地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ第16弾をN化する (上) 富山地鉄

2012-11-30 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 昨日は、給料日直後の地方私鉄好きなヲッサンの懐を狙い撃ちにするかの如く、かねてから待望されていた鉄コレ第16弾が発売となりました。そこで、予約していた店で早速3ボックス (今回の主要車種で妄想6連を楽しむため+出来ればシクレを獲得するため) をゲットした私は、いてもたってもいられず速攻で箱からの取り出しとN化作業を進め、とりあえず旭川電軌を除く各車種のN化を終了しました (超爆)。
 いやはや今回の第16弾、総じて非常に素晴らしいです (*^^*)。深[土+川]界隈における著しい物価・賃金上昇を受けて相当値上がりした鉄コレですが、精密なモールドに絶妙な塗りが施され、しかも農民工の指紋ベッタリ・ホコリ大量混入といった事態が僅少であれば、これくらいの値上がりは納得出来ますね~。



 そして何よりも感動的なのは、車両といい運行形態といい個性が輝く地方私鉄の雄・富山地鉄の車両が、こうして様々に揃うようになったこと! 某映画DVDと抱き合わせで販売されている14760形がまだ無いのは極めて遺憾ですが (^^;)、繊細な雷鳥色の車両陣がズラリと揃えば、気分は1980年代の稲荷町♪♪ 2枚目のような並びを机上で眺めるだけでも余裕で酒の肴……と思うのは私だけでしょうか?
 なお今回のシクレは、14760形の大量 (?) 増備によって14790形として改番される前の14770形 (一つ目玉・一段上昇窓時代)です! 私が初めて富山地鉄を訪れた1986年の時点では、14770あらため14790形のうち、14791が二つ目玉・二段窓に改造され、14792が一つ目玉・一段窓という状態でしたので、番号こそ違えど鉄コレでも過渡期の状況を楽しめるとは嬉しいですね……☆ ま、14790形は1枚も撮影できていないのですが (確か乗ったけど。滝汗)。もっとも個人的に、今回のシクレは14792の二つ目玉・二段窓化にあたりドアの位置を運転台の直後に移した姿ではないか?と予想しておりましたので、一本取られた気分です (^^;)。いっぽう、一つ目・一段窓姿がシクレとして出たということで、将来14770・ツートン旧塗装時代が発売される可能性もあるのでは?と思っております。

鉄コレ三岐601系を旧塗装タイプ化する

2012-11-29 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 最近は路線開業○○周年、あるいは車両登場○○周年、引退間際etc...にかこつけて、懐かしの旧塗装(あるいはステンレスカーの場合、帯なしバージョン)を登場させるのが世の習いとなりつつあり (?)、古き良き風情を求めるヲッサンヲタによる格好の愛玩対象となっているのは周知の通りです。しかしそういえば、昨年100周年を迎えた三岐鉄道では、三岐・北勢両路線の現塗装車両に特製HMを装着したのみで、特段リバイバル塗装をやっていたわけではないなぁ~ということに気づきました。まぁ北勢線の場合、旧塗装といえば近鉄マルーンであり、さらにその前の旧塗装は今日バス路線網が電車と競合する三重交通の白+ダークグリーンですので、今さら旧塗装をやるとは思えません (^^;)。しかし一方、三岐線の場合には、昔の画像を書籍やネットで眼にするにつけ、何ともビミョーな色合いながら、如何にも地方私鉄っぽくもある旧塗装が見られます。
 そこで、ピーンとひらめきました。「そうだ!鉄コレ晒し売り店で余りまくっている第7弾・三岐601系を活かして、三岐旧塗装っぽい色を塗った妄想フリーランス車両を製作し、勝手に三岐鉄道100周年を祝ってしまおう」……と (超爆)。



