地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京王6000系2連@若葉台(祝旧塗装復活)

2009-10-31 01:11:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 関東の大手私鉄各路線ではここ数年、1970年代前後の輸送力大幅増強時代を象徴する車種の急激な廃車が続いておりますが、とくに最近は京王に乗りますと、本線系6000系及び井の頭線3000系の余りの激減ぶりに絶句させられます……。井の頭線は日中まず来なくなりましたし、たまに用事で本線系を利用する際にも、6000系の姿は極めて稀なものに……。あれだけ9030系を作ったのですから当然の成り行きではあるのですが、昨年度相模原線沿線を毎週1回用務で訪れていたときには「少々待てば取りあえず来る」状態だったことを思い出しますと、僅かな時間しか経っていないのに隔世の感があります。
 というわけで、そろそろ久しぶりに平日の競馬場線でも訪れて(そういえば専用ワンマン編成がシングルアームパンタ化されて以来ご無沙汰でした ^^;)、6000系落日の日々を一人静かに味わっておこうか……と思った矢先(実は先日アップの恩田画像、もし完全な曇り日でしたら競馬場線に行くつもりでした。井の頭線沿線で仕事していたもので……^^;)、ネット上の各所で伝えられ始めた6416F旧塗装化の話題には心底驚きました……。



 そこで当ブログでも6000系の旧塗装を言祝ごうと思いまして、PCの中の画像をガサゴソ……出てきました!昨年の初夏の若葉台にて撮影した2連の入換シーン! この頃の相模原線では、時間帯を選べば6000系がそれなりの密度で姿を現し、とくに午前10時30分~12時頃の時間帯には地上専用車・都営対応車ともども千客万来状態でそれほど退屈しなかったのですが、既に若葉台の車庫全体をとってみれば圧倒的少数派になっていたことは否めず、仕事のついでに何度も若葉台を訪れても6000系2連の入換に遭遇できたのは1回だけ……。それだけでも十分6000系の斜陽を思い知るに余りありますが、何はさておき「せめて1度は広々とした若葉台をちょこまかと走る6000系2連を撮ってみたい」と思っておりましたので、うまく記録できて内心ガッツポーズしまくったものです(笑)。
 その後この画像自体は長らくアップしそびれておりましたが、こうして日の目を見る機会が訪れたのは嬉しいですね……。しかしこれもまた、最近の鉄道各社の流行となりつつある一車種全滅直前の旧塗装復活に関連してのことですので、少々複雑な気分もあります (-_-)。
 何はともあれ、そのうち是非、曇り日&平日の競馬場線にて、6416Fをのんびり撮影してみたいものです……(もう平日でものんびりとは行かなさそうな懸念もありますが)。あるいは、現行標準塗装の6417Fも早めに記録しておいた方が良いということで、どちらにしても平日の競馬場線は「当たり」になるのでしょうか。出来れば6416Fを若葉台でこんな感じで撮影してみたいものですが、さすがにこればかりは余程の強運でないと難しそうですね (嗚呼ヒマがない……)。

東急恩田通信・デヤが佇む秋の午後編

2009-10-29 17:41:00 | 事業用車両


 先月下旬に大胡への旅立ちを控えたデキ3021を撮影して以来、業務多忙のため恩田への寄り道はしばらくご無沙汰だったのですが、本日ようやく久しぶりに時間を確保~。季節柄トボトボと歩くには丁度良かったことから、田奈駅から往復徒歩で訪れてみました。睡眠不足気味で目の回るような生活が続きますと、恩田周辺のちょっとした田園風景すらやけに心に沁みるものがありますね……(^^;
 そんなこんなで長津田工場の正門前に到着してみますと、門前の側線にはデヤ7200が単独で留置中。「あれまぁ珍しく単独か……。では7290はどこだ?」ということで視線を動かしてみますと、短い編成や単独の車両が留置される袋小路線 (?) に7290が鎮座していました。そういえば7290を切妻側からこうして俯瞰するのは初めてだなぁ……(^^;) ということで、ゴテゴテした屋上機器・配線の雰囲気を楽しみつつ、何カットかパチリ(笑)。



