
大井川鉄道の濃いぃ部分を眺めた後、完全貸切16000系に1駅だけ乗って金谷に戻って来た、鉄ヲタ修行中の甥っ子と私のドタバタツアー……次の目的地は、211系にちょこっと乗って掛川へ。掛川といえば、新幹線から見える掛川城や、浜岡原発方面に向かうしずてつジャストラインのボロバスも良いですが (バスも撮ったのですがアップする時間的余裕が……^^;)、私鉄周遊というテーマからして向かった先は自ずと天浜線! 日中は余裕でスカスカだろうと思いきや、春の陽気に誘われて天浜線でプチお出かけという雰囲気の人々が意外と多く、発車直前には大部分の椅子が人で埋まる賑わいとなったのにはオドロキました。まぁローカル線が賑わうのは良いことですな……☆ 一方ボックスシートゲット!という視点からみれば、これはおちおち油断出来ないわけで、天浜線に連絡する東海道線下りよりも1本前の列車で掛川入りしておいて良かった♪
それはさておき、駅や集落ごとに満開の桜が咲き乱れる春爛漫の田園風景を、軽快なディーゼルエンジン音とともに愛でることしばし (但し、花粉症の私としましてはツラいのも事実ですが……甥っ子の鉄教育のためには仕方がない T_T)。やって来たのは天浜線の心臓と呼ぶべき天竜二俣駅です! 個人的にはこの駅、10年ぶりの訪問であり、是非古き良き駅の雰囲気を甥っ子に見せたかったというのもありますが、とりわけ今回のお目当ては扇形庫見学! 前回訪問時は時間がなかったため、私自身も初めてでありまして、結構ワクワクです♪

かつては自由に見学できたという遠江二俣→天竜二俣駅の扇形庫も、頻繁な入換に伴う安全上の問題やその他諸々の問題のためか、現在は駅待合室に毎日13:50までに現地集合のうえ、参加費を払って社員誘導で庫内に入ることになっています(休日等、午前の追加開催もあり。人数制限は無し)。訪問日は家族連れを中心に合計20人程度だったでしょうか、老若男女揃っていざ庫内へ! 先導役の社員氏は、既に百戦錬磨の説明会引率経験により、ツボを押さえた説明を心得ており、文化財指定された国鉄時代からの様々な設備に関して思わず「へぇ~」と理解が深まります。SL給水用の井戸は洗車用として現役であるほか、SL乗務員が煤を洗い流した超!年代物のタイル風呂もそのまま使用中止状態で保存されており、確かに昔は父親の郷里でこんな雰囲気の五右衛門風呂に入ったよなぁ~という懐古の情が盛り上がって参ります (笑)。
そしてついにお楽しみの扇形庫実演大会! 残念ながら、出番を期待していた茶色ツートンのTH3000形(同形式の最後の1両で、トロッコ列車牽引用だったもの)は引っ込んだまま出て来ませんでしたが、現在バリバリの主力であるTH2100形が転車台でクルクル回る光景は、秩父や大井川のそれとは異なる正真正銘の年代物であるだけに、しかも軽快DCを載せている光景がまさに「長い時代を乗り越えてきました」感ビンビンであるだけに、思わず激写しまくりでした♪ そういえば、転車台から駅の方向を振り返ってみると夥しくたむろしているTH2100形は、基本的にラッピングや広告の類が施されず全車標準帯色ですので、そんな地道な雰囲気も天浜線の魅力ではないかと思います……。