地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

羽田国際線本格化祝賀!・京急D急行

2010-10-31 00:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 本日はいよいよ待ちに待った羽田空港国際線の本格始動! これまで約10日少々は、従来から仮ターミナル発着分で設定されていた近隣諸国便が申し訳程度に新国際線ターミナルに発着していたのみでしたが、これからは一気に行き先が増え、24時間運用されるとか……。従来、成田空港にはつとに「地の果て」感を強く抱いていた神奈川県民にとって、やっとあるべき場所に(しかも格段に都心近くに)国際線ターミナルが生まれたというのは誠に喜ばしいことであります♪ 
 もっとも、便数は諸外国のハブ空港に及ぶべくもなく、旅行シーズンや週末の羽田便は早々に予約が埋まり、ちょこっと外国へ行こうと思い立っても残っているのは成田発のみ、という可能性が非常に大きいようにも思われます。うーん、何故最初から東京湾に巨大ハブ空港を作ろうとしなかったのか……と、今から約40年前の航空政策の不明ぶりには嘆かわしさを感じるばかりです。まぁ今後は成田発の便が格安になって行きそうな気配ですので、これからは必要に応じて羽田と成田を上手に使い分ける時代となって行くのでしょう。成田エクスプレスがB特急料金に値下げされれば多少はマシかなぁ、と思います (笑)。



 というわけで、このように記念すべき日は、何はさておき京急エアポート急行の画像をアップ (^^)。昨日撮影したばかりの画像ですので、残念ながら天気がアレですが……(^^;)。連日休みもなく仕事に追われ続けた中、頭の中がいい加減煮詰まってしまい、こりゃいかん……というわけで少々時間を確保し、蒲田での模型祭りを覗きに行ったついでの撮影です (^^;)。
 模型祭りの会場では、いつもお世話になっておりますkucing kampung様ともお会いしまして、長らく念願だった超マニアックで超美味しいHO車両を清水の舞台から飛び降りる覚悟でゲットォォォォォォォォ!(爆) したついでに、お互い共通の関心事についていろいろ濃いぃお話を伺ったのですが、余りにも衝撃的な鼻血モノの内容が多過ぎて、その後会場内をウロウロする間もイマイチ上の空 (笑)。何はともあれ、大変お世話になりました! m(^^)m
 そういえば、羽田国際線にジャカルタ行の設定がない点は残念……。羽田便が設定された他の路線と比べてジャカルタ線は客が全然少ないのだから当然だ!と言われればその通りかも知れませんが (^^;)、ジャカルタ線は基本的にビジネス客主体の路線であり、しかも今後所謂チャイナ・リスクを緩和するうえでインドネシアとの関係は飛躍的に重要度を増すことでしょうから、北京行や上海行の発着枠を削ってジャカルタ行の設定を激しく希望します……(爆)。

北近畿タンゴ鉄道の旅 (3) ラッピング車

2010-10-30 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 野田川(かつての丹後山田)にてタンゴ・ディスカバリー61号から下車した後、乗り換えるバスが到着するまで少々時間があったため、許可を頂いて上りの西舞鶴行きを撮影することにしまして、加悦鉄道との連絡駅であった頃を思い出させる広々とした構内を眺めながらのんびりと待っていたところ……な、なにぃ~?! やって来たのは標準塗装のスカイブルーではなくラッピング車! (汗)。



 うむむ……折角この青空と青い車体を組み合わせようと思ったのですが、沿線の魅力をてんこ盛りにしたこのラッピングは「ほのぼの系」イラストですので、まぁこれはこれで良しとしましょう……。ミ○○カのような「極端なデザイナーの趣味突出系」やド派手広告ラッピングでない限り、ラッピング車をまぁまぁ許せるようになって来たというのも、我ながら心境の変化だなぁと思う次第です (^^;)。
 今回の北近畿タンゴ鉄道初訪問では、結局エクスプローラー車 (KTR001) や宮福系車両を撮影しておりませんが、エクスプローラーは来春のダイヤ改正で大阪直通の第一線から退くそうですので、定期運用があるうちに是非一度、雪の中を力走するシーンを撮ってみたいものです (果たして実現するのだろうか……と ^^;)。

