地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ことでん激動の07夏 (6) 315号最後の力走!

2007-07-26 00:51:58 | 地方民鉄 (琴電)


 京急1000形集中冷房車あらため1300形の導入によって間もなく消滅することが分かっていた琴電長尾線の旧型増結運用ですが、最新のRM誌の記事によりますと、来月頭にそのXデーがやって来るようです……。というわけで、今週と来週はまさに、ラッシュアワーの第一線で活躍する超オールドタイマーの奇跡的な活躍を目にすることが出来る最後のときとなることでしょう。私が訪れた7/9の朝、撮り鉄の数はあくまでちらほらでしたが、夏休みと運用終了間際であることが重なって、そろそろ長尾線の日常風景も非日常になりつつあるのかも知れません。
 そんな中、恐らくほかの琴電オリジナル旧型車を延命させるための人身御供として廃車・解体される予定の315号も、ふだん通りの活躍を続けておりました……。
 


 315号はドアの位置が原型と異なり、保存価値が下がることが廃車の大きな理由だと思われますが、琴電としては27・28号と同様に最大級のはなむけをしようということなのでしょう、公式HPによりますと、来る8/11・12日に何と琴平線でのさよなら運転と仏生山撮影会が予定されています。しかも、今橋から仏生山へ移された直後の23号と連結するという、極めつけの組み合わせも実現するとか……。さらに、仏生山では定番の3両並びだけでなく、300+315の編成写真や、23号の形式写真も撮影可能ということで……悩ましいメニューがてんこ盛りのようです。
 うーむ、この時期はお盆の帰省ラッシュにも当たり、列車が非常に混み合うわけですが、それを我慢してでも予算を組んで行くべきかどうか……難しい選択ですね。こういうとき、もし琴電が東京に近ければ!とも思うのですが、それでは鹿島鉄道や東急8039Fのような悲惨な事態になってしまいますから、やはり高松と東京のこの距離感が良いのかも知れません。

【お知らせ】 8/1まで東北・北海道へ研修&撮り鉄に行っておりますので、更新をお休みさせて頂きます。m(_ _)m

東急8614F「伊豆のなつ」@田奈&つくし野

2007-07-24 08:09:25 | 大手民鉄 (東急)


 東急の「走るんです」増殖の勢いは止まらず、5000系の甲種輸送がまた来月行われるという中、リンク頂いている「PRECIOUS」さんによりますと、すでに8610Fは恩田に回送されたとのこと (T_T)/^ そこで、次の離脱候補は東武非乗り入れ編成で、しかも最近大きな検査を受けているわけでもない8609Fか8612Fのいずれかだろうと思われます。しかし、その後も続々と5000系は増えるでしょうから、8614F「伊豆のなつ」も一体いつまで続くのか、全く見当もつきません……。
 そう、今がまさに、沿線が殺伐としないうちに「伊豆のなつ」を記録する最後のチャンスなのです。そこで先日、念願の田奈とつくし野で撮影することが出来ましたので、その際のカットをアップしてみたいと思います。



 まずは田奈 (1枚目)。天気がフラットな曇りなので8500系ウォッチには最適の天気だ……と思い出かけてみたところ、30分後に御登場! いやー最近は我ながら本当に8614F運が良いです (*^^*)。ただ、このときだけ一際分厚い雲がかかってしまい、雰囲気は暗いですね (-_-;)。何度でもリベンジが必要かも知れません。
 中央林間で折り返して来る列車は、つくし野でカブられずに撮影出来るということで……次は迷わずつくし野へ! 緑濃い丘陵の住宅街をバックに勾配を駆け上がるシーンとブルーのストライプ……そう、これを撮りたかったのです!
 こんな感じで押さえるべきカットを押さえることが出来、大満足な休日の午後でしたが、まだまだ田都には撮影スポットはありますので、いつか来る「その日」まで、8614Fとめぐり逢う偶然を求め続けることでしょう……。

四国のキハ58・65、今日も快走中!

