東横線5050系の増備により、残り3編成となった東横線8000系の去就にかつてない関心が高まる中、先週東急が突如、「8000系さよなら運転第1弾」と称して、8039Fを使ったリバイバル急行を運行する旨を発表しました。そうとなれば、東横線沿線で生まれ、幼少時にヒマさえあれば飽きもせず東横線の電車を眺め続けた私としても行かないわけには行きません。そこで、2年前の今頃沿線を沸かせた「伊豆のなつ」が走った日々を思い出す蒸し暑さのなか撮影して参りました。
最初にカメラを構えたのは、白楽駅東方の急カーブ! ここは撮影地としても知られ、今日も大変な賑わいとなりましたが、私がここへ向かったのは名撮影地だからではなく、ここのすぐ目の前に住んでいたからです。最も東横線の思い出が詰まった場所で、急行サボつきを撮らなければ……という一心でした、はい (^^;)。そして本番は……元中行きの表示に違和感を覚えながらも (まあ仕方がないか……)、何とか決まってまずは一安心 (*^O^*)。
いやー、しかしやはり桜木町行きで撮りたかったです。勿論、行かない「桜木町」を表示すると一般の利用客が混乱しかねないという問題は確かにあるのでしょう。それでも、駅の電光掲示やアナウンスの徹底によって混乱を回避し、リバイバルの本来の趣旨に徹する……という選択もあったはずではないかと思います (^^;)。
でも、考えようによってはこの2日間は、最初で最後の「白幕・元中行き」を拝むことが出来る機会にもなっており、そこは東急ヲタ社員の皆様の遊びゴコロをファンとしても歓迎しなければなりますまい! (^_^)
ともあれ最初の元中行きで、「桜木町幕は出て来ない。となれば……一番リバイバル急行らしいシーンは、各日1本しか設定されていない渋谷行きしかない!」ということがはっきりした以上、折返しの渋谷行き撮影には自ずと気合いが入ります。しかし……下り5151Fにカブられまくり!! 居合わせたギャラリー一同の「カブった……」という悲痛な声が辺りに漂います……。それでも、最後まで諦めるわけには行きません。8039Fの正確な位置がしばらく確認できない中、大急ぎで70-200mmズームを70mm側に振り、ピントを合わせ、祈るような気持ちでファインダーを覗き続けたところ、何とか辛うじて↑こんな感じとなりました。それでも……後ろが切れていることは否めません。
この直後、思わず脳裏に「打倒5050……」という言葉が渦巻いたのですが (苦笑)、まあこれも運命。幼少時に毎日親しんだ光景に一瞬だけでも出会えたことは「天のせめてものお情け」だろうかと思いつつ、リベンジを目指して次の場所へ向かったのでした。