地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急8000系歌舞伎・新丸子の舞

2006-07-27 01:55:47 | 大手民鉄 (東急)


 本当に早いもので、今月に入ってしばらく更新をお休みしたにもかかわらず、間もなく当ブログは9万アクセスに達することになりました。いつもお楽しみ頂いている皆さんにお礼申し上げます。m(_ _)m
 さて、東横線のダイヤ改正による8000系列の日中運用消滅まであと2ヶ月を切った今日この頃、特に夏休み期間に入ってしまったこともあり、東横線沿線の撮影スポットは徐々に競争率が高くなりつつあるといわれております。さもありなん……ということで、今月はじめ新丸子駅で寄り道しまして、複々線を行く8000系歌舞伎編成の最後の勇姿を記録して来ました。このウネウネ感がたまりません! (*^^*)



 この日の日中は8039Fが入庫しており、歌舞伎が4編成に8590が2編成という陣容でしたが、九州出張前のゴタゴタで余り時間がなかったこともあって全部を記録することは出来ませんでした (-_-)。それでも何はともあれ、日の長い時間にこうして「東横線といえば8000系!」という当たり前だった風景を眺めることが出来るのもあとわずか (T_T)。短時間ながら訪れることが出来ただけでも良かったなぁと思っています。
 いま、続々と5050系が長津田に甲種回送されていますが、これから海外出張に行って帰って来たら、既に入れ替わりで8000・8590が大量に脱落していて、東横線の日常風景も一変しているのかと思うと、自分はこれから浦島太郎になりに行くかのような気分ですね (-_-;)。
 何はともあれ、8000系列がこの夏のあいだ無事故で走り続けてくれることを祈っております……。

うどんよりも琴電 (9) 逆転保存の23号

2006-07-26 16:15:18 | 地方民鉄 (琴電)


 9回にわたってお送りしてきた琴電寄り道シリーズの最後を飾るのは、レアなニス塗り内装を保ってきたがゆえに、志度線の旧型の中では恐らく最も人気があると思われる23号です! 
 近鉄から譲り受けた4両の20形は、一応あれこれ外観に手を加えられてのっぺりとした (?) 車体となっているため、琴電オリジナル旧型車に比べればインパクトが弱そうにも見えます。……しかし実際には1925年製で、1000・3000形よりも1歳年老いた車齢81年!! 



 そして、ニス塗りで残る23号の車内に一歩踏み込みますと (瓦町から今橋まで23号に当たりました! *^^*)、ドアの脇の柱には如何にも大正モダニズムを物語るかのような彫刻の装飾が残っています。これはもうそのまま、産業遺産にとどまらず文化遺産モノ! 



 今回訪れた7月7日の時点では、今月末のダイヤ改正以後、そんな23号も22・24号とともに800形と世代交代して廃車となってしまう……と聞いておりましたので、とにかく惜別の思いで必死にシャッターを切り続けました。しかしその後事情は一転、ことでんHPにおける「20形さよなら撮影会」の告知によりますと、23号の廃車を惜しむ声が数多く寄せられたことから、当初保存予定の21号に代えて23号を保存する方針に変更したとのこと!! もちろん今後はイベント走行・展示などがメインとなるでしょうが、美しく貴重なニス塗りの車内を今後も味わうことが出来るわけですから、琴電の大英断に拍手!ですね (^^)。
 ちなみに……8月の今橋イベントは、海外出張につき行けません。それさえなければ、8月は割と個人的に日程の都合がつきやすいことから、必ず馳せ参じるつもりでしたが……。
 それはさておき、23号の動態保存にあたっては、300号の楕円窓が復活したのと同様、幕板部分にもともとあった円弧を描いた明かり取り窓が復活するのか、そして塗装はどうなるのか……気になるところです (まあ明かり取り窓の復活は込み入った工事だけにコスト的にムリでしょうね ^^;)。

 というわけで、僅か3時間のあいだに100数十カットも撮り続けた (^^;) 渾身の「出張寄り道ことでん編」をお楽しみ頂きましてありがとうございました。m(_ _)m

うどんよりも琴電 (8) 志度線色の電車たち

2006-07-25 00:05:20 | 地方民鉄 (琴電)


 長尾・志度線で常に注目を集める旧型車に対し、元名古屋市営地下鉄の600・700系列はどちらかというと地味~な敵役といったところでしょうか (-_-)。まあ私も、600・620形の取って付けたような切妻非対称スタイルのマスクはどうもイマイチ……。とはいえ、この電車もそこらへんに目をつぶればやはり車齢35年前後のシブい面々であることには違いありません。そこで、長尾線と志度線にそれぞれ1本づつしかない原型の正面を持つ700形 (志度線用は720形) を撮ることが出来ましたので、一応ご紹介……(^^;
 この志度線カラー、琴電旧塗装と一番近い印象ですが、やや彩度が高いレッドですので、自ずと印象は異なりフレッシュ感が増しているような気がします (^^)。とはいえ、600・700形は琴電旧塗装を身にまとったことがなく、コトデンそごう色で登場していますので、登場時よりも地味な雰囲気が増したような気もします (^^;;)。コトデンそごう色はどうしても好きになれなかったこともあり、個人的にこの色は大歓迎ですね (^_^)。一応、残りあと一編成となったコトデンそごう色も撮影しておきましたが……。