2007-07-23 01:00:02 | 国鉄型車両


 12系の話題を出したあとは、急行型車両つながりで四国のキハ58・65を!
 さる年末の琴電イベントのついでに乗ったキハ58+65の4連による「快速サンポート」は、一度味わったらもうやめられない魅惑の列車! そこで今回の琴電訪問でも、午後3時頃に今橋イベントが終了したのち、一日乗車券利用を良いことに琴平線で琴平まで向かいました。
 そして今回は日が長いことから、琴平の入線シーン撮影に挑戦! 幸い、阿波池田方ホーム先端のすぐ脇には跨線橋があり、撮影してから跨線橋を渡って到着ホームに向かいましても何とか間に合います。この日の夕方は急に天気が悪くなりましたので、午後5時台でも果たして撮影出来るだろうか……と気をもんだのですが、ISO400、1/250秒 f4.5で何とか撮影成功!! じつは国鉄色混結を少しだけ期待していたのですが、四国色4連は、これはこれで最高です! (*^^*)



 撮影後は高松まで約1時間のショート・トリップ! 相変わらず重厚なエンジン音は素晴らしいの一言ですが、とくに坂出を発車後の快速運転は……又しても急行型DCの本領を発揮しまくりの雄壮この上ないもので、いつまでもこのまま突っ走って欲しいと思わずにはいられませんでした (^O^)。
 高松到着後は、運転所へ入庫するまでしばしの撮影タイムです。今回は辛うじて手持ち撮影が可能で、発車シーンもISO400・1/125秒 f3.5と極めてきわどい状況ではありましたが、正面からの望遠アングルで見かけ上の速度を落とすことで絶妙なシーンとなりました!! 発車する瞬間、4両のキハ58・65から「ズドドドッ……」という轟音とともに猛烈な勢いで排気が吹き上がり……それはかつてのSLと比べると何と言うことはないのかも知れませんが、とにかく圧倒的な光景でした。ああ……無理な願望だとは分かっていても、いつまでもこんな感じで《国鉄》が残っていて欲しいものだ……この一言に尽きます。
 (なお、2枚目は相当余裕のないアングルですが、ホームの柱に貼られた「おー○○茶」の広告がかなり目立つためトリミングした次第です。悪しからず ^^;)

秩父スペシャル列車の名脇役・12系客車

2007-07-22 11:08:13 | 地方民鉄 (秩父)


 今回「秩父川瀬祭号」を撮るにあたって、内心ひそかに楽しみにしていたのが、12系の撮影&乗車です。じつは、これまで「パレオエクスプレス」の運転日に秩父鉄道を訪れたことはないもので……(滝汗 ^^; 秩父は平日休みにのんびり・まったりと、というのが常でした)。
 かつては夜行列車やローカル列車に多用され、世代的には103・113系の新製冷房車などと同じ1970年代製であることから、てっきり未来永劫走り続けるものだと昔は思っていたのですが……気がついてみれば、夜行列車の削減やローカル鈍行のEC・DC化などで、90年代に一気に数を減らしてしまいました。まあ、103系や113系の新製冷房車ですら今や総崩れの情勢ですから、客車の12系が50系と同様、要員削減やスピードアップなどを理由として一足先に消えていったのは当然ななりゆきだったわけです (-_-)。そこで、原型を保っているか、またはそれに近いスタイルで残っている12系は、高崎の1編成、「ばんえつ物語」1編成、それに秩父の1編成、あとはムーンライト高知・松山用編成 (他にどこがありましたっけ? ^^;)……思えば本当に少なくなりました。



