地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新潟過渡期鉄2017 (3) 新潟旧色キハ40/47

2018-06-28 12:00:00 | 国鉄型車両


 最近、鉄道雑誌の新車レポートに、JREの電気式DCであるGV-E400、及びその北海道版であるH100の概要が華々しく (?) 掲載されていますが、その一方、八戸線を皮切りにJREで余りつつあるキハ40系列が最早ミャンマー国鉄の眼中にないことを感じるにつけ、東&北のキハ40系列大量廃車が迫って来たことを認識せずにはいられません。発電機搭載203系の不調により、キハ52や関鉄キハ35がマニラ近郊で大活躍中と伝えられるフィリピン国鉄にしても、現政権の親Cぶりを思えば、大連あたりで電気式DCを作れとおねだりする可能性もゼロではなく、やはりJREのキハ40系列に手をつけることはないでしょう。



 したがって、いま国内に残っているキハ40系列は、最早何処にも行かずに解体されることを前提として記録しなければならないのでは、と愚考する今日この頃です。
 それだけに、昨年夏に甥っ子 (最近は高坊となり、ネタ鉄の道まっしぐら w) を連れて新潟に日帰り遠征し、他に誰もヲタがいない中でひたすら激写しまくったのは、本当に貴重なチャンスであった……と思います。とりわけ個人的には、青+赤帯の新潟色って好きなんスよ……。キリッと引き締まったデザインで宜しいではありませんか! (だったらもっと早くから通えよ、という声が聞こえてきそうですが、如何せん海外鉄にハマってしまったもので……^^;)
 そんな新潟色ではありますが、赤新潟色と混結となることが非常にしばしば。2両揃って新潟色で姿を現してくれるのは嬉しいものですね……。

近江鉄道EL特別イベント (4) 赤電822F

2018-06-27 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 上信で西武401系の生き残りが1本消えることになっても、まだ近江と三岐では残ります。とはいえ、近江に転じた車両の大部分は顔を付け替えたうえで800形としてデビューしており、近江にて原型顔でデビューしたのは、最も早期の1997年に車籍を得た張り上げ屋根車・クモハ820+クモハ1820の2編成ということになります。もっとも、裾の切り欠きがありますので、厳密には原型顔ではないかも知れませんが……。このうち822+1822は、長らく滋賀県警のパト電として異彩を放っていましたが、最近は懐かしの赤電塗装に変わり、ヲタの熱い注目を集めています。



 そんな近江赤電、昨年の初秋に中山道の江州ゾーンを歩いた際 (近江鉄道のうち五箇荘以北の区間は、多少離れたりはするものの、事実上中山道の並行路線と言えます)、あわよくばついでに激写♪……な〜んて思ったりもしましたが、通算成績は……三度遠くから見かけて一度も撮れず! (号泣) まぁ、最初から狙って線路際で粘るのでなければ、そうなるのがオチですな。
 というわけで、昨年12月の近江EL解体前特別撮影会の際、電車が来る頃合を見計らって彦根駅南で待ち構えたところ、うまい具合に赤電登場♪ ドン曇りでパリッとしない写り具合ですが、後追いも楽勝でしたので目出度しですし、何と言っても、中山道歩きの際に撮り逃したリベンジを半年以内に済ませることが出来たのは良かったです。

JR貨物EF65非貫通型・千葉支社管内をゆく

2018-06-25 12:00:00 | 貨物列車


 昔撮った画像をHDの中から漁っていると、「あ!こんな画像も撮っていたのか。しかしアップしそびれているな……」という発見がたまにあります。昨日は、ほとんど撮ったことがない幕張E257の画像を別の目的で探していたところ、JRF色のEF65・非貫通型の画像を掘り起こしました。



 撮影したのは13年以上前。主な訪問目的は千葉支社のスカ色113系で、これはこれで今眺め返すと涙が出そうな光景ですが、たまに来る貨物列車も、非力な罐でもイケる平坦な千葉支社管内ですので、EF65の牽引で来る列車が多かったと記憶しています。というか……まさにこの頃、EF210の増備が進んでいたのでしたっけ。しかし、そもそもEF65のタマ数が多かっただけに、他に全くヲタもいない中、悠々と撮った記憶が蘇ってきました。今こんな列車が来れば、駅という駅が大パニックになることでしょう。

