地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

2014相州のレアバス (2) 京急ブルリシティ

2014-06-30 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 電車車庫での撮影会のついでに撮影した貴重なバスの画像といえば……去る5月下旬に開催された京急久里浜まつりの際に動員された京急バスのブルーリボンシティを忘れるわけには行きません!
 周知の通り、京急久里浜まつりには膨大な数の家族連れやヲタが殺到するため、京急グループの総力を挙げた対応がなされ、その中でも圧巻なのが京急バスによる無料送迎ですが、今回はとりわけ長蛇の列が激しすぎたため、個人的には最初から乗らず、チンタラ歩いて片道15分以内の道程を歩き、ついでに撮りバスもしてみることにしたのでした。しかし残念ながら……京急バスの久里浜所属車も最近は急激に世代交代が進み、やって来るバスのほとんどはジェイ・バス系ボディ……(T_T)。しかーし! JR久里浜駅前で横断歩道の信号待ちをしていたところ、一台はブルーリボンシティでやって来たではありませんか!! (あともう2台ほど、ブルーリボンシティ・ハイブリッドあり)



 そこで、この車=SF4117が再び会場に向かって来るのを待ち構えて激写!! やはり京急バスといえば、正調なブルーリボンでなきゃいかんだろ……♪ しかしながら、いろいろネットで検索してみたところ、この車両=SF4117も既に第一線から退きつつあり、通常は主に企業の専用通勤バスとして使われているとか……。そしてたまに、バスヲタの皆様による貸切用としても指名されているとか。こうなると、最早いつ正式に廃車となってもおかしくないわけで、そんな車両が久里浜まつりの送迎車として動員されたこと自体、京急による大いなるファンサービスの一環であったのかも知れません。
 うー、それにしても、ここまでシブいバスが減ってしまうのであれば、もっと早くから毎年撮り貯めるべきでありましたが、撮りバスに目覚めるのが遅すぎました……(汗)。確か数年前の久里浜まつりの際には、白+赤塗装のワンロマなども見かけ、平作川沿いの道から久里浜工場へ曲がる交差点のあたりなどは、バスヲタの皆様がカメラの放列をなしていたものですが……。何故自分もしばし待って激写しなかったのかと悔やむばかりです (滝汗)。

泰緬鉄道の旅 (6) 旧塗装のGE罐

2014-06-29 00:00:00 | タイの鉄道


 今回バンコクから泰緬鉄道の現存区間を往復した際には、タイ国鉄の現役罐のうち最古参の部類に属するGE形が牽引した次第ですが、やって来たのは結構派手な新塗装罐であったことから、「嗚呼……やっぱ既に結構塗り替わっているよなぁ。こんな年代モノのデザインの罐が残っているだけでも有り難いと思わなければいかんなぁ」と思ったものでした。しかし、帰路カンチャナブリーにて、大いに一泡食わされるシーンに遭遇……。
 暑季の昼間の鈍行旅は、慣れない者には誠に過酷なもので、カンチャナブリーに着いた頃には既にグッタリ。とにかくひたすら淡々と走ってトンブリーに着いて欲しい……ということのみを思っていたのでありました (苦笑)。しかし、ただでさえカンチャナブリー到着時点で45分ほど遅れていたのに加え、結局夕方のナムトク行との交換もカンチャナブリーで行うことになったため、定時とそれほど変わらない時刻で走っているナムトク行の到着を優先させて、結局カンチャナブリー発車は1時間20分遅れ……。そこで、もし体力的に余力があれば、ナムトク行の入線をド順光で撮ってやるところでしたが、とにかく面倒臭いため、車内からボーッと入線を眺めるのみ (ヤル気無ぇ~^^;)。しかし……何と!ナムトク行の牽引機はGE形の旧塗装罐ではないか!! あー、最初から分かっていれば、下りホームで待ち構えたのに……(ツブれ気味な側面をレタッチで破綻を避けつつ明るくするのは苦労しました。-_-)。



 ともあれ、自分の列車の罐はハズレ、あちらの列車の罐は当たり、という事実を目の当たりにするにつけ、一体全体このGE形はどれほど旧塗装で残っているのか……?という疑問で脳内がグルグル (汗)。その答えは、翌朝北本線・東北本線の列車を撮影した際に明らかとなりました (2枚目の画像)。何ぁ~んだ、新塗装の方が少ないらしいな……ちぇっ (鬱)。恐らく、今年予定されている新型罐の導入 (インラック政権らしくC国製?) によってGE形に大量廃車が出ることを見越してのことでしょうが、今やクーデタでインラック政権時代の諸々の大規模契約をチャラにする話があるとかないとか (軍は反タークシン派の傾向あり)。というわけで、この旧塗装罐の今後は果たして如何に?

