大井町のJREまつり見物を冷たい生ビールで締めたあとは、再び京浜東北線に乗って川崎へ移動。「天下一いずま」中華料理店にてもやしそばを食べて腹ごしらえをしたのち、浮島バスターミナル行のバスに乗って浮島町界隈へ。もちろん目的は神奈川臨海鉄道の撮影でしたが、今回は撮る対象が極めて特異で、並々ならぬ緊張と気合いを以て臨んだのでありました……。
その対象は、製油所構内の専用線で働くスイッチャー! 浮島線の輸送量の一大部分を占める石油輸送は、言うまでもなく神奈臨のDD13級DLによって担われていますが、それは基本的に川崎貨物駅とのあいだの往復と、川崎貨物駅構内における行先別仕分け作業のみ。公道からは見えずヴェールに包まれた製油所構内の入換は、専用の数台のスイッチャー(神奈臨所有? あるいは石油メーカーが所有して神奈臨に管理委託? 少なくともボディには神奈臨の社名が大書されています)が担当しており、彼らの日常の姿を通常一般人が目にすることは勿論出来ません。それを拝むことが出来るのはあくまで、塩浜機関区との間で検査回送がなされるときのみ……。そんな滅多にない機会をとある方からご教示頂きまして、自分の予定と目出度く合ったという次第です(^^)。
今回の回送は、事前に大まかな運転スジが分かっていたものの、臨海鉄道でありがちな運転時刻の変更に備えるべく、だいたい1時間前に浮島町界隈に到着~。基本的な撮影意図として、製油所のスイッチャーと石油タンク (いや、球体なのでガスでしょうか?) の組み合わせを是非……ということで、敢えて強烈な逆光を覚悟で末広町駅の脇を撮影地として選んでみたのですが(浮島線には順光で撮影出来るところもありますが、バックは高速道路……)、それにしてもとにかく激しく暑い……(@_@)。重化学工業地帯でこれだけ透き通った空気とは如何に!と思えるほどドピーカンな青空の下、多摩川の河口を挟んですぐ向かいの羽田空港を次から次へと飛び立つヒコーキを眺めつつ、のんびりと列車の到着を待つ……と記せば風流かも知れませんが、実際には舗装道路の上はもう完全に逃げる場所なき鉄板焼 (爆)。もし送電線の鉄塔がつくりだす日陰という恵みがなく、僅かばかりの海風も吹いていないとしたら、こりゃあマジで熱中症決定だぜ!と思えるほどの灼熱地獄でした (-o-;)。これに加えて、臨海鉄道で極めてありがちな突発的ウヤの恐怖も完全に拭い去ることは出来ず……。しかし何がどうあれ、超レアなスイッチャーの回送をしかと拝むためには、この程度の忍耐や不安は当然甘受しなければなりません (爆)。
というわけで、製油所の貨車門が開いた瞬間……灼熱地獄でヘロヘロな私は、まさに極楽浄土への喜悦の門が開くかのような心地すら覚えたのでした……(笑)。そしていよいよ、末広町駅の荷役作業員に列車接近の注意を促す警戒ライト&ミュージックが作動して、お出迎えのDD5516が登場! その約10分後、スイッチャーDD501を従えた重連がやって来ました!\(^O^)/ このスイッチャー、確か根岸で働いていたものを譲り受けたのではなかったかと記憶していますが、神奈臨の新塗装に合わせたネイビーブルー+白+黄色が何とも似合っています♪ そして勿論重連も良い感じです☆
このあとは、何とか浮島橋まで猛ダッシュして後追いできないものか……と思ったのですが、最近の運動不足とこの暑さゆえにあっけなくギブアップ(笑)。それでも、念願のスイッチャー撮影を果たしたことで心地よい充実感を感じつつ(実際には猛烈な暑さで完璧にヘロヘロでしたが @_@;)、川崎に戻ったのでした……。
というわけで、情報をご教示下さった方に心よりお礼申し上げます m(_ _ )m うーん、昼前に撮ったお召し機とはえらく違った存在&世界ですなぁ……(^^;