新ジャカルタ炎鉄録 (15) 新パラヒャンガン

2010-10-29 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 ジャカルタに向かう飛行機の中で勉強するのみで全然進歩がないインドネシア語のカタコト単語を動員しながら (いやその、腰を据えて勉強したいのですが、時間が……^^;)、最近のインドネシア鉄道関連掲示板を眺めていますと、注目すべき情報が……。何と!来月からボゴール~スカブミ~バンドゥン間を結ぶルートが復活するようです \(^O^)/ 
 首都ジャカルタと、風光明媚で涼しい西ジャワ州の州都・バンドゥンを結ぶ鉄道は、ブカシ・プルワカルタ経由の北東ルートとボゴール・スカブミ経由の南西ルートがあり、前者はかつてインドネシア鉄道のドル箱であったものの、高速道路の開通後は激しく凋落の一途をたどり……今春のダイヤ改正では「アルゴ・グデ (全1等)」と「パラヒャンガン (1・2等)」が統合されて大減便のうえ「アルゴ・パラヒャンガン」が一日数往復走るのみとなりました (他にもバンドゥン以東・プリアンガン高原へ向かう3等急行「スラユ」が1日2往復あり)。それでも、途中の山越え区間の素晴らしさは筆舌に尽くし難いものがあり、大して面白みもなく渋滞に巻き込まれる可能性が大である高速バスに乗るよりも、鉄道の旅の方が圧倒的に素晴らしいと断言できます。
 いっぽう後者の南西ルートは、活火山であるサラク山やグデ山の麓をぐるりとめぐり、スカブミ前後の区間は素晴らしい景色であるようですが、これまでボゴール~スカブミ間は1日1往復のDCが早朝・夕方に走るのみで、短期間の訪問では使いづらかったのが実情です。そしてスカブミ~チアンジュール間は災害で長らく運休、チアンジュール~バンドゥン間は1日2往復の鈍行がひっそりと走るのみ。そんな、ジャカルタから見て「近くて遠い」路線が復活し、少なくともボゴール=バンドゥン間に優等列車が設定されれば、行きと帰りのルートを変えて「バンドゥン日帰り絶景紀行」を楽しむことが余裕で可能ですし、恐らくボゴールあたりの住民にとっても大いに朗報なのではないかと思われます。ボゴールから州都・バンドゥンに向かうには、かつては峠越えの道を行くバス、今では高速バスを利用することになるわけですが、その高速バスはジャカルタ南東部を経由するため必ず渋滞に巻かれるわけで……所要は速くても3時間半。昨年の初訪問時、バンドゥン日帰り旅の帰りに『地球の○き方』に載っていた峠越えバスに期待してボゴール行のバスに乗ったところ、高速道路に入ってしまって大いに泡を食らわされ……(-_-;)。そんな記憶もあるだけに、ボゴール~バンドゥン間が列車で2時間半~3時間程度 (?) で結ばれるのであれば、単に旅の選択として魅力的であるだけでなく競争力も十分に確保出来るのではないかと想像されます。



 そこで当面の関心事は、(1) 果たしてボゴール~バンドゥン間(またはガンビール~ボゴール~バンドゥン)の優等列車が何往復設定されるのか (2) 列車名はどうなるのか……ということになりますが、本数はとりあえず様子見として2~3往復でしょうか? 現在ジャカルタから北東ルートでバンドゥンへ向かう「アルゴ・パラヒャンガン」が3時間半かかる (昨年と比べてスピードが多少落ちたような・・・) ことを考えれば、もしガンビール発とすると多分3時間半~4時間程度かかるものと思われ、ジャカルタからバンドゥンまで通し乗りたいビジネス客へのアピール度は低い可能性が……。もっぱらボゴール・スカブミ・チアンジュールの住民が州都バンドゥンに快適に往復するための列車という位置づけで走り始めるのでしょう。いっぽう列車名は、一旦消えた「アルゴ・グデ」が復活する可能性や、ボゴールの象徴サラク山にちなんで「アルゴ・サラク」、あるいは行先のバンドゥンの古称と南廻りであることを組み合わせて「アルゴ・パラヒャンガン・スラタン」になる可能性がウワサされていますが、果たしてどうなるのでしょうか?
 何はともあれ、魅力的な風景を結んで走る魅力的な列車が登場することによって、それ自体が観光資源として注目を集め、インドネシア鉄道の収入増につながることを期待したいものです。

 でもって、今夏の訪問時にも電車を待つ間に姿を現した客車列車を撮影したのですが、その中にはバッチリと「アルゴ・パラヒャンガン」のカットも……(*^^*)。「パラヒャンガン」から「アルゴ・パラヒャンガン」に変わったことによる最大の違いは、1等車 (エクセクティフ) が年季の入ったインドネシア鉄道直属車 (腰回りがブルー) から割と新しいアルゴ客車 (独自の列車運行会社に属し、腰回りがグレーとオレンジ) に変更になったことですが、従来「アルゴ」を名乗る列車は全て1等車から組成されるというルールを機械的に適用するとジャカルタ~バンドゥン間の列車はオール1等となり、従来2等車 (ビズニス) を利用していた客層を排除することになってしまいますので、救済策として2等車が連結されるという異例の編成構成となっています。そして、2等車であっても「アルゴ」に連結される車両であることを示すため、2等車の側面には筆記体の赤い字で「Argo Parahyangan」と明記されているのが興味深いところです (2枚目の画像……見づらくてスミマセン ^^;)。ダイヤ改正の前と後で本数×両数を比較しますと、1等車の輸送力は余り減っていないのに対し、2等車はかなり削られているようですので、やはり経済発展の結果としてジャカルタ~バンドゥンのような大都会間の移動ではデラックスな冷房車に客足が移っているのでしょう (そもそもこの区間は高速道路との対抗上大いに割り引かれていますし……)。
 とまぁ、こんな感じであれこれ妄想混じりの内容を綴っておりますと今すぐにでも乗りたい気分になりますが (笑)、とりあえずこの年末年始には別の国を攻略してみたいという気分ですので (インドネシアはぼちぼち雨期ですし・・・)、来年の夏のお楽しみにしておきたいと思っています。その頃にはあんな車両もこんな車両もジャカルタでデヴューするそうですので……(^^;)。

