バンコクの中心部からパープルラインへの乗り継ぎは、現状では主にシャトルバスに頼っていますが、朝夕に限って言えば10数台のバスのみでは足りない可能性もあると見込んだためでしょうか、パープルラインと国鉄南本線が交わるバーンソン駅とバーンスー駅のあいだのごく僅かな区間にシャトル列車も運行されています。運行時間は、朝6時30分から9時30分までと、16時30分から20時30分までとなっており、運行間隔は15分間隔のようです (タイ文字で完全には分かりませんが、多分そう書いてある)。そして驚くべきは……シャトル列車に登用されている車種! 英国製の特急DC・スプリンター (ASR形) を、惜しげもなく僅か数分の機織り往復列車に使うとは……!
しかも今回は、事前に『西船junctionどっと混む』様で詳しく事前学習する余裕もないまま訪れて、いざバーンスー以南で朝練撮り鉄をしていたら突如シャトル列車用のスプリンターが現れましたのでビックリ! 「えーっマジかよ!この時間にはバンコク行きの特急DCは来ないはずだが……」と当初思ったのですが、側面に差されたサボを見て納得。日中はバーンスーからホアラムポーンに回送されて昼寝・整備をするようです。
それにしてもこの手のシャトル列車には、キハ47のタイ版ともいえるTHN系DCが充当されても良さそうです。しかし、ブルーラインとパープルラインが冷房ギンギンで、シャトルバスも全車冷房車であることを考えますと、間違っても非冷房車によるシャトル列車を走らせるわけには行かないのかも知れません。
何はともあれ、タイ国鉄が誇る俊足DCを、一時期ヤンゴンを走っていたキハ181の鈍足各停のノリで楽しみたいと思った方は、一刻も早くバンコクを訪問されることをお勧めします☆ これだけが目的の方はいらっしゃらないでしょうが……(^^;)。
ちなみに、チラ見えしているコマツ製重機は、誰かが意図的に運行を妨害しているものではなく、夜間工事のため線路を閉鎖して日中も置き去りにしているだけです (汗)。おかげで撮影上の立ち位置は絶対に安全ではありましたが……(^^;;)。