地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

初秋のソウル鉄三昧 (10) 都羅山への旅

2007-11-30 09:22:23 | 韓国の鉄道


 しばらく後回しになってしまいました秋の韓国シリーズ、通勤電車編として再開しようと思ったのですが、ここに来て軍事分界線を超えた定期貨物列車の運行が合意されたというニュースが飛び込んで来ましたので、急遽予定を変更しまして、北緯38度線へのふたつの旅をご紹介することにしたいと思います。
 まずは、このたび貨物列車が正式に走ることになった京義線(ソウル〜北朝鮮の中朝国境・新義州[シニジュ]) の韓国側最北端・都羅山[ドラサン]への旅です。かつてはいわゆる日満支連絡ルートの要として機能していた京義線も、朝鮮戦争の激戦で長らく完全に寸断されておりましたが、韓国側は2001年に民間人統制線の手前・臨津江 [イムジンガン]まで、その翌年には破壊されていた臨津江の鉄橋を修復して非武装地帯の手前・都羅山まで開通させました。その後、事実上韓国が資金を提供して都羅山と北朝鮮側最初の都市・開城[ケソン]との間の線路を敷設し、早ければ2〜3年前に試運転が行われていたはずだったところ、北朝鮮側の事情で先延ばしとなり、ようやく去る5月に試運転が行われたのは記憶に新しいところです。
 そこで今回のソウル訪問にあたっては、果たして今後本当に列車が走るのか半信半疑ながらも、いずれは鉄道趣味面でも必ずや注目が集まるであろう都羅山駅を訪れてみようと思ったのでした (04年に韓国を訪れた際には板門店の休戦会議場に行ってしまいましたので、今回は鉄モード全開です ^^;)。
 今回のソウル滞在は地下鉄2号線沿線に宿をとっておりましたので、まずは京義線列車の起終点であるソウル駅ではなく、一つ西隣の新村[シンチョン]駅へ。新村一帯は、名門・延世大学や梨花女子大が集まり、渋谷や原宿のような雰囲気のエリアですが、地下鉄駅から国鉄駅まで10分ほど歩いて行きますと、新しい駅ビルも手持ちぶさたでガラーン状態 (^^;)。現在京義線は、臨津江の手前のムンサン (日本語フォントにない漢字なのでハングル読みで失礼 ^^;) まで電化・首都圏電鉄化工事が進行中で、その完成までは宝の持ち腐れでしょうか。
 それはさておき、民間人統制線を越えて都羅山へ向かう場合には、臨津江駅で手続きのうえ1日3本のみの列車に乗らなければなりませんので、臨津江駅では最低限20〜30分の時間的余裕が必要です。そこで、半年前に神保町で買った時刻表を見ながら、臨津江で2時間の余裕をつくり民統線手前のいろいろなモニュメントを再訪しようか……と思いつつ、都羅山までの通勤列車(転クロDC) の切符を買おうとしたところ……出札口氏曰く「セマウルもありますよ。というか、セマウル利用が一番便利ですよ〜」と言いつつ、問答無用で都羅山までのセマウルの切符が出てきました (爆)。
 そこで一瞬「ええ?? 時刻表に載ってるセマウルは臨津江止まりじゃん!」と思ったのですが、そこのところは韓国国鉄のダイヤが朝令暮改であることを十分わきまえていない私の浅はかさ (^^;)。都羅山への列車は、安保観光と南北共存の未来にふさわしい列車であるべき……という判断のためかどうかは分かりませんが、全て通勤列車DCからPPセマウルに変更となっておりまして、時刻及び臨津江での接続も大幅に変更されていました(本記事の末尾に時刻を掲載。これまで都羅山まで直通していた通勤列車は全て臨津江止まりとなっております)。
 それはさておき、新村で9時前の通勤列車に乗るつもりが、9時半過ぎのセマウルとなってしまいましたので、その間は水色車両基地から続々と出庫して来る列車を撮影! (^^) しばらくしていると、監視モニタで私のことを「こやつ怪しい」と思った駅長氏がやって来たのですが (汗)、「今度のセマウルで都羅山に行くんですよぉ」の一言で無罪放免となったのでした (笑)。
 さて、いよいよセマウル号が入線! 6両編成と言うことで他の路線の列車よりも短く、侘び寂び感が漂います。しかも、今や38度線を越えて北朝鮮側の金剛山へも観光旅行できるご時世だからでしょうか、都羅山への安保観光に行こうという韓国人は平日ということもあって非常に少なく、全ての客が3号車に集められ、しかも超ガラガラ (爆)。さっそくセマウルの椅子を思い切り倒しまして、「ふぅ〜、こんな列車で京義線を北上できるとは優雅よのぅ。いずれは平壌までの直通を目指す韓国政府のメンツに賭けて、ガラ空きなのにわざわざセマウルを走らせるのだろうか……」と思っているうちに、列車はとてもセマウルとは思えない鈍足で臨津江へと近づいて行きます。ムンサンまでは、最早北朝鮮との戦争はあり得ないという空想めいた前提でもあるのでしょうか、マンション建設ラッシュ状態。その一方、ムンサンに建設中の電車車両基地には、いざとなったら爆破して線路を塞ぐための巨大なコンクリート製ゲート(銃眼もあり)が姿を現していました (汗)。ムンサンを過ぎると、いよいよ線路の両側には駐屯地や爆破用ゲートの類が増え、緊張感が高まります。
 臨津江では一旦下車して、パスポートを提示して安保観光の手続きを行います。都羅山駅オンリーと、展望台&南侵第三トンネル見学コースの2種類があり、後者は11,700ウォン也。その間、列車は一旦側線に引き上げまして、ソウル行の通勤列車の発車後ふたたび入線してきました (1枚目の画像)。そしていよいよ臨津江を渡り民間人統制線の中へ。朝鮮戦争で爆破された橋脚の跡が痛々しい限り……。



