地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

さようなら、相鉄新7000系!

2020-11-08 22:50:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 1985年、相鉄に新7000系が登場したとき、従来の相鉄の実用本位なデザインを打ち破るかのような (?)、ブラックマスクと「S」字をデザインした太い赤帯を纏った姿を目にして、思わず「相鉄に何があったのか……?」と思ったものでしたが、以来早いもので35年。全60両中最初の20両は7000系と同じ抵抗制御であったものの、後から登場した40両は次の8000系への過渡期的存在としてVVVFを採用し、相鉄のあらゆる種別で縦横無尽に活躍してきたものです。しかし今や、抵抗制御も80年代後半のVVVFも枯れた技術となって久しく、このたび20000系増備車と入れ替わる形で廃車のはこびとなりました……。



 その最後を飾る撮影会は、周知の通りの疫病問題ゆえに、ごく少人数しか当たらない抽選制のものとなってしまい、くじ運が悪くどうせ当たらない私は、こうなる原因となったC共に対して憤懣やる方ないのですが、テレワークに伴う仕事の激増で日曜日は大体時間が潰れてしまいますので、まぁそれも行かない口実と言えるかも知れません。それでも、やはりどこか割り切れないものがあります。新6000系・5000系・7000系はちゃんと撮影会でお別れ出来たものですし、新7000系ほどの存在感であれば当然のように、不特定多数の来訪を歓迎する撮影会を開催するべきだと思うからです (そうすれば、いくら仕事の都合があっても、万難を排して参観したい……)。
 というわけで、そんな割り切れなさを心の片隅に残しつつも、過去の赤帯時代の画像を貼ることで、約35年にわたりお世話になった新7000系に対してお礼の意を表したく存じます。ありがとう、さようなら!

相鉄の日立製アルミ車2020 (3) 20000系

2020-09-10 11:15:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 本日の『神奈川新聞』及びそのネット版『カナロコ』には、米軍上瀬谷通信施設跡地の再開発に賭ける相鉄の野望、という趣旨の記事が掲載されています。曰く、定期券収入の比率が高く、ラッシュ時に圧倒的に一方向輸送な相鉄にとって、空いている電車を如何に客で満たすかは積年の課題であり、JR直通・東急直通で都内への足がかりを得る相鉄にとっての次の目玉は、都内から人を引っ張ってくるための上瀬谷の再開発であるところ、既に内々の合意を取り付けたTDL・USJ級巨大テーマパークの誘致は、ここに来て武漢由来のウイルス問題で相鉄も巨額の赤字を免れなかったこともあり、宙に浮いたのだとか……。



 というわけで、既に横浜市がゴーサインを出した新交通システムとの整合性はどうなるのかという問題が生じているわけですが、それでも相鉄はテーマパークの誘致を諦めておらず、横浜市も巨大な土地の再開発を進めて利益を挙げたいのでしょう。
 しかし個人的には、今や都内及び神奈川県において、これほど大自然の中の大草原感あふれる巨大な土地が残されているのは最早上瀬谷しかないのですから、武漢由来のウイルス問題でなかなか海外にも出かけられなくなっているこのご時世、そして自粛生活の中で緑とのふれあいを求める気運が高まっているこのご時世だからこそ、ドドーンと広がる緑を活かした都市公園にして、それで集客を図ってほしいものだと思います。谷戸を活かしたこどもの国の大草原バージョンという感じの……。そして、アクセスルートも新交通システムよりは、海軍道路に線路を敷いたLRTみたいなのがちょうど良いですね (弾薬庫引込線を戦後道路に変えたことで生まれた海軍道路に再びレールが)。あ〜、でも、それだとテーマパークほどには客が乗らないってか……?
 とまあいろいろありますが、とにかくも東急乗り入れの重責を担うべく、20000系の大量増備が始まっています。今年度中には6本が新造されて計7本となるようですから、これはあっという間に新7000系全編成現役時と同レベルの勢力になるということで、特に狙わなくても少々 (?) 待てば20000系に乗れる日も近いでしょう。
 そして個人的には……ポポンではなくマイクロから20000系が競作で出ないかなぁと待望し続けております。

相鉄の日立製アルミ車2020 (2) 8000系

2020-08-31 18:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 相鉄20000系の大量新造により、新7000系の残り全てと8000系の一部が廃車となることが明らかとなっていた中、20102Fの就役により7753Fが離脱したため、検査期限の近さとは関係なく先に新7000系から消えて行きそうだという気配となって来ましたが、早晩8000系前期編成にも廃車が及ぶことにもなるでしょう。今は全くの日常風景として白い8000系が大量に行き交う光景を記録するのは今のうちです。



