昨日の記事では身延線電車の模型をダシに飯田線の話をするという暴挙に出てしまい恐縮ですが (同じJRCゆえお許しを ^^;)、飯田線電車の模型といえばこちらを忘れるわけには行きません……祝!鉄コレ流電クモハ52発売!\(*^O^*)/ 散々発売が延び延びになったこの一品、恐らく予約が多く増産したためであろうことが想像され、私は近所の模型屋に予約して購入したものの、昨日新宿のヨドをのぞいてみたところ完売の様子ということで、非予約分の店頭売りは割と早々に売れていったのではないでしょうか (快速色は残っているところもあるようですが)。
そんな鉄コレ流電、これのためにわざわざ動力TM-17に流電用スペーサーが用意されるなど、トミーテックとしても気合いの一品なのであろうと思われ、去る横浜みなとみらいでの模型まつりでも試作品の出来映えは上々であったことから、内心「これは傑作間違いなしだろう」と期待していたのですが、いざ開封してみるとたちまち失望に……嗚呼!チナ・クオリティ全開の仕上がりとは……(T_T)。
とくに、車体や屋根の激しいコスレが即座に目立つ個体があるだけでなく、そもそも塗装自体が相当おざなりで、クリーム色はプラスチックの下地をそのまま車体表面にしているのではないか?と思われるほど「塗りました感」に欠けているのみならず、一体成形となっている屋根とスカ色青との塗り分け目がイイ加減であるために折角の流麗な正面部の印象が損ねられているという……。そして、青塗料の吹き方も相当ケチっていると見え、濃淡のムラが生じて下地のクリーム色が見えそうになっている部分があるだけでなく、プレスドアの凹部に十分塗料が回っていない状態が顕著……。他にも、青とクリーム色の境目の乱れが多々……。
うーむ、旧国の前作・クモハ43が非常に美しい出来映えだったのは一体何だったのでしょうか。例によってモールドは素晴らしいと思うだけに、チナ品質全開の塗り上がりには返す返すも残念……。生産数の増大による焦りの生産が、とりわけ春節前後の労働力不足シーズン(農民工がこぞって長期間故郷に帰ってしまい、下手をすると大都市だからといって高賃金を得られるわけではない現状に愛想を尽かして戻って来ない)と重なったことで品質低下につながっている可能性が考えられます。そしてそもそも、チナ国の急激な高コスト化の嵐と鉄コレ生産費用との折り合いがつかなくなりつつあり、品質面で手を抜く(とくに、不良品を不良品としてハネない)ことで切り抜けようとしているのでしょうか。あるいは、同じ鉄コレといっても複数の工場で生産されており、今回の飯田線旧国はハズレ工場での生産となったためでしょうか……(東急&弘南6000系や、これまた先日発売の15弾は総じてキレイな仕上がりでした。いっぽう秩父ウグイス1008Fは、正面窓が大きく破損した個体に当たってしまい鬱……検品しろ! →まぁキタイスキーの目は節穴であることが多いのでムリか -_-;)。
こういう場合、個人的に満足出来る水準に持って行くためには、一部再塗装を含む色差し作戦しかありません。そこでまずは、屋根と車体の境目をシャキッとさせようというわけで、車体をすっぽりとマスキングテープで多い、屋根をタミヤのグレイバイオレットで再塗装~。2枚目の画像の未施工ボディに見られるような、青塗装が屋根側に大きくはみ出している状況を解消しました。そしてマスキングテープを剥がすと……あわわわ、今度は屋根と接した幕板部分の一部青塗装が一緒に剥がれて行ったという……(-_-メ;;)。というわけで今度は幕板、ならびにプレスドアの凹部や正面行先板受のカーブ塗り分けを中心に、GMスカ色青を使って面相筆でタッチアップ……。最後に半光沢クリアを2回重ね塗りのうえ、N化パーツ&動力を装着し、今回同時初登場のPS-11パンタを載っけまして、ようやく個人的に眺めて満足出来るところまでドレスアップ (?) 終了~!! GMの板キットもそうですが、最後は自分で手を入れるほどにオレ様のものになって行く、ということでしょうか。
いっぽう、中間に挟まれているはずのサハ48は……もっと面倒な作業が (汗)。