 そこで今度は、何とか7290と7200を一枚のカット内に収めることは出来ないだろうか……と思いまして、線路と川のあいだの遊歩道に回り込んでみたところ、をを~辛うじてうまく入りました。こういう際にコンパクトな超望遠レンズは本当に重宝するなぁ~と改めて感じます。
 それにしても……3両の旧型入換車が姿を消してしまった今、恩田を訪れてもアントだけではやっぱり物足りないなぁ……という思いを禁じ得ないでおりましたので、こうしてデヤ2両を目にすることが出来て嬉しいですね。いっそこの際、デヤは基本的に恩田常駐・重量級入換車として、必要に応じて本線へと出動するようにすれば良いのでは?と思わなくもありません (笑)。
 ちなみに、長らくテクノシステム内で改造中であった1000系4両が伊賀鉄道へと旅立ったことにつきましては、既にネット上の各所で周知の通りですが、いっぽうの改造中8090系につきましては、帯を剥がされてジャッキアップされた状態でした。改造工事はもうしばらくかかるようです。

開設5周年御礼・三峰口の保存車群化粧直し

2009-10-28 00:01:00 | 保存・園内・特殊車両


嗚呼デハ107! パンタを上げてこのまま走り出しそうな……(*^^*)。



デキ1も現役当時を思い出す存在感を取り戻しました(^O^)。



昭和末期まで武蔵国に旅客荷物合造車があったことを知る人はどれほど……?



現存する阪和電鉄の車両も最早この1両のみでしたっけ……?

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 いつも拙ブログをお楽しみ頂き誠にありがとうございます。
 このたび拙ブログは、元の名前「おまけ鉄ブログ」としてオープンして以来5周年を迎えました。当初はあくまで完全な内輪ウケのためのブログであり、私自身も「目立とう精神」ゼロな人間ですので、トラックバック等の宣伝を一切することなくまったり・ひっそりとした運営に徹するつもりでしたが(今でもその姿勢自体は全く変わりません)、いつの間にか検索などを通じて閲覧される方が増え、気がついてみたら「こんな備忘録ブログに何で毎日千数百アクセスも……??」という状態に至りました。その過程では、どうせマイナーなスポットで撮ったつもりの画像をアップしたところ、いつの間にかその場所に人が集中するようになって「しまった」と面食らった事態や、「こんな(中略)も見ているのか……」と気分が萎える事態なども起こり、「やはり止めようか。どうせ一銭ももらっていないし」と思うことも数知れず。しかし、このブログを通じて広がったお付き合いもあり、一匹狼を自認しながらもどこかで誰かと趣味をゆるやかに共有したいと思っている私にとっては欠かせない財産となっております。
 というわけで、あくまで親しい方々には楽しんで頂きたい……という思いで更新を続けていたところ、早いものでもう5年! その間には鉄道をめぐる事情も激変し、いま改めてバックナンバーを眺め返してみても、あの車両の引退……この車両の変動……と、余りにも大きな荒波があったことをまざまざと見せつけられます。そしてこの先は一体どうなるのか全く予想もつきませんが、あくまでまずは自分がどう撮りどう感じたのかを記録するというサービス精神ゼロ!の備忘録であるというスタンスを忘れずに(そこから背伸びをしようとするとロクなことがなさそうな。笑)、今後も時間の余裕が許す範囲で(主観としては)のんびり・まったり・ひっそりと更新して行こうかと思っております。