 そこで今回は、まず大野原での後追い撮影でEL5連に牽引される12系の勇姿を記録したのち (窓から頭や腕を出している「鉄」をスタンプツールで消すのは一苦労。爆)、秩父にて留置されているシーンを撮影してみました。いやはや、こうやって眺めているだけでも、二段窓・分散冷房の急行型車両って本当に良いものですね……(*^^*)。
 じーっと眺めていたら、今度は乗りたくなるのが人情 (笑)。「秩父川瀬号」の上り熊谷行きを黒谷で撮影したあとは、長瀞で追い抜く後続の各停に乗って樋口付近で撮影しても良かったのですが、やはり急行型車両ならではのゆったりとしたボックスシートに揺られてホイッスルを聴いてみたいと思いまして、長瀞から寄居まで約30分間、12系の客となってみました。ガガガン!という連結器の鳴動 (^o^) とともに発車した列車は、どんなに車に追い抜かれようがひたすらマイペース! したたる緑と荒川の川風に夏の訪れを感じながら、たまにカーブなどで前方を望んでみますと、ズラリと並んだ10個のパンタがまさに壮観!! しかも車内販売もあり、ビールを買うも良し、友情販売の銚子電鉄ぬれ煎餅に舌鼓を打つも良し……。こんなに楽しい列車が、単にSLによる牽引ではないという理由だけで、乗客はほぼ「鉄」だけのガラ空き状態だというのは、何とも勿体ない話ではありました……。
 こんな感じで久しぶりに楽しんだ12系の旅、またいずれ甥っ子でも連れて乗ってみようかなぁ、と思ったのでした。いっぽう、EL5重連も素晴らしいのですが、今度はパレオエクスプレス塗装のデキ201単機による、全編成ダークグリーンの「秩父川瀬号」も見てみたいと思うのは私だけでしょうか (^^;;)。

驚異のEL5重連!・秩父川瀬祭号走る

2007-07-21 00:27:26 | 地方民鉄 (秩父)


 たしか2or3年前に運行されはじめて以来、秩父路に梅雨明けの季節を告げる夏の風物詩となりつつある「秩父川瀬祭号」……この列車は、秩父鉄道が一年に一度だけ世に放つ「汽車」ならぬ「奇車」だと言えましょう (笑)! 何故なら、この列車は総パン上げをしたELのn重連が、パレオエクスプレス用の12系を牽引するという、とてつもない列車だからです。昨年までは4重連で、これだけでもビックリものでしたが、今年の運行は何と……5重連! 何と客車の数よりもELの方が多い! 本来でしたら、積車のヲキ20両を単機でラクラクと牽引出来る秩父のELのこと、客車4両を単機で牽引することすら全く大したことではないはずです。それでも、ふだんは世間的にSLの方が目立っている (?) 中、そこを敢えて5重連にして、地元の (夜祭に比べれば圧倒的に知名度が低い) 祭りを盛り上げつつ「EL王国秩父ここにあり!」と誇示することが秩父鉄道の狙いなのでしょう (貨物列車減少でELが余り気味だから可能だとも言えますが……-_-)。そこで、かねてから撮ってみたかったこの重連、平日休みが重なりましたので、ちょっと出かけてみました (^O^)。



 この日の朝は、やや出遅れて八高線と西武秩父線経由で秩父へ直行。深い緑に霧が立ち上る奥武蔵の情景を、西武4000系のボックスシートに揺られて眺めるのは、うーん贅沢! そのうち西武4000系もまったりと撮影しなければいけません (^^
 そんなこんなで西武秩父から御花畑へ向かい、さらに1000系に揺られていますと、さすが「奇車」の運行だけあって、平日にもかかわらず沿線には撮り鉄が多数! そこで、最初から狙いを定めていた大野原が既に人でいっぱいなのでは……と不安がよぎりましたが、幸いにして僅少! 何度もホイッスルを響かせたのち姿を現したパンタ10個編成に「どひゃー!!」と思いつつも、超低速で進入してくれたおかげで連写しまくり! それでも、日章旗がベストな雰囲気となったのは1枚だけでした (1枚目の画像)。
 その後秩父で機回しや12系の留置シーンを撮影したのち (12系が秩父に留置されるのは滅多にないことです)、上りは黒谷で撮影しました。余りにも天気が悪く (ISO400でやっと1/250秒・f7.1)、前照灯が強烈な分だけ円状のゴーストが出まくっていますが (号泣)、まあカーブを行く雰囲気はじゅうぶんに出ているので良し、という感じです (なお、黒谷駅南側の簡易踏切には「何でこんな撮りにくいインカーブで撮ってるの?」としか思えない撮り鉄が1名おりましたが、レタッチで消しております -o-;)。
 いやーそれにしても、こうして画像を眺めていてもパンタ10個ズラリシーンは夢に出てうなされそうですな (^^;)。鳴らしまくっていたホイッスル、そしてこの列車に遭遇した学校帰りの女子高生たちの「何これマジー?! (そのあとすかさずケータイ写真。笑)」という嬌声とともに、強烈な印象が残る列車でありました……。