秩父鉄道スカイブルー1001F・奇跡の延命

2010-10-28 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 いつも当ブログをお楽しみ頂き誠にありがとうございます m(_ _)m
 このたび当ブログは開設6周年となりました。そもそも当ブログの内容は、個人的にどう乗って撮ったかという主観に徹した備忘録であり、かつ鉄活動の過程で面識を得てお世話になっている方々に楽しんで頂くためのものですので、正確な情報や感動的で美しい写真を期待される方には他のサイト様ご覧頂ければと存じますが、こんな内容でも良いという寛大な方々と引き続きのんびり・まったりと楽しみを共有できれば誠に幸いでございます。また大変恐縮ながら、最近はますます仕事が多忙で、新ネタが尽きて更新停止という危機にも直面しつつありますが、今後とも宜しくお願い申し上げます m(_ _)m
 


 そんな6周年を記念する画像は、やはり地味に徹して秩父1000系を……(^^)。何のかの言って個人的に秩父鉄道を訪れたのは去る5月の広瀬川原まつりが最後で (激鬱)、7500系も熊谷以外で撮影しておらず、消えゆく1000系も全然撮り貯まらないことにも焦りを感じる今日この頃ですが、そんな中、恒例となりつつある (?) 秋の三峰口まつりの内容を伝える『秩父鉄道ニュース』を公式HPで眺めていたところ……んん??何と! 検査期限が切れて離脱したといわれる1001Fが検査を受けて復活し、三峰口まつりの主役としてウグイスともども展示されるとは! これは間違いなく、東急8500・8090系の廃車計画の遅れにより、1000系を延命しなければならなくなったためと推測されますが、これで1000系の最後の1編成がスカイブルー1001Fとなることは決まったも同然なのでしょうか? とりあえず、今度の展示は1000系最後の (?) 検査明けピカピカ姿ということで、非常に貴重なものになりそうですが、うーむ、果たして休みを確保出来るのかどうか……(鬱)。まぁ昨年の三峰口まつりの当日、1枚目のような感じで出庫前の1001Fを激写しておりますので、行けないとしても多少は諦めもつきますが……。それよりも願わくば、この位置に単独で留置されている小豆orチョコバナナを超ド順光で撮りたかったりします (→本題からズレ過ぎ ^^;)。

新ジャカルタ炎鉄録 (14) 怪物顔非冷房車

2010-10-27 09:20:00 | インドネシアの鉄道


 地震に噴火といろいろ大変なインドネシア、心よりお見舞い申し上げます……。が、天変地異が多いにもかかわらずあれだけの人口が密集しているということは、それだけ美しく魅力ある島国であるわけで、それは日本と全く同じ。そんなインドネシアの魅力を鉄ヲタ的視点から語ろうとする本連載、まだまだ続きます……。
 さて、塗装変更を中心としたイメチェンが続くジャカルタの非冷房エコノミー電車にあって、ここ約1年のあいだに最も驚くべき変化として登場したのがこの流線型電車でしょうか。顔以外の部分は一目瞭然な通り、この電車は基本的に日本製の抵抗制御3扉車そのものですが、まずTc+4M+Tcの6連であるという編成構成の変則ぶりが目を惹きます。昨年ボゴールで都営6000系と衝突した非冷房抵抗制御車の復旧ついでの大胆な試みとして顔をいじり、保留車だった中間電動車2両を挿入し、8連では長すぎ4連では短すぎる列車用とした……ということのようですが、いや~何と例えれば良いやら……個人的にはド○えもんと○び太の顔を足して2で割ったような雰囲気を感じます (^^;



 そんなヘンテコ顔の6連、「Djoko Lelono」という愛称を付けられて連日活躍していますが、見る限り早朝~朝のラッシュ時はジャカルタ・コタ~デポック間の往復に充当され、日中はタンゲラン線の機織り運用に充当されているようです。まぁ一度見たら忘れられない存在感の顔や、4M・4パンタの勇ましい雰囲気を除けばこれといった特徴もなく (?!)、単なる非冷房エコノミー電車であるに過ぎませんが、やはりカメラを構えるときに来てくれると「ぬほっ♪ヘンテコ来た♪」という気分になります (笑)。特に、ドゥリの線路市場をかすめながらタンゲラン線へと分け入って行く光景に至っては、果たしてカッコ良いのか泥臭いのかさっぱり分からないこのズングリ顔のユーモラスさが一層際だつようにも思われます (^^;)。う~む、日本人的センスではまず考えられない魔改造電車が突然ひょっこり出現し、日本製ボディと絶妙なマッチングをすることも、ジャカルタの鉄道シーンの面白みだと言えましょう……。