 そこで材料を揃え、塗装に備えて分解し、車体をシンナー池に投じるまでは極めて簡単ではありましたが、ここから先の難題は……では具体的にどのような色を塗るのか??ということ (汗)。かつてネガフィルムで撮影されたと思われるネット上画像は褪色が激しく、何とも地味過ぎ気合い不足な、ダークグリーンとも紺ともつかないような色と、ベージュともクリームともつかない色のツートンカラーとなっています。しかし、そんな褪せ褪せな色を塗っても嬉しくない……。タイムマシンに乗って実車を見物すれば、もっと鮮やかなはず。
 というわけで依拠したのが、JTBパブリッシングから出ているJ.W.ヒギンズ氏の貴重すぎる記録 (コダクローム様々!そして米国軍様々!)、そして三岐鉄道に関する必見サイト『三岐鉄道車輌大図鑑』様に掲載されているモハ120形の新旧塗装混結姿です。ううむ……どうやら「彩度がある紺色」と「練り辛子っぽさ……というか、僅かにベージュがかった黄色」の組み合わせであったのでしょうか? 以前飯田快速色を勝手に解釈して鉄コレを塗り直したのと同様の考証作業でありますが、とにかく昔の実車を見たわけではないので全く自信はありません (^^;)。とはいえ、こんな感じであれば独自のローカル線っぽさを演出可能というものでしょう。
 次の問題は、それでは塗料をどうするのか??ということ。「彩度がある紺色」は、ヨドの店頭における缶スプレーの蓋の比較検討 (爆) からクレオスのガンプラ用MSブルーに決し (ガンダムは偉大です……笑)、実際試し吹きした結果「まぁこれで良いか」ということで採用となりましたが、「練り辛子っぽい黄色」が難しかった……です。結局いろいろ試した挙げ句ドンピシャなものが見つからず、GM西武イエローに落ち着いてしまいました (滝汗)。まぁ、601系の実車はもう廃車となってしまいましたが、かりに今リバイバル塗装をやるとすれば、こんな感じにビビッドさが……ということでも良いでしょう。
 色が決まれば後はセオリー通りに塗るだけですが、しまった!イエローを先ず塗った後でMSブルーを塗る際、きちんと車内にマスキングテープを貼るのを忘れてしまったため、窓廻りの厚みの部分にもブルーがかかってしまった……(号泣)。というわけで、ブルーを塗った後で窓廻りの塗膜をナイフで薄~く削り、改めてイエローを吹き直す……という超面倒な作業を経たのち、三岐社紋インレタがあるわけではないためGMの常総筑波社紋を貼り、車番もテキトーに銀文字インレタを貼って、半光沢を吹いたのち組み立てて完成! 
 うーむ……何とゆーか……すごく派手!! (滝汗)。というわけで、実に箸にも棒にもかからないフリーランス車に終わっているかも知れませんが、そのうち101系あたりにこんな感じで旧塗装が塗られれば嬉しいですね……(妄想過ぎ ^^;)。

札沼線PDCの輸出甲種 (斎藤幹雄様ご提供)

2012-11-28 00:00:00 | 頂き物画像


 昨日は北海道が猛吹雪で大荒れとなり、とくに室蘭近辺では数万戸が停電したとか。心より御見舞い申し上げます……。とは言え室蘭と言えば、沖縄問題をはじめとして本朝のあり方を滅茶滅茶にした人物を選出してきたところであり、彼の引退と総選挙を前にして (以下略。天人相関の陳腐な説の輩と思われたくない……^^;)。
 否、室蘭と言えば、最近はJR北海道で余剰となった車両がビルマ (ミャンマー) へ輸出される際の船積み港としてにわかに注目されているところであり、先日も札沼線主要区間の電化に伴い余剰となったキハ140・141・142がDF200牽引による甲種輸送列車として室蘭港に送り込まれました。私は仕事の都合上、電撃的に航空券をゲットして甲種撮影のために北海道までとんぼ返り往復をするということは出来ないのですが、RP誌の将来の主筆を視野に (?!) 鉄道趣味界の本流でご活躍中で、個人的にもいつもお世話になっております斎藤幹雄様から、その非常に貴重なシーンを撮影されたとのことで有り難く画像をお送り頂きました!



