地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

小田急箱根高速バス・復活旧塗装を撮る

2018-04-30 10:43:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 小田急つながりでもう一つ。新宿から主に東名高速・御殿場IC経由で箱根に至る小田急箱根高速バスは、神奈川県央民にとっては、バス停の近くに住んでいるのでなければ縁の薄い乗り物です (^^;)。とはいえ、乗換なしで仙石原や芦ノ湖周辺に行くことが出来ますし、最近は御殿場プレミアムアウトレットが賑わっていることもあり、渋滞さえなければ安くて快適な移動手段として利用されているのでしょう。



 そんな小田急箱根高速バス、正式には小田急本体から分社化されており、2015年には分社化15周年を記念して、新車に昔の標準塗装を塗って復活させています。この塗装、シンプルで結構好きですね〜。正面と側面の金文字・斜めフォントの「小田急」も、センスが昭和でなかなかグッド♪
 しかし、そんな旧塗装車を新宿でひたすら待ち構えても、すぐに来る保証は全くありませんし、箱根もたまにしか訪れませんので、撮影チャンスがそう簡単に生まれるわけではありません。この手の存在は、忘れた頃に突然出会うというものです。
 そして先日実際に、バスタ新宿に入る順番待ちをしていたバスの群れの中に、ついに復活旧塗装車「1501」を発見! たまたまデジ一眼を持っていましたので、僅かな時間ですがフィーバーしてしまいました。その後短時間の間に、もう1台ある「1502」も目撃! 是非撮ろうと手ぐすね引いて待っていてもアテが外れることが多いかと思えば、見かけるときには集中して見かける……という「あるある」現象でしょうか。

残雪光る長電散歩 (4) 1000系ゆけむり

2018-04-29 01:53:00 | 地方民鉄 (甲信)


 かねてから噂されていた海老名の小田急ロマンスカー博物館構想、ついに正式な大本営発表があったようですが、これもひとえに、長年最大の懸案であった複々線化が完成し、財務的に余裕が出来る (?) ことのあらわれでしょうか。あるいは、7000形と70000形の世代交代を機に、7000形の新たな保存場所を考えた結果、既に相当ボロくなりつつある3000形保管倉庫の代替と合わせて、この際思い切って私鉄最大級の博物館をつくってしまおう、ということなのかも知れません。また、こうしてロマンスカーとモハ1形の完全な保管場所を確保することによって車庫にも余裕が増え、増発にもつながるのでしょう (切実)。
 そんなロマンスカー博物館の発足を、遠い長野からも祝福……というわけで、先月末に撮影した長電画像のつづき、「ゆけむり」1000系です。



 1000系が走る長電の風景は、既にすっかり板についていますので、特に目新しさはありませんが、そもそも雪山をバックに快走するHiSEという絵そのものが素晴らしい。連接車であるにもかかわらず、沿線に花を添えるべく導入に踏み切った長電の先見の明というべきでしょう。
 そして、導入当時恐らく夢にも思っていなかった展開として、猿と温泉目当ての外国人観光客が殺到……というほどではないにしても大いに長電を利用し、この1000系「ゆけむり」と2100系「スノモン」の一大顧客群となっているわけですが、この2形式を導入したことも、今から見れば先見の明の極みとしか言い様がありません。もし2000系が現役なうちに外国人観光客の波があれば、2000系の時代がかったシートにショボーンとして、「長電=高くてボロい」というイメージを海外に発信してしまったかも知れませんし、2000系引退を機に特急車の所有を廃止してロングシートの電車による特急運転に移行したとすれば (特急料金は100円ですので文句言えず)、これもこれでショボーンな印象を広めかねなかったことでしょう。
 何はともあれ、1000・2100系いずれも2本所有、常時各1運用という余裕のある状況ですので、何時までも良好なコンディションを保ち、動く小田急ロマンスカー博物館の役割を果たして頂きたいものです。

京王7000系・競馬場線HM姿2018

2018-04-27 23:26:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 先日、京王の新5000系に初めて乗ったところ (偶然来た)、ロング・クロス回転式のシートにしては、何という座り心地の良さ……。西武40000系は未乗ですのでさておき、少なくとも東武50090系よりも俄然上質な印象でした (個人の感想です)。もっとも、音は7000系の方が良いに決まってますので、新5000系は1駅だけ乗って7000系の特急に乗り換えてしまったのですが (^^;)。



 というわけで、京王7000系を久しぶりに撮ってみました。最も撮りやすい競馬場線で……(笑)。
 非常に久しぶりに沿線を訪れてみますと、毎年恒例の緑化軌道は勢いが今がMax。そんな中を、東京競馬のGWキャンペーンを告げる (?) HMを装着した2連が、空気を乗せて往復している……という光景は、猛スピードの特急・準特急とは違った良さがあります。
 初代5000系が地方私鉄に大量 (?) 譲渡されたのに対し、6000系以後の車両は大型車&馬車軌道ゲージであるのが禍して全く譲渡されず、競馬場線や動物園線が事実上、「ローカル線に転用された第二の車生」姿であるわけですが、8000系に2連が存在しない以上、7000系2連は今後非常に長い間にわたり、競馬場線のヌシになりそうな気配もあります。それはまた、変化がなく、いつ訪れてもまったりと撮影出来ることを意味しているわけですが、ここらで一発、他社の例にもあるような、ステンレス車へのラッピングによる復活旧塗装で客寄せにも期待したいものです (妄想)。