 それはさておき、ようやく発車したトンブリー行は、既に夕方にさしかかってしまったため涼風の中を淡々と走ります。もしこれが定時通りで、バンコク付近で涼風を感じるのであれば、怒濤の鈍行旅の心地よい余韻に浸る……という感じではありますが、これほど大幅に遅れると空しい夕風としか思えません (苦笑)。その後ノーンプラドックで南本線に合流すると、今度はクルンテープを夕刻発車して続々と南部諸都市に向かう優等列車との交換待ちラッシュに遭遇してしまい、遅れはますます拡大する一方……(泣)。ナコンパトムを明るい時間に通過するはずが、いつの間にか巨大仏塔がライトアップされて夜空に浮かんでいるという頃合いとなってしまいました。しかしそこまで暗くなりますと、一気に夜汽車モードに突入……! 古き良き客車鈍行の情緒を心の底から味わうひとときは怪我の功名と呼ぶべきかも知れませんが、ようやくトンブリーに着いたのが20時10分頃で、何と約2時間半遅れとなりましたので、さすがにグッタリと疲れました……。トンブリーからナムトクまでは片道200km程度ということで、定刻走っても往復10時間、今回は往復12時間! さすがに鉄ヲタであっても疲れました (滝汗
 何はともあれ、こうして敢行した泰緬鉄道=タイ国鉄ナムトク線を行く旅。戦争の記憶はさておき、とにかくタイに殺到する外国人の激増をうけ、すっかり観光列車化し、席取り合戦という平和な戦いが日々繰り返されているという生々しい現実を目の当たりにした次第です。はぁ~、出来ればナムトク行の発車時間を7時半よりも前にして欲しいですね……。そして、本当にナムトク~タンビュザヤ間が復活するのかどうか、全く見当もつかないという結論です (汗)。


 ニスではなく明るい茶色のペンキですが、素晴らしい雰囲気です♪



 ロングシート化された1949年製客車。まさにオハ41のノリ……!



 マッカサン工場製の日本10系客車タイバージョン車内。
 こういう夜汽車の雰囲気が本当に恋しい……。


第五ジャカルタ炎鉄録 (49) 東急8610F

2014-06-28 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 田園都市線に現存する幕編成がファン垂涎の神秘的存在であるのと全く同じように、ジャカルタでも幕を維持している8610Fは、来れば最高に痛快な気分になる編成のひとつです。いやそもそも……この編成は田都での現役当時からそんな偉大な編成の一つであったはずではありませんか! というわけで、この編成は後述する8607Fともども、ジャカルタを訪れる東急ファンの期待を一身に背負って快走し続ける存在であると言っても過言ではないでしょう。とりわけ、日本時代の幕は破れ果てても代わりに現地幕が挿入されているあたりは素晴らしい限りですし、種別幕や貫通扉窓下に車番が入っているのもなかなかカッコ良いです♪



 しかし……撮影時にいつでも良い感じに撮影できるとは限らないのがジャカルタ (鬱)。デハ8510につきましては、ド順光でデポック幕をゲット♪しているのですが、デハ8610をド順光で撮った際には白幕……。いっぽう、曇っているときに限ってデハ8610がタナ・アバン幕でやって来るという……(激鬱)。まぁ、これが仮に、ボジョングデ、パルンパンジャン、マジャといった超ネタ幕でしたら、後悔してもしきれませんが、タナ・アバン程度ならまだ諦めがつくというものです……(しかしボゴール線列車でタナ・アバン行があった時代も遠くに去ってしまいましたなぁ~。今は必ずタナ・アバン止まりではなく環状線を約1周してしまいますから)。
 ちなみに、いつもお世話になっております『JABODETABEK COMMUTERS NEWS』様によりますと、8610Fは最近全検を終え、種別幕の位置にKAIシンボルマークが掲示されるようになりました。



2014相州のレアバス (1) 相鉄綾瀬の幕7E

2014-06-27 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 愛と感動と勇気の (?) 相鉄さよなら赤帯撮影会@相模大塚から早いもので10日少々が過ぎてしまいましたが、先日も記しました通り、今回のイベントでは横浜方にお立ち台が設定されず、順光となるのは昼過ぎからであったため、午前中は基本的に待機時間となってしまいました。そこで、まずはホーム上で上り列車をテキトーに撮影していると……南口駅前広場には旧塗装の相鉄バスがやって来ました。しかも7E!さらに幕! というわけで「これは撮っておかねばなるまいな」と思いまして速攻で改札外に出たのち、海老名へ向けて発車するシーンを激写!! 