 さて、そんな5周年に際して選んでみたのは、先日の秩父1007F黄色+茶帯臨時急行運転のついでに訪れた、三峰口車両公園の保存車両群のカットです。恐らくは、来月下旬開催の創立110周年記念まつりに関連してのことだと思われますが、退色して久しかった車両群がどれも丁寧に化粧直しされ……いや~素晴らしい (*^^*)。中1の頃にはじめて乗り、秩父にのめり込むきっかけとなった100系電車をはじめ貴重な車両たちが、こうして大切に手を加えられ現存しているのは本当に嬉しいことですね……。改めて、自分の鉄道趣味活動の原点には、東急を始め横浜界隈の電車・旧型国電と並んで秩父があるんだなぁ……ということを確認するひとときでありました。
 このときは雨天だったのは残念ですが、EOS5D MⅡの圧倒的な描写力のおかげで、感度を上げても実になめらかな写り具合なのも素晴らしい……。タイムマシンに乗って、今の機材でこれらの車両の現役時代を撮りたい!という衝動にも駆られます (笑)。あるいは、大胡のデキ3021やデハ101・104を見ていますと、何とか再び保存公園と脇の側線が連結され、架線下に留置されているシーンを眺めてみたい気もするのですが、まぁ取りあえずはこれだけの状態で保存されていることを喜ぶべきなのでしょうか。
 来月23日には、これらの保存車両の周囲は家族連れで埋まってしまいそうですが(汗)、旧塗装やSLも揃うようで楽しみですね(仕事が忙しくなければ良いのですが。-o-;)。


たとえハードコアな内容でも地味ならこーゆー評価だということで(笑)。
写真家を目指しましょう、ですか……。まぁ写真を仕事で使ったことはありますので、これはこれでまぁ良いか、と。
それにしても、ブログ年齢10歳って……(超爆)。「♪」や顔文字を使うとググッと下がるらしいのですが、小さい頃に眺めた原風景をどこか追い求めながら趣味活動をやっていることを考えれば、まぁ分からなくもない評価ですね(^^;)。実際の年齢は……(以下略)。

JMRA鉄道模型ショウ(@蒲田)初訪問記

2009-10-27 00:08:00 | 超へっぽこ模型製作


待ち時間0分で富士急鉄コレゲット! 動力化は19m動力登場まで凍結。



ジャンク品のコンテナ、1個100円也。さて、どう塗ったものか(笑)。



会場割引価格でゲット♪……秩父7000系&長電8500系非貫通パーツ♪



そしてブッ飛びの……Seri8039様謹製非売品! 8613F「JALITA」!
(全貌はいずれSeri8039さんのブログでご紹介頂くのが良いかな?と思いまして、取りあえず正面にモザイクをかけてあります。いや~本当に超絶技巧です♪)

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 一昨日は富士急河口湖駅でイベントがあり、復活旧塗装車が並べられるうえに鉄コレも販売されるということで、事前に「行こうかな……」と思ったのですが、ここ1ヶ月の仕事の多忙が一気に疲労として押し寄せているうえに、自宅でやり残した仕事を少しでも片づけたいという思いあり、午後から別の用事もあり、何と言っても河口湖は冷たい雨……。それに加え、もし展示車両群のド真ん中にミ○ーカなんぞが飾られた日には、アンチ・○トーカな私としては目も当てられません (苦笑)。ということで、参加はボツ(^^;)。未だ一回も富士急の復活旧塗装を撮影する機会を持てていないことを遺憾に思いつつも、何とか冬場の雪景色に期待をつなぐということで……(^^;
 それでもやはり、開業80周年記念1000系鉄コレは欲しい!と思いまして、午後の用事の前にちょこっとJMRA鉄道模型ショウを覗いてみることにしました。いやその……鉄コレ全般において富士急はイマイチ人気がなさそうに見えることから (^^;)、多分並ばずに購入できるのではないかと計算したためです。そして、見事に読みは当たりました!(^O^) 即ゲットした後は、個人的に鉄道模型にのめり込むようになって初めて参加したこのイベントを少しでも楽しむべく、あちこちをウロウロしてみたのでありました。
 周知の通り、このイベントはHOが中心となっているようで、HOは場所も金もない私にとって敷居が高い世界ですが、一つ一つの出品・販売作を眺めていますと、「う~む、たとえ高くとも、キットをじっくりと精密に製作するのであれば、それだけでも相当時間がつぶれ、総体としては意外と安上がりな娯楽なのではないか?? 置物をこさえて飾るという目的であれば、Nとは別の意味で魅力的かもなぁ」という気分になって来ます (^^;)。
 そんな折も折、関係者の一人としてSeri8039さまがいらっしゃいましたので、お声がけしてみたところ……何と!! 特製・非売品の東急8613F「JALITA」が!!!! HOにつき、特徴ある正面の塗り分けが完璧になされており……圧倒的なリアルさと迫力!! 先日GM東急8000系キットの顔に8007Fのジャカルタ現行塗り分けを塗って以来、「将来目標としてJALITAもNで作りたいなぁ~」と思っておりましたので、大いに刺激を受けまくりました!!! (爆) 
 しかしその前に、あまぎ製の秩父7000系・長電8500系非貫通顔パーツ&帯デカールを購入してしまいましたので、そちらの製作が先です(一体何時出来るのやら ^^;)。
 とまぁこんな感じで、模型超初心者なりにいろいろな刺激を受け、楽しいひとときを過ごしたのですが……某「自称・鉄道アイドル」のライブショウに遭遇してしまったことだけは……(以下自粛 -_-;; -o-;;; -_-メ)。てゆーか、音○過ぎませんか、あの御方……。はしゃいでいる取り巻きのヤロー集団も場違いな……。
 ともあれ、会場でお世話になりましたSeri8039様には心よりお礼申し上げます~m(^^)m