三島界隈の電車 (2) JRC211系

2018-04-26 00:05:00 | 国鉄型車両


 かつて静岡大陸に113・115系があった頃、18きっぷを用いた大陸横断の際には、165・373系でなければ必ず113・115系のボックスシートで移動しようと念願し、211系5000・6000番台に当たろうものなら己の不運を呪ったものです (笑)。しかし時は流れ、18きっぷで静岡大陸を横断するほどのヒマはなくなり、JRE管内が「走るんです」シリーズの天下となりますと、たまに東海道線や御殿場線で当たる211系5000・6000番台は「そこそこイケる」車両に変わりました。何と言っても、座り心地は313系ほどではないにしても良好ですし、床下では直流モーターが唸っているのですから! ハイキングで朝の下りの御殿場線 (例えば松田650発の三島行) に乗るときなど、客が集中している313系3000番台よりもスカスカな211系5000番台を選ぶほどです。



そんな静岡の211系ですが、唯一 (?) 最大の問題は、製造費をケチってトイレが設置されていないとでしょうか。かつて製造当初は、長い距離を走る鈍行は113・115系で運用し、211系は区間運用で……などと考えていたのかも知れませんが、いつしか静岡地区のほとんどの列車が313・211系のロングシート車で運用されるに及び、211系も距離の長短に関係なく運用されるようになって今日に至っています。それでも、やはり東海道線を長時間走る列車にはトイレがあるべき、という発想の下、211系はなるべく313系とペアを組んだうえで熱海と浜松・豊橋の間をロングランさせるという暗黙の了解があったように記憶しておりまして、静岡地区の駅時刻表で「トイレなし」と表示されている列車は総じて距離短めであったはず……。
ところが何と! 熱海発浜松行が211系6連という、外観は揃って美しい代わりに、18きっぱーイジメとしか言いようがない編成でやって来ましたので超ビックリ! 2時間半以上、急にトイレに行きたくなっても行けず、予定を変更して途中で降りるしかないという緊張感に、キミは耐えられるか?! (笑)

※211系5000番台はJRCが製造した車両ですが、カテゴリは一応「国鉄型車両」とさせて頂きます m(_ _)m

第五ヤンゴン熱鉄記 (12) バゴー13・14レ

2018-04-23 15:00:00 | ミャンマーの鉄道


 ミャンマーネタでもう一丁。いつもお世話になっております落花生。様のブログの最新の話題を拝見しておりましたところ、ヤンゴン〜バゴー間の途中で枝分かれする軍関係者用路線 (休止中) であるレーローイン線の探訪記が紹介されており、そのついでにヤンゴン東郊エリアが尽きて停車列車の本数が少ないユワタジ以北の各駅も探訪されるという、まさにヤンゴン御在住・運転手つき自家用車使いたい放題な強みを活かした記事をアップされています。このうち個人的には、ほとんど貨物列車然とした混合列車である19upの画像に釘付けとなりました (^^;)。ヤンゴン〜バゴー間を一日一往復する混合列車13up・14downがRBE化されてからというもの、ヤンゴン東郊のティンガンジュン駅を起点に、バゴーを経てタウングーまで行く19up (逆は20down) は、ヤンゴン近郊で貨車改造の代用客車を気軽に楽しめる (?) 貴重な列車となりましたので……。



 ただ、この19up、時刻表には載っていても、ネーピードー行き急行31upがティンガンジュン駅を通過する際に見たことがなく、本当に走っているのか否かナゾな列車の一つでした。そんな疑問は、落花生。様の記事で氷解……。19upは月水金、20downは火木土の隔日運転だったようで……。そして、ほとんどが貨車で構成されたこの列車の実質的な起点は、マラゴン駅東側 (「マラ」は「マフルワ」を一気に発音する感じ) の操車場となっているため、31upがティンガンジュン駅を通過する際には19upはまだ到着していない、ということなのでしょう。
 いずれまたヤンゴンを再訪し、体力と気力があれば、この19up/20downは是非乗ってみたい列車ですね……。途中駅で長時間停車する都度、撮影会タイムも楽しめそうですし (^^;)。しかし結局、もう若くはないため、ティンガンジュン駅やトーチャンカレー駅で駅撮りするだけとなりそうですが (ちなみに、ティンガンジュン駅は賑やかな駅前商店街と隣接し、貨物側線もある昔ながらの駅で、雰囲気がとてもカヲスで良い)。

 いっぽう、ボロボロの貨車改造代用客車と一般客車を併用していたヤンゴン〜バゴー間の混合鈍行13up/14downは、こんな感じで美濃太田所属のキハ40・47・48の一部がバゴー機関区所属となり、毎日片道70数kmを1往復するだけという最高にユルい運用となっています。起動・停止の間隔も長く、ヤンゴン環状線に配属された車両よりもはるかに負担は少なそうです。
 そしてバゴー機関区では、ニャウンカシー支線に配属された北海道のキハ48 300番台と東海のキハ47が隣り合わせで寝ているという、日本ではまず有り得ない光景が展開されていました (許可を得て撮影……斎藤様・落花生。様とのマダウ線ツアーの帰り)。なお、東海車はカミンズ製エンジンに換装していますので、北海道と東海の夢の混結は不可とのことです (笑)。