 臨津江から都羅山までは距離的にはすぐで、貨物通関手続施設の建設現場が見えて来ると都羅山駅に到着です! 私は展望台&南侵トンネル見学ツアーに参加しましたので、駅見物&撮影は後回しとしたのですが、特に南侵第三トンネルは楽しませて (?) もらいました。まずは「統一号」なる、ジェットコースターのような形状のミニ列車に乗って地下深く300mほど下って行くのですが、素掘りの狭いトンネルを通過する数分間は何とも言えないスリルと緊張感があります。乗客は全員ヘルメットをかぶることになっているのですが、背が高い私などは、よくよく注意していないと頭がトンネルの天井に激突してしまいそうになりました (汗)。ミニ列車を下車したあとは、韓国憲兵の案内で南侵トンネルの本体を歩いて行くのですが、北朝鮮がバレた際に「炭鉱を掘っていた」と言い訳するために塗った黒い石炭カスは、北朝鮮という国家の本質を表しているようで何ともトホホな世界 (-_-;)。トンネルは、軍事分界線の手前170mまで進むことが出来、北の侵入を防ぐためのコンクリート壁が二重・三重に設けられている最前線で行き止まりとなっています……。いっぽう、展望台からの眺めは折からの大雨でロクなものではなかったのですが、非武装地帯を貫いて延びる鉄道と、非武装地帯の密林の奥に広がる北朝鮮側の丘陵を辛うじて見下ろすことができましたので、まあ良しとしましょう。
 約1時間半の見学を終えて都羅山駅に戻ってきたあとは、土砂降りの中のセマウル撮影タイム! ふだんなら絶対にカメラを取り出したくないほどの雨でしたが、せっかくの機会である以上、レンズの防滴性能を信頼して撮りまくるしかありません (爆)。駅構内であれば、駅舎や車両とは逆の方向を向くのでなければ特に撮影制限はない……はずです (それでも憲兵には一声かけるのがベター。あと、展望台と南侵第三トンネルなど、都羅山周辺はほとんどの場所が撮影禁止ですのでご用心。まだ板門店の方が、撮影出来る場所が多いですが、それも一般韓国人は立入禁止だからだと思われます。日本人は何のかの言って第三国であるがゆえの特権を認められております)。
 こんな感じで13:25発のセマウルに乗り、都羅山を後にしたのですが、南北鉄道輸送が軌道に乗り、中国からの直通列車がソウルに到達する日 (そして北朝鮮がまともな国に変わり、日本人も安心して北朝鮮を鉄路で旅行できる日) が来ること心待ちにしたいと思っております……。でも、果たしてそんな日が来るのかどうか、悲観的なのも否めません (汗)。そもそも、「12月11日に運行を開始する」なんていう話も、祝祭のデモンストレーション効果によって韓国大統領選挙に影響を与え、ノ大統領の後釜となる鄭東泳候補を当選させたいというノ&ジョンイルの思惑以外の何者でもないとしか思えませんし (苦笑)。 