 その後は、恐らく駅前通りを出て県道横浜厚木線に入る際に信号待ちをするだろうと踏みまして猛ダッシュ! ド順光シーンをもう一度激写することが出来ました♪ 但し通常は、横浜厚木線の交通量が非常に多いため、バスが交差点に入ってくる前に道路を渡ってこのアングルで撮影することは絶対に不可能であることを申し添えておきます。FIFAワールドカップの日本戦真っ最中につき、見渡す限り全く車が走っていなかったために (爆) 可能な撮影だったということで……(笑→健全な皆様は絶対に真似してはいけません!)。
 それにしても、相鉄の電車のみならずバスにつきましても、徐々に新CI塗装車が増えており、旧塗装車につきましてもLED表示車が圧倒的になっている今日この頃。単に旧塗装の7Eであるだけでなく、幕まで備えている車両というのは、本当に久しぶりに見た気がします。そこで帰宅後ネットで調べてみましたところ、実際綾瀬営業所所属車で幕を装備しているのは、2001年度に導入した数両のみとなっているようで……。というわけで、この2155号車も廃車目前、風前の灯火ということです……。それだけに、この日の相模大塚撮影会は、撮りバスという点でも非常に貴重な機会となったのでありました。


京都東山緑色鉄 (1) JRW奈良線103系

2014-06-26 00:00:00 | 国鉄型車両


 JRWの一部路線・系統は、今や全国的にみれば貴重になりつつある国鉄型車両が大都市近郊路線であるにもかかわらず運用されていることから、国鉄型車両万歳!な人間からはアツい注目を集めておりますが、JR以降の車両を尊ぶ立場からは散々な言われようであることは周知の通りです。しかし、さすがに国鉄の分割民営化から27年が過ぎ、当時まだまだ新しかった車両ですら車齢30年前後の大台となってしまったことから、今後加速度的にこれらの車両が劣化するのに対して引き続き金を掛けるよりは、むしろ思い切ってJREやJRCと同じように集中的に新型車を導入した方が、節電・整備コスト・新造費用といった様々な点において有利だ……とJRWも判断しつつあるようです。
 そこで先日、「国鉄広島鉄道管理局」こと広島地区に対する227系の投入発表が……。これでもう、単に広島地区で国鉄型電車がヤバくなったのみならず、京都地区でも近い将来ヤバい可能性が大……。しかしいずれはそうなることは元々分かりきっているため、少しでも機会を見つけて撮り貯めなければなりません。そこで、先月京都に出張したついでに、約10ヶ月ぶりに (汗) 奈良線のウグイス103系を撮影してみました。



 しかし……そんな新型車の投入を待つまでもなく、既に奈良線103系の撮影もギャンブルとなりつつあるという深刻な自体に直面してしまったのでありました (号泣)。これまでの基本認識では、毎時2本の快速は221系であるのは当然としても、京都口で毎時4本の普通列車はウグイス103系で来るのが当たり前、線路脇で立っていればそれこそ入れ食い状態で撮り貯めることが可能……と信じて疑わなかったものです。しかーし!この日の撮影は、まず新幹線で京都に到着した直後にウグイス103系に乗って撮影地に移動したのを最後に、やたらと221系の代走に当たってしまったという……。221系そのものは決してキライではありませんが、225系増備のあおりで奈良に移る4連が増えた結果、本来103系が来ると期待していたスジにも盛んに進出して来るようになって来ますと、何だかなぁ……と激鬱。しかもこの日は梅雨入り前の酷暑続きの頃で、盆地の京都はメッチャ暑い……。
 というわけで、ド順光狙いで1枚目の画像を撮るのに90分も待たされた (=この間、一本もウグイスが来なかったということです!) 結果、こりゃもう今日は徹底的にハズレだな……ということでJR奈良線の撮影を諦め、別の路線へと転戦することにしたのでした。したがって、2枚目の画像は先月の撮影分ではなく、10ヶ月前=2013年7月に撮影したカットの未公開分です。悪しからず……(滝汗)。