ジャカルタ炎鉄録 (25) 東急8003F

2009-10-25 05:49:00 | インドネシアの鉄道


 上毛に転じたデキ3021が恩田で最後にエスコートしたであろうジャカルタの東急8000系列の話題、まだまだてんこ盛りですので、何とか記憶が薄れないうちにアップを進めて参ります~。
 さて、ジャカルタ入りした東急8000系のうち、周知の通り8007Fは「伊豆のなつ」、そして8039Fはリバイバル急行として、それぞれ華々しく感動的な花道を移籍前にたどったわけですが、これに対して大井町線を単純に往復するのみでひっそりと廃車された8003Fは、やはりどうしても今ひとつ話題性には欠けますね (^^;)。しかしジャカルタでは、8003Fは東急車のうち栄えある第2陣。かねてからネットなどであれこれ眺めておりますと、黄色+細い赤というなかなか鮮烈な印象の帯を締め、急行運用に日々活躍する光景を目にすることが出来まして、これは何とも頼もしい&撮りたいものだなぁ……という思いが日々強まっておりました。しかし、8003Fも既にジャカルタ入りから3年以上が経ち……検査を経て黄緑+黄色帯へと大きくイメージを変え、黄+赤帯を撮るぞ!という願望は水泡に帰したのでした (苦笑)。とはいえ、新しい帯色は8007Fともどもやはり似合っており(8007Fとは正面のデザインが異なります)、自ずと撮影に気合いが入りまくります(*^^*)。



 そんな8003F、一時は絶不調っぽいLED行先表示を正面の幕の代わりに装備していたようですが、それを今や8007Fに譲り (?……汗)、8003F自体は現地の駅名がプリントされた幕を装備して快走しています。それは一応、「日本時代の幕が見られる!」というお楽しみの観点から申しますと物足りないかも知れませんが、「やはりここはジャカルタ。現地の行先を表示したシーンを見たい」と思うのも人情。そんな期待に8003Fは応えてくれるでしょう! 
 しかし……現実には折角の行先表示を活用しているわけではなく、編成の前後で完全にバラバラな行き先を表示しているのはご愛敬 (^^;)。側面も「菊名」を表示しているかと思えば別の車両では「渋谷」だったり……はっきり言ってカオス(笑)。まぁとにかく駅の放送が充実していますので、利用者サイドから見ればそれほど大きな問題はなかったりします。
 なお運用ですが……8月中旬の時点では8007Fと同様、基本的にデポック電車区に常駐し、朝夕の急行電車を中心とした運用に入っておりました。というわけで、日中は入庫する分だけ車体の清掃が周到に行き届き、ピカピカな姿は見る者を大いに安心させるものがありましたが(検査明けからまださほど時間が経っていないこともあるかも知れません)、さて今頃はどんな運用にコンパートされていることやら……。