*京義線・都羅山観光用セマウル時刻表(07年秋)
 【下り】
 セマウル1071レ ソウル925→臨津江1035 (手続) 1105→都羅山1110
 セマウル1073レ (臨津江までの連絡列車なし) 臨津江1140→都羅山1145
 セマウル1075レ (ソウル1050発通勤列車利用) 臨津江1240→都羅山1245
 【上り】
 セマウル1072レ 都羅山1125→臨津江1130         
 セマウル1074レ 都羅山1225→臨津江1230
         (以上、1071・1073レで都羅山駅見物オンリーの客が利用)
 セマウル1076レ 都羅山1325→臨津江1330
         (以上の列車利用客は臨津江からソウルまで通勤列車利用)
 セマウル1078レ 都羅山1620→臨津江1627→ソウル1735

※セマウル1071・1078レは途中、新村・水色・幸信・一山・金村・ムンサンにも停車。都羅山に行かず、停車駅相互間の利用だけでも可(というか、それで辛うじて客を拾っても超ガラガラ ^^;)。

※都羅山訪問にあたっての事情はしばしば変わる可能性が大ですので、この記事で興味を持たれて訪問される方がおられるとしましても、あくまで現地で情報を確認されますようお願いします。当ブログでは事情の変更による損失に対して一切責任を負いません。

銚子電鉄・危機から1年 (2) 海坊主1001

2007-11-29 07:49:39 | 地方民鉄 (銚子)


 銚子電鉄の青い電車といえば、デハ702もさることながら、より一般的には主力として運用されているデハ1001でしょうか。今年に入って検査を受けたデハ1001は、ゲームソフトメーカーが支援のためのスポンサーを名乗り出たことから「桃太○電鉄」ラッピングを身にまとって出場しましたが、そのついでに醤油色塗装から青一色塗装に衣替えして、銚子電鉄の動向を注目していた多くのファンをあっと驚かせたのは記憶に新しいところです。
 ただ、個人的にはラッピング一般がそもそもハッキリ申しまして好きではありませんので、かな〜りガッカリしたのも事実。とりあえずゲームの世界には全く疎い私は、ゲームの内容をどうこう申し上げる立場ではなく、少しでも広告収入が入って路線の維持に役立つのであれば、まあ良しとすべきなのかも知れませんが……。
 それでも、このラッピングには唯一最大の感謝すべき特徴があるのも事実! それは……正面は何も貼られていないことです!! (^O^) ラッピングが嫌いな私のような人間でも、正面中心の作画にすれば青一色の「海坊主顔」(?!) となったデハ1001撮影を楽しめ放題ですから、何というありがたさ!!



 というわけで、今回の訪問にあたって運用に入っていたデハ1001は、主に移動用として利用しながらも (笑)、撮影する場合には真正面からの構図に徹してみました。そうすると例えば……せっかく両側はキャベツ畑であるのに線路脇の植え込みなどでサイドからは狙えない笠上黒生=西海鹿島間の直線も、俄然撮影スポットとして浮上しますし (1枚目。西海鹿島駅にて撮影)、君ヶ浜のカーブも灯台バックの構図ではなく、警報機なし踏切から真正面を捉える構図にすれば「笹をかき分け走る青い電車」という雰囲気でバッチリ決まります (2枚目 ^o^)。
 但し、このときは撮影お立ち台スポットに誰もいなかったからこそ2枚目の構図が使えたわけでして、お立ち台に先客がおられる場合には決して選択するべきではない旨を申し添えます (^^;
 それはさておき、現在デハ1002は検査のため仲ノ町車庫の一番奥で宙釣りの状態になっております。今年2月に訪れた際には部分的に化粧直しされて結構キレイだった1002も (今年3月24日の記事をご参照下さい)、数ヶ月で全身が色褪せてしまっており、海沿いの環境の過酷さを改めて思い知りました……。そこで、果たして1002はどのような塗装となって出場するのか、要注目ですね。個人的には、デハ702と同じラムネ色ツートンを期待しているのですが……(^^;

東海道線用E233系3000番台出現!