ハノイ以北サウナ鉄 (12) 高層ビルとチェコ罐

2018-06-24 00:00:00 | ベトナムの鉄道


 先日開催された、落花生。様の一時ご帰国を歓迎するふたつの宴会において、東南アジア各国の鉄道事情を縦横無尽に語った中で、当面話題薄として確か全く注目されなかったのがベトナムです。現在進行形と思われるハロン (下龍) 線のメーターゲージ対応工事がいずれ終わり、あるいは標準軌客車を中国なり韓国なりから譲り受けることで、満鉄客車が消える!などということになれば話題沸騰にもなるでしょうが、ソウルメトロのバッタモノも復活したかと思えばあっという間に運休となって久しく (営業運転時の姿は、いつもお世話になっております『西船junctionどっと混む』様をご覧下さい)、一時当ブログで紹介してちょっとした人気を得たモスラ罐D8Eも少数・非力の哀しさで引退してしまったようですので、とにかく珍ネタには事欠いているのは否めないかも知れません。



 あとそういえば、行商客車や代用荷物車としてメーターゲージ線の列車に組み込まれることが多かったおフランス製 (?) の魚腹台枠ヴィンテージ客車も、既に全車離脱してしまい、一部は昆河線を遡上して中国に売却され、観光用車両として活用されるとか何とかという話をどこかでチラリと見たような……。
 もっとも、これらの事情を全て裏返してみますと、「東南アジアで面白そうだと思ったシーンは半年以内に撮っておけの法則」は、ベトナムでも有効であると言えそうです。
 そこで「そういえば」と思い出したのは……2012年3月に初めてベトナムを訪れた際、ハノイ以北の短距離〜中距離列車が様々な罐の展示会場状態で実に面白かったところ、一昨年の6月に貯まったマイレージの消費のため超トンボ帰りでハロン線を再訪し、そのついでにザーラム (嘉林) 界隈で撮影した際には、罐が基本的にチェコ製のD12Eオンリーとなっていたという驚愕の変化です。
 このこと自体につきましては、既にハロン線再訪レポート連載の際にお伝えした通りですが、改めてその理由を勘繰るに、種々雑多な機関車をザーラム機関区の旅客用として配置することによるカオスを解消し、効率の良い運用を目指したと考えられます。あるいは、より新しく高性能なドイモイ罐D19Eを、経済発展と路線改良によって輸送量がますます増えつつあるハノイ (河内)〜ホーチミン市 (城舗胡志明) に振り向け、その代わりに経年のチェコ罐をハノイ以北にかき集めたものと推測されます。
 というわけで、如何にもコメコン経済圏の名残のような入換機臭いチェコ罐が、高層ビル・マンションも建ち始めて急激に変わりゆくハノイの街の片隅で奮闘する姿に、奇妙で痛快な「何でもあり」感を抱いて激写しまくったものです。しかしその後、すっかりレタッチするのを放置してしまいました……。そこで、久しぶりにHDの中から画像を拾って悦に入るとともに、またいずれハノイを再訪したら、この光景すら激変しているのかも知れない……とぼんやり思っているところです。

バスラマ神奈中特集記念・珍車を撮る

2018-06-23 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 日本最大のバス会社として神奈川県内で圧倒的な存在感を誇っている神奈中バスは、現在猛烈なスピードで (?) ノンステップ車が増え続けており、加えて連接車の導入も少しずつ増えるなど、常に変化の中にありますが、そんな神奈中がこのたび『バスラマ・インターナショナル』の最新号で特集されています。正式な発売日は25日のようですが、一昨日神保町の書泉を訪れたところ平積みになっていましたので、中身を見ずに即ゲット。バスについてはテキトーにパシャパシャ撮るだけで超ドシロートながらも、沿線の少子高齢化や人手不足という情勢の中で、弾力的に需要に対応しつつ技術革新にも怠りない神奈中の現状について、いろいろと勉強するところがありました。いつもお世話になっております、バスコレ即売会場に必ずいらっしゃる「こだわり」な御方も登場しておられます♪



 そんな神奈中につきまして、単に日常的に眼にするだけでなく、とりわけ今年の上半期はときどき旧東海道を歩いたついでに撮っておりましたので、その中から「ををっ!」と唸ったものをアップしておきます。
 1枚目は、国道1号線の舞岡入口交差点で撮影した、舞岡所属の日野ブルーリボンシティ・ハイブリッド。三菱ふそう帝国の神奈中にあって、頭がもっこりとしたこの車両は珍車中の珍車であり、僅か4台が横浜市内中心部に乗り入れる路線を中心に活躍していたとのことですが、ついに今年に入って廃車が進み、『バスラマ』に掲載されている現役車両一覧表に、この「お169」は記載されていません……。
 2枚目は、大磯城山公園の脇で撮影したQKG-MP38FK。昨年度まで大量増備されたすっかりお馴染みの車種ですが、社番が何と……本社所在地・平塚における栄光の「ひ1」!! 神奈中における社番は、廃車で空いたところを穴埋めするかたちで付番されるようですので、「1」だからといって何か特別な意義があるわけではありませんが、まぁ偶然でもこのような番号を見かければ単純にウレシイという……それだけです (笑)。