 1枚目は、苗穂から札幌貨物ターミナルへ5両単位で輸送されるシーン。いつもでしたら札沼線PDCは苗穂駅界隈を自走していたはずですが、今やこうして自走せず、僅かな距離といえども赤熊さんに牽引されることこそ侘びしけれ……。DF200とPDCの連結シーンは今般の海外譲渡にからむ数度の甲種輸送が最初で最後と思われますので (室蘭線ローカルに転じたキハ143が○年後、または○○年後に廃車になる際にも海外譲渡の対象となれば再び見られるかも知れませんが)、非常に貴重な一瞬であることは言うまでもありません。
 そして2枚目は……札幌貨物ターミナルで10連となったPDC (キハ140含む) が、赤熊に牽引されて一路千歳線を行くシーン! 中線が撤去されているため絶対にカブられずに対向式ホームから撮影出来るという植苗駅で撮影されたとのことです。DF200を含めて11連という編成は、北海道では今や絶滅していると言って良い存在であり、とはいえかつて札沼線のPDCが51系客車として活躍していた頃には、函館本線・札幌界隈の通勤列車として10連ほどの長大編成を組んでいたはず……と記憶しておりますので、北海道の大地に別れを告げつつ走るPDCにおいて、期せずして「懐かしの本線長大編成」が実現したことの偶然に圧倒される思いです!
 こうして室蘭港に送り込まれたPDCは、恐らくこれから船積みとなり、恐らく年末から新年早々にかけてヤンゴン港に到着することでしょう。そして、申し訳程度にビルマ (ミャンマー) 国鉄仕様となり、本格的に活躍を始めるのでしょうが、急速な勢いで経済発展が加速しつつある中で、使えるDCは一両たりとも無駄に出来ないはずですので、故障による離脱が相次ぐといわれるキハ28・52やレールバス・軽快気動車と同じ轍を踏まず、極寒の地でも難なく走ったタフさを以て、熱帯の地での新たな活躍を続けて欲しいものです。そして、斎藤様は今回送られた車両や以前送られたキハ183を中心として追跡調査旅行を計画されているとのことですので、その成果を熱く期待してお待ちしたいと考えております! というわけで斎藤様には、貴重なシーンをご提供頂いたことに心よりお礼申し上げます! m(_ _)m

鉄コレ西武401系発売記念・三岐西武軍団

2012-11-27 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 西武401系鉄コレの先行販売分3000個は、ネットを散歩してみるにつけ、どうやら会場内で売り切ったようですが、それだけこの車両の汎用性を物語っていると言えましょう。701系の増結用としての使用が前提されていたとはいえ、101系の一部の車両についてもブレーキを改造して401系と連結できるようになっていたようで、模型としての楽しみ方もまさに人によってよりどりみどり。化粧箱を開けると、そこに印刷されているのは急行「奥武蔵」の先頭に立つ401系の雄姿! 401系が活躍していた当時の西武については疎い私ですが、鉄活動に復帰したここ10年来西武に乗って撮るにつけ、今や地方民鉄に転じた401系も、かつてはこの線路でビシバシと過激な走りを見せていたのだろうと想像するのも楽しいことです。
 そして今や、こうして西武401系鉄コレが出たということは……色を変えるだけで上信151+152または三岐101系の出来上がり! マスクをいじれば近江800系!



 う~む、こりゃ将来、鉄コレ通常弾として再び私鉄大型2両固定編成電車が企画されれば、これらの車両は入閣確実でしょうか……? もっとも個人的には、他に上信・長電のオリジナル車や、秩父500系、福島交通5318・5319、こどもの国線Y000系、JRC119系が譲渡される先の車両、養老鉄道、これから○○や○○○○に行く○急のステンレスカーetc..も期待しているのですが。(←何やら某巨大掲示板のキ○ンヌスレッドになってきましたので、ここらへんで止めときます ^^;)
 ともあれ、そんなこんなで西武401系鉄コレの派生バージョンとして三岐101系が発売されるのを期待して……否、更にマスクさえ変えれば西武701系の一丁上がりにつき (そういえば第7弾の西武クハ1471の顔違いシクレとして西武クハ1651が入っていたものですね……)、三岐801系が発売されることをも期待して、三岐現役西武軍団の未公開分画像をアップしておくことにします (^^;)。 
 個人的に三岐鉄道は、昨年7月に保々で大々的に開催された100周年記念イベント以来ご無沙汰なのですが、それ以来残念ながら三岐は災難続き……。昨年秋に紀伊半島界隈を襲った空前の豪雨による鉄橋流失、東藤原駅での脱線事故による東藤原~西藤原間運休、そして先日の三里駅での信号冒進 (?) による脱線……。歴史が古く、昭和の良き風情を残している鉄道であるだけに、設備の老朽化や慢心などの弊害が一気に現れてしまったのかも知れませんが、安全総点検・再確認を進めたうえで、セメント輸送と地域通勤通学輸送の要として引き続き頑張って欲しいものです。それこそが、味わい深い産業鉄道らしさ&西武電車の楽園を求めて訪れるファンにとっての癒しにもなりますので……。

