地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富士急冬の陣 (2) 雪に映えるスカ色

2004-12-31 11:13:29 | 国鉄型車両


 いよいよ雪が激しくなる中、田野倉駅の河口湖寄り踏切で引き続き粘っていると、1日1往復だけJRから乗り入れてくるスカ色115系が河口湖から戻ってきました。その紺とクリーム色の白い世界との組み合わせはもはや詩的としか言いようがなく、テールランプの赤も目にしみて、ただただシャッターを切りながら夢見心地でした (^^)。

 業務連絡 >165系アルプスさんへ……メールが何故かお送りできず帰ってきてしまいますので、確実に届くアドレスをお知らせ下さい。m(_ _)m

富士急冬の陣 (1) 激しい雪に挑む元京王5000系

2004-12-30 09:50:00 | 地方民鉄 (甲信)


 本格的に冬らしい寒さの年末になりました。特に昨日は東京で初雪の報がありましたが、それほどの天気ならば多分山岳路線では結構積もるかも知れないと思いまして、特に標高の高いところを走る富士急に出かけて来ました。そうしたら、見事な雪、雪、雪……。カメラとレンズが湿雪でビショ濡れとなってしまいましたが (乾かすのが大変 ^^;)、苦労の甲斐あってドラマチックなシーンを激写できました。年末年始の休暇としては最高のひとときでした (^^
 まず1枚目は大月から2駅目の田野倉駅付近にて、まさに雪のジェットコースターと化した急勾配を下ってきた元京王5000系の1000系です。このブルーの塗装が雪と実にマッチしています (^^)。

秩父鉄道散歩 (4) 都を離れてはや幾年……5000系

2004-12-26 21:45:17 | 地方民鉄 (秩父)


 秩父鉄道といえば、こちらも忘れてはいけません (^^;)、もと都営三田線の5000系でございます。国鉄型天国&貨物天国の秩父鉄道においては若干はぐれ者 (ちなみに、これ撮ったのは波久礼駅。クサい駄洒落ですみません ^^;;) の感がありますが、今ではこういうコルゲートがゴツい電車も減りつつありますので、秩父でこうして走っているだけでも貴重なのかも知れません。しかも三田線時代とほとんど変わらない雰囲気ですし……(インドネシアに行った車両はオレンジ帯になったようです)。また、走行音のデカさや揺れの大きさはピカイチです (1000系がコイルバネなのに対してこちらは空気バネなので、ホントは逆だと思うのですが……何故かそう思えてならないです ^^;)。三田線時代、トンネル内にものすごい音を響かせながら加減速を繰り返しまくるのを楽しみにしながらしばしばお世話になったことが思い出されます (^^)。
 そういえばこの電車、もともと都営三田線は確か志木あたりで東武東上線と乗り入れする予定だったため、よ~く注意してみると、正面デザインがかなり東武8000系を意識していることが分かります。この乗り入れ計画はポシャってしまったため、結局この電車は三田線時代、どことも直通運転せず地味な存在に徹していたというイメージが強いのですが、秩父に引っ越して以来晴れて東武8000系とは毎日羽生と寄居で顔を合わせていることになります (今度は8000系の大部分の正面が改造されてしまいましたが……)。

秩父鉄道散歩 (3) オールドタイマー健在・デキ100型

2004-12-25 12:50:00 | 貨物列車 (民鉄)


 さて、ごくたまにやって来るレアな緑色の電気機関車も良いですが、秩父の電機のうち個人的に一番の楽しみと言えばこちら、昭和20年代に造られて以来現役のデキ100です。特にこのデキ108は、もとはと言えばかつて天然硫黄採掘で栄華を誇った岩手県・松尾鉱山のスターでしたが、昭和40年代に入って石油精製の過程で採れる硫黄が大量に流通するようになった結果突如失職、同型機が活躍する秩父に引き取られて来たという流転の人生 (?) をたどっております。そんなことも思い出しながら「国鉄EF15のミニバージョン」そのものな老体を眺めていると、しみじみとしたものが感じられます (^^;)。ちなみに、前面窓にヒサシがついているのも、この松尾鉱山出身のデキ107・108だけだったと記憶しています。

秩父鉄道散歩 (2) 冬季アルバイト中?のデキ201

2004-12-19 17:48:00 | 貨物列車 (民鉄)


 なかなか画像をレタッチするヒマもなく、アップの間隔が開いてしまってすみません (^^;)。
 秩父鉄道の第2弾として……やっぱ名物の鉱石列車をご紹介しなければ!
 私鉄貨物はすっかり珍しくなってしまった昨今ですが、秩父はさすがセメント産業で生きている路線というだけあって、バブル崩壊以前ほどではありませんが、今でも貨物列車が平均45分間隔くらい (?) でやって来ます。その中でもやはり圧巻なのが、石灰石を運ぶ20両編成の鉱石列車で、「ヲキ」「ヲキフ」という独特の形式名を持つ黒い車体がゆっくりと目の前を通過して行くごとに「あ~秩父って良いな~」という気分になります。
 そしてこの日の珍事は、1両だけ深緑に塗られて普段SL「パレオエクスプレス」の後補機をつとめているデキ201が鉱石列車の先頭に立っていたことです! SL列車を運転しないシーズンは完全に一般機関車の運用に組み込んで有効利用しようということなのでしょう。