 いっぽう、既に8709FがYNBになりましたが、残りの8000系後期編成も徐々にYNBになって行くことでしょう。とりあえずは、白い後期編成の姿をより多く記録にとどめつつ、YNB8000系の模型がマイクロから出て来ることを待望したいと思います。そして個人的には、8000系後期編成の一部を使って、ダークグリーンツートン旧塗装と黄緑旧塗装を再現し、あたかも新6000系の末期のような光景を再現して頂けないものかと夢想・妄想しているのですが、日本全国の鉄道におけるネタ枯渇の現実が小田急沿線に凄まじいネタ鉄の嵐を生みだしたことに鑑み、それは空しい妄想のままで終わりそうな気がしています……。

相鉄12000系・大崎行きで運転

2020-05-30 10:42:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 かねてからJR渋谷駅で進められて来た山手線ホームと埼京・湘南新宿・相鉄直通ホームの並列化工事は、本日と明日にわたり後者を全面運休として突貫工事をすることで大団円を迎えることになりますが、この結果、横浜市内から渋谷へ向かう場合、気分的なラクさという面でJRは相当のアドバンテージを得ることになりそうです (東横線は横浜も渋谷も地下深く沈んだため)。すると、間もなく渋谷への道が二つに増える相鉄においても、一定程度の客をJR直通につなぎ止めておく効果を生むことでしょう。



 そして考えてもみれば、本日は相鉄JR直通線の開通からちょうど半年。初日のあの凄まじい熱気は、その後案の定すぐ下火になったものの、とにかく手品のようにラクに山手線内に向かうことが可能であることは確かで、定期利用客が次第に増えて行くことが予想されました。しかし突然鉄道業界も飲み込まれた肺炎禍のため、横浜行きですら空気輸送な日々がしばらく続いた中、相鉄JR直通線が空気輸送であったことは想像するに難くなく……。今後もリモートワークの普及により、所期の投資効果を得ることは暗雲が垂れ込めているとしか思えませんが、とにかくも快適なルートであることは間違いなく、時間をかけて定着して欲しいものだと思わずにはいられません。
 というわけで、ちょうど開通から半年という節目に、12000系がレアな大崎行きで運行されることから、散歩がてらいそいそと撮って参りました。う〜む、やっぱり良いですね、12000系……。ボロ好きな私が最新型電車を絶賛するなんて余程の車両ですよ……。昨日発売されたTOMIXのN模型も注文殺到・売切御免のようで、本当に何よりです。

相鉄新7000系、残り3本活躍中 (下)

2020-05-27 18:31:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 本日、相鉄の2020年度設備投資計画が明らかになりましたが、昨日「そろそろ東急直通用の20000系を準備する頃合」と記した直後だけに、自分自身の予知能力に驚いています (笑)。そして本当に、20000系10連6本増備、最終的には16本用意と記されていますので、いよいよ開業を見据えた相鉄の本気が現れてきたようです。



 ということで、新7000系の残り3本は今年度中に消えることが確定ですね……。昨日は3本全てが日中運用に入っていたものですが、思うに自らの廃車が決まる設備投資計画発表を控えた静かなメッセージのようなものだったのかも知れません。
 そして恐らく、9000系の中で唯一リニューアル・YNB化されていない9701Fも、今年度限りなのかも知れません。また、今年度も含めて今後15本の20000系が入線するということで、ひょっとすると現時点でYNB化されず白いままの8000・9000系は全て引退することを意味しているのでしょうか……? いやはや、相鉄が大激動期に入ってきたかの感があります。
 また、2022年度末までの計画でホームドア完備を目指すとのこと。ホームドア整備による人身事故の激減は東急で実証されているところですから、路線が短い相鉄でも一気に整備を進めようということでしょう。今年度は二俣川・大和・湘南台が対象となるとのことで、二俣川駅でのこんな感じの駅撮りも過去のものになって行きそうです。

【補足】相鉄発表の詳細なPDFによると、20000系の一部は純粋な新造・増備とのことで、新横浜延伸により所要編成数を増やすという判断なのでしょう。すると、8000・9000系の全てが消えるわけではなくなり、SIVを登載した8000系後期車がYNB色になって延命されることになりそうです。