西武100周年・保谷古典機関車まつり開催

2012-11-26 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 西武は今年、前身である武蔵野鉄道の開業から100周年を迎え、記念として1896年製の古典保存SL・5号のレストアを進めて来たとのことですが、このたび目出度く完成したことから、昨日はその御披露目を兼ねて「100周年アニバーサリーイベントin保谷」が開催されました。その最大の見どころは……SL5号のはずですが、残念ながら撮影タイムとなっていた午前中の間は顔に光が当たらず、車体全体を均等な光線で撮ろうとすると季節柄ゆえ極端な逆光 (苦笑)。
 というわけで個人的には、隣りに鎮座している凸型古典電機・E12のド順光なピカピカ姿に集中せずにはいられません (^^;)。このE12は武蔵野鉄道が1923年に池袋~所沢間を電化した際、ウェスティング・ハウスから購入した3両のうち1両で、如何にも大正末期らしい風貌は近所の秩父デキ1~5と同様で極めて好ましいものがありますが、僚機E13が未だに弘南鉄道で除雪列車用として現役という点もこの凸型電機の名車たる所以に彩りを添えていると言えましょう。



 もっとも、来場した御家族連れにとっては、貴重な古典罐2台に加え、保線用車展示・ミニSL・模型ジオラマ等々のほのぼのとした楽しみがあったことでしょうが、私を含め来場したヲタな人々にとって最大のお目当ては、電撃的に (?) 登場した事業者限定鉄コレ・西武401系であったことは疑いを容れないところでしょう (笑)。ここのところ、国鉄70系全金属車から「なんちゃって赤電」を作ったことや、先日マイクロ西武4000系が発売となり予約ゲットしたこと、そして今週末にはKATO西武101系旧塗装が発売されるなど、個人的に西武模型まつり状態となっているのですが、まさにそんな怒濤の状態を加速せよと言わんばかりに発売予告がなされたことで、最早算盤勘定は一切抜きにして脳内は「買います!」状態に……(笑)。
 そこで今朝は小田急沿線から早起きして保谷へ出掛けたのですが、まつり会場先行販売の個数は3000ということで……「とりあえずゲットを目指す全てのヲタにおいて、最近の明治公園における阪急阪神鉄コレ購入合戦、さらには上大岡京急百貨店における京阪鉄コレ購入地獄のような極度な心理的緊張が生まれることはあるまい。多分出足はそれほど早くないだろう」と計算しまして、保谷に朝8時頃着くように出発。すると……池袋に停車していた3000系の快速急行西武秩父行はライオンズ電車! 何という引きの強さ……。そして、昨日一昨日の天気が思わしくなかったこともあり、車内は連休最終日の晴天を狙って奥武蔵を目指す山屋で埋まっている光景にドヒャーッとびっくり (^^;)。神奈川県在住の山屋にとっては丹沢・奥多摩がありますので、奥武蔵には行ったことがなく、いつか3000系の爆走を楽しみながら自分も奥武蔵を逍遥してみようかのぅ……と思ったのですが、つーか、池袋発7:35ではスタートが遅くないですかねぇ……と余計な心配。石神井公園あたりからの富士山の眺めは、これもまた神奈川県民には新鮮です☆ 
 こんなことを考えつつ保谷に到着し、首尾良く会場の鉄コレ行列に到達しますと……ををっ、計算通りに超余裕♪ 大体前から120~150人目といったところでしょうか。全員が5個購入しても余裕過ぎる☆ そこで、スマホでネットを見たり、飽きたら本を読んだりで時間をつぶしていたところ、8時45分頃から急激に列が延びるペースが上がり、8時50分に会場内に誘導された後もどんどん列が長くなって行く様子……。途中90度曲がることから、購入までは最後尾が見えなくなったものの、無事購入後に行列の全貌を眺めたところ、うわぁぁ凄まじい行列! (@o@)。3000個は確実に売り切れたはずですので、こりゃあ本日買いそびれた人々や、本日購入出来なかった人々で、ひょっとすると11日からの売店売りは大変なことになるのかも知れません。或いは、激しく欲しい人々は今日あらかた購入を済ませてしまったため、11日はまったり気味なのかも知れませんが……ご健闘をお祈り致します。
 ともあれ、貴重な機関車を激写する機会を設定して頂き、かつツボな鉄コレを発売して下さった西武関係者の皆様に、この場ながらお礼申し上げます。m(_ _)m


 逆光は仕方ないとして、手前の柵が無ければ良いのですが……。



 いずれ曇りの日に、撮影会だけのイベントとかありませんかねぇ~(^^;