬鉄道の日帰り豪華ツアートレインを運転して頂けないものかと……。私も含めて、是非乗ってみたいという個人観光客は絶対に多いはずでしょう。また終点のナムトクまで行かず、タムクラセー桟道橋を過ぎたところのワンポーで折り返すということであれば、編成写真も広々としたところで撮り放題ですし (→そういう話かよ! ^^;)。
https://twitter.com/ZINHs/status/838769995156856833
こんにちは、はじめまして……ですよね。
SRT Prestige、国王喪中と関係なくたまに走っているのですね……。私がタイを訪問できる時季は限られていますので、いずれ日系旅行会社による貸切ツアーが定期的に設定されるのを楽しみにすることにしています。