2007-11-27 15:12:00 | JR発足後の車両


 ここのところ個人的には火曜日が平日休みとなることが多く、こういうときこそまったりと撮り鉄活動のチャンスなのですが、最近は北関東・東関東方面へとプチ遠出することが多かったことから、久しぶりに近場でぶらりと散歩気分撮影を楽しんでみることにしました。
 そこで目的地として選んだのが京急。最近も日ノ出町駅バルブの記事で触れました通り、1000形を今のうちに撮っておかなければなぁ、と思いまして……。とくに、思い出しても見れば逗子線内で1カットも撮っていない! (汗) そこで車内からロケハンをしていたところ……何と、神武寺にE233系の湘南色帯バージョンが停まっているではありませんか!! (@o@) これはまた何という偶然……。そこで、「走るんです」派ではない私ではありますが (^^;) 急遽予定を変更し、この編成が逗子へと連れて行かれるシーン、そして逗子駅側線で試運転に備え停車しているシーンを撮影してみることにしました。



 車体に記された表記によりますと、この編成はE233系3000番台、国府津所属となっており、基本10連 (うち2両2階建サロ、セミクロス4両) がE01編成、附属5連 (セミクロス2両) がE51編成とされております。明らかに、東海道線E231系と同じ編成構成の、E233系へ移行した増備車という位置づけのようです。
 車内はパッと外側から見たところ、壁面が中央線と同じホワイト系であるほかは、ブルーのモケットを使用している点でE231とそれほど変わらなさそうだ……という印象です。しかし、恐らく一歩車内へ踏み込めば、見違えるように明るく快適なイメージなのでしょう。いっぽうサロにつきましては、扉の様式も含めて、E231との違いはパッと見る感じられませんでした (-_-)。もっとも、サロの場合は、果たしてどれだけ椅子の座り心地が向上しているのか、気になるところであります。
 ともかくも、逗子で並んだE231と見比べてみますと、どう見ても出来具合の違いは歴然としているように思えるのは私だけでしょうか。何故「走るんです」の最初からE233のデザインにしなかったのかと……(-_-;)。
 それはさておき、今後東海道線用 (そして東北・高崎線用) E233の増備が進むとすれば、一体どのような車両転配の動きが生じるのか、大いに気になるところです。恐らく、211系を千葉・北関東・甲信・新潟ローカル用とし、余剰となる107・113・115系を一気に廃車にしようという計画なのかも知れません。日常的に東海道・湘南新宿を利用している立場としては、E233の出現は朗報というより他はありませんが (中央線のE233は、さすがに「走るんですだからといって馬鹿に出来なくなった……」とうならざるを得ないです)、昨今の怒濤の新造スピードを考えれば、いよいよ国鉄近郊形電車のパラダイスに危機が迫っていることをも意味していますので、複雑な気分ですね……。あと、211系の平屋サロも今のうちに乗っておかないと……と思っています。 

07年・東武ファンフェスタ開催!

2007-11-25 19:48:07 | 大手民鉄 (東武)


 余りにも天気が良い三連休の最終日、南栗橋の車両管理区にて恒例の「東武ファンフェスタ」が開催されました。昨年は、引退間際の5050系と東急からのスペシャルゲスト・8614F「伊豆のなつ」が並ぶという、東急ファンと東武ファンを掛け持ちしている人間にとっては鼻血ものの素晴らしい光景が見られたのに比べ、今年は個人的に「これは!」と思う車両の展示が赤い1800系ぐらいなものであったことから、行くか行くまいか迷っていました。しかし、やはり今年は東武110周年。車両展示会場で貼られるステッカーHMにも、110周年記念号と同じような工夫があるのかも知れず、それを記録するのも良かろうと思いまして出かけてみました。
 今回は、自宅を出た時間にちょうど良い東急8500系急行がなかったことから、小田急と湘南新宿を利用してまず栗橋へ (何と北浦和付近で神々しい輝きを放つE655系を追い抜いたのにはビックリ! その後は東北線沿線がパニックになっているのを車内から冷やかしまくり ^^;)。そして10時12分、南栗橋に着いてみますと……やはり天気が良いことから、昨年よりもスゴイ人出! それでも正門前で10分ほど並んだだけで入場できたのは、さすが広大なスペースを誇り、多くの来客を吸収できる検修庫の威力というものでしょう。