 いっぽうこちらは、旧型車でありながら琴電オリジナルではなく、かつ増結用でもないことから (?)、茶色ではなく志度線色に塗られてことでんステッカーも貼られている27+28です。……ごらんの通り、残念ながら入庫していました (T_T)。まあ、前回訪れたときに乗車と撮影を楽しみましたのでいいですけど (ボソッ)。
 この電車もやはり、来年夏の冷房化100%達成までには確実に運用から外れると思われますが、果たして保存対象になるのか、そしてその場合はどのような形での保存なのか、非常に気になるところです。個人的には、正面非貫通に戻して京急カラーに!と願っていますが、やはりコスト的にみて難しいのでしょうか……。

うどんよりも琴電 (7) 「現役日本最古」65号

2006-07-24 00:14:42 | 地方民鉄 (琴電)


 片原町での撮影を終えた後は、今回の琴電寄り道における第二のスポット・今橋へ! 朝のラッシュアワーの増結運用を終えて相次いで入庫する旧型車を待ち構えて激写しよう……という目論見です (^^;)。
 そして非常にラッキーなことに、この日は志度線の電車の中でも個人的に最もお気に入りの2両である23号 (車内ニス塗り!) と65号が運用に入っていましたので、いやがうえにも今橋での撮影もヒートアップ気味になりました (^^;)。
 まずは65号……一見、元近鉄の20形や元京急230形の27+28、それに琴電オリジナルの335と比べますと、如何にものっぺらで新しい電車に見えますが、この電車独自の濃いぃ存在感はまた格別です (*^^*)。



 と申しますのも、1960年に新造されたという65号のバス窓車体は、かのローカル私鉄向け日車標準型を思い切り思い出させてくれるだけでなく (こちらは少々車体が角張っていますが ^^;)、何とさらに車歴をたどると京浜電鉄の1913年製木造電車にまでたどり着いてしまうからです! 一応、65号はその台枠などを流用している (?) のみで、車体はもとより電装品なども後から取り付けたものですので、一両丸ごと超オールドというわけではないにしても、何と何と車齢93年!! 一般鉄道における現役の営業用車両としては、間違いなく日本最古でしょう!! そんな電車が大きなトラブルもなく今の今まで走り続けてきたこと自体、とてつもない奇跡としか言いようがないです……!

 しかも、このたび長尾線の600形を改造して投入される志度線用の増結車・800形と入れ替わりで廃車になるのは取りあえず20形の一部のようですので、少なくとも当分のあいだ65号は廃車にならず走り続けるようです。今回、一応うまく↑のように入庫シーンを撮ったものの、入換中で正面扉が開いたままであることに加え、入換のくせに (^^;) 意外と猛加速→急ブレーキというデンジャラスな (?) 走りを見せたことに思い切り動揺してしまい、少々トリミングしてやっとうまく仕上げたという次第 (-_-)。そういうわけで、出来れば今年中か来年前半あたりにもう一度撮る機会がないものか……と思っています (こればっかりですね ^^;)。

京急・黄色いデトが行く (1) 往路編

2006-07-23 15:14:31 | 事業用車両


 ことでん琴平線で第二の車生を送る「黄色い元京急」をお楽しみ頂いたところで、ここでちょっと一服 (笑)、現役で京急を走る黄色い電車をご紹介しましょう。……そう、いつもは車庫の片隅にポツンと置かれているナゾ多き事業用車・デト11形です! 
 このシリーズのうち、事故救援用の装備を荷台にセットして久里浜工場の片隅でスタンバイしているデト17+18につきましては、毎年5月の久里浜工場公開で多くの目に触れることから、一番動かない割には一番多く撮られている車両だと思うのですが、工場間の配給用として割と日常的に用いられているデト11+12につきましては、たまに神出鬼没してホームにいる人々をあっと驚かせるのが最大のウリ (?) でしょうか (^-^;)。しかし、たまたま京急で撮り鉄しているときにこの電車がやって来れば、それこそ宝くじに当たったような「レアな幸せ」を楽しめること間違いないと思います。



 このデト、もし走るとしたら平日ダイヤだと思うのですが (土日の運行は未目撃)、もちろん配給電車という性格上、毎日走っているというわけでもなく……。
 そこで、要は運次第ということになると思いますが、走る場合には午前10時台に振り出しの新町車庫からノソノソと現れ、車庫を横断する踏切の目の前でしばらく出庫待ち停車をしてくれますので、これを目撃できれば確実! しかも、踏切から編成写真を撮り放題!! (^o^)
 その後11時頃、快特の新町通過を待って本線に姿を現し、副本線で長時間停車している普通車を尻目に勢いよく走り出します。普通車の客から見れば、「客よりもヘンテコ電車の方が先かよ……」という気分でしょうが (^^;)、常に快特の直後をピタリと追うスジでないと、綿密なパターンダイヤを乱してしまうことになりますから、まあ仕方がないでしょうね (^^;
 ところで、このデト11は種車が1000形ですので、加減速を含めてとにかく速い!です。事業用車だと思ってのんびり構えているとあっという間に走り去ってしまうので要注意! (笑) もっとも、上の画像のように戸部駅ではゆっくり通過してくれます (だいぶ季節外れな画像で失礼します ^^;)。
 その後、金沢文庫の車庫でゴソゴソと荷扱をしたのち、お昼時に再び姿を現します (下の画像)。ここから先の区間では未だデトを撮ったことがないので詳しいことは分かりませんが、まあ当然の成り行きとして目的地は久里浜の車庫でしょう。
 というわけで、続きはまたいずれ……(^^;