 その検修庫に一歩足を踏み入れてみますと、まずは鉄軌道と平坦面の両方を走行可能な大型アントがお出迎え! さらに、多くの車両がバラされて検査を受けている庫内奥深くへ歩みを進めて行きますと、さすが鉄道趣味のツボを押さえた東武イベントのイキな取り計らいでしょうか、いろいろな車両の種別・行先幕が現行ダイヤでは有り得ない組み合わせになっていました (*^^*)。その中でも個人的に最も感動しましたのは、6050系・野岩所属車による「特急連絡・会津田島行」! 事前の展示車両一覧には6050系の名はなく、ガックリときて期待しておりませんでしたので、まさか庫内でバラされた貴重なシーンを眼にすることが出来るとは思ってもみませんでした。しかもレアな野岩車が有り得ない表示……この隠し球、個人的には今回の東武ファンフェスタにおけるベストシーンです! (*^^*) 
 この61103号、せっかくクハと切り離されて1両だけで展示されていましたので、貴重な中間連結面シーンも撮影してみました。天井の明かり窓から差し込む光が神々しく6050系に降り注ぎ……今後の動向が気になる6050系と野岩鉄道ではありますが、これからも首都圏近辺で最も「旅」を味わうことが出来る列車として、明るい光を受けて走り続けて欲しいと思わずにはいられませんでした。
 これらのシーンを撮影後は、11:40からの屋外撮影会に備えて11時過ぎに並び始めたのですが、その収穫 (?) は気が向いたらアップしてみることにしたいと思います (^^;)。せっかく1800系の編成写真を超順光で撮影できると期待していたのに……何故「特等席」は東急5000系に譲ることになったのかと……(-_-;)。
 そんなこんなで忙しく撮影している間に、いつの間にかこの日の次の目的地へ移動する時間となってしまいましたので、12:12発の東急8500系・急行中央林間行きに乗って南栗橋を後にしました。目玉展示はなかったものの、特に庫内を楽しめましたので、まあ訪れて良かったと思っています (^_^)。果たして来年はどのような展開になるのでしょうか……。「彩野」189系と東急8500系の並びなんて実現すれば、いとおかしかりなん……と早くも妄想しています (笑)。

秩父鉄道1000系・カナリアイエロー登場!

2007-11-24 13:57:16 | 地方民鉄 (秩父)


 9月頭にオレンジ1011F、「鉄道の日」にスカイブルー1001Fがお披露目運行を行った秩父鉄道1000系の国鉄色復活ですが、このたびついにカナリアイエロー1012Fが熊谷=影森間の臨時急行でお披露目をし、予定通り3本の国鉄色が出揃いました! 神奈川県に今も昔も住む私としては、101系の思い出といえば南武線や鶴見線で乗ったカナリアイエロー、そして秩父1000系としてデヴュー当初の黄色+茶帯旧塗装ですので、まさに真打ち登場、待ってました!という思いです。
 そこで、本来であれば例によって影森あたりで待ち構えてみたかったところですが、残念ながら仕事の都合上、お披露目運行は往路を熊谷付近で撮影するのが時間的に精一杯 (-_-)。そこで、手前に側線を持ち見通しが効く大麻生を撮影地として選んでみたのですが、結果的には……広い構内と背景の工場 (セメント貯蔵施設でしたっけ? ^^;) の雰囲気がカナリアイエローとうまく結びついて、まるで鶴見線が目の前に再現されているかのような味わいです……(*^^*)。もちろん、HMや前パン・クーラーの有無を云々すればきりがないですが、個人的にはこれだけ素晴らしい「鶴見線の再来」を実現して下さった秩父鉄道には足を向けて眠れません!



 ただ、今回のお披露目臨時急行は……天気が余りにもピーカン過ぎて、撮影地選びとレタッチに思い切り悩まされました (汗)。大麻生では辛うじて前面に僅かな角度で光線が当たるという程度。他の沿線でも、運行時間と太陽の位置の相性が悪いことから、場所選びに悩まれた方も多いのではないかと思います。そしてレタッチも……正面の明るさを出して側面の架線やケーブルの影を消すのには非常に苦労しました (爆)。大幅な影消しは邪道なのかも知れませんが、とりあえず個人的な道楽として、カナリアイエローのデヴューシーンをより良いかたちで手許に残しておきたいということで、ご容赦&ご笑覧頂ければと思います。
 それにしても驚いたのは、この日、国鉄色を復活させた3編成が黒谷で一同に会するように運用が組まれていたことです。公式HPでの告知により、黄・青編成が黒谷で並ぶことは確定済みでしたが、まさかこの2本と並ぶ各停三峰口行きがオレンジで来るとは……。カナリアイエロー急行撮影に先立ち、武州荒木周辺で撮影していた私は、オレンジ1011Fがこの運用でやって来たのを眼にして、思わず腰を抜かしそうになりました (^^;)。これほどEマ過ぎる話は、やはり偶然ではなく秩父鉄道が計算していたとしか思えません。
 ともあれ、こうして3色揃った秩父1000系国鉄色……。これから四季折々の美しい風景の中を駆け抜けるシーンを記録する長丁場の戦い (?) が始まると思うと、改めて心地よい緊張感を感じずにはいられません。