地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

変貌する横浜駅とバス (3) 相鉄旧色エアロ

2013-01-31 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 間もなく小学5年になる甥っ子が先日、自宅の目の前を走る京急で旧塗装2000を早速見た!ということで、私が晩メシを食っているタイミングで電話をかけてきたのですが、塾通いの憂さ晴らしで怒濤のようにしゃべりまくる内容の中には何と……極めて濃厚なバスヲタの気配も (滝汗)。曰く、最近はLEDの新車が増えてつまらん、幕の方がカッコ良い、新しいバスは走行音が静かすぎて楽しくない、学校の行事で西区スポーツセンターに行ったら隣りに横浜市営バスの車庫があって (=浅間町車庫のこと)幕の車両勢揃いに超感動した……と。10歳にして既に鉄もバスもハードコア路線とは、将来誠に恐るべしです。これは結局ヲタな叔父さんの責任なのだろうか……イヤ私はバスヲタ分は全く注ぎ込んでいないはずなのですが (^_^;)。



 というわけで、間もなく大変貌過程に入る横浜駅西口と路線バスの組み合わせを撮影した画像を長らくアップしそびれていたのを思い出しました。以前神奈中・横浜市営を扱いましたので、当然相鉄バスをアップしないわけには行きません (^^;)。
 相鉄バスの路線網は、本邦最大の単独バス会社である神奈中、そして公営交通の雄の一つである横浜市営バスと比べるとどうしてもスケールダウンの感は否めず、主に相鉄沿線の丘陵地と相鉄主要駅を結ぶフィーダ的存在、あるいは鉄道駅がない綾瀬市と海老名駅を結ぶ生命線的役割 (爆) に徹しているわけですが、それだけに相鉄沿線における存在感は非常に大きいものがあります。そこで、起伏の激しい住宅密集地に住む利用客を駅に効率良く運ぶために大型車が大量に投入され、中でも横浜駅に出入りする車両においてエアロスター様の比率が高いのは何とも嬉しい話です。勿論、エルガや西工も多数走っていますが、とくに何故エアロスターかと申しますと……幕車の残存率が高いから♪
 というわけで、幕エアロスターと横浜西口駅ビルとの組み合わせは何とも素晴らしい光景ですが、車齢が高い幕エアロスターは間もなく消えゆく運命にあるでしょうし、そもそもこの緑系旧塗装も電車と同じ青&オレンジ帯の新車が増えて行くにつれて過去のものになって行くでしょう……。昨年6月の時点で、割と短時間のうちに幕エアロスターを集中的に撮影出来たのは幸運なことだったのかも知れません。
 さて……と、エアロスターといえば、相鉄ではありませんが、某グッズ即売会場がヲタ大殺到・札束大攻勢の修羅場祭となるまであと×日ですね (@o@)。

GM地方私鉄電車モダンタイプを作る (1)

2013-01-30 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 鉄コレ16弾の遠鉄クハを地味過ぎる田舎電車っぽい姿に改装して悦に入っていたところ、ふと遠い記憶の底なし沼から沈殿物をすくい上げるかの如く思い出すものがありました。そうだ……全然手を付けないまま押入の奥に積んだままのGM板キット・地方私鉄電車タイプがあるではないか!と (^^;)。
 2両入りのパッケージの中に日車標準型地方私鉄電車 (新潟・松本・京福福井・岳南→近江を中心に活躍)、及び運輸省規格型地方私鉄電車 (長電1000や富山地鉄14750) に似せたボディが入ったこのキット、最初から側窓の数や天地方向の寸法、あるいはそもそも車体の大きさが実車の印象と明らかに異なることから、GM自身「タイプ」と割り切っているわけですが……しっかし見れば見るほど「タイプ」とすら思えないほど何かが激しく違うような気がします (滝汗)。このため、窓ガラスパーツ入りでも元々安いキットでありながら、2004年の発売以来一貫して余り人気が出なかったようで……況んや鉄コレというものが広く流布している現在、わざわざ敢えて板キットから「相当実車からかけ離れたタイプ」を作ろうという人は少ないためか、GMストアで叩き売り状態になっていたのを格安で購入した記憶があります。そもそも鉄コレからN模型の世界に足を突っ込んで泥沼化している私としても「まぁこれだけ安ければフリーランス用にちょうど良いかな」と思いまして……。



 ところがそれ以来、少なくとも約3年は過ぎてしまったでしょうか。鉄コレのN化・フリー化・塗装変更や、他のGM板キットを使った旧国製作やフリー車両製作に追われる中、4箱も買っちまった (爆) 地方私鉄電車タイプ板キットは完全に押入の肥やしに……(汗)。仕掛品を多数抱えてしまっていながら、それ以上に仕掛品になる以前のGMキットで押入の中が危機的な状況であることもあり、やはりここは思い立ったが吉日、少しずつ積んだ箱を切り崩して行くに越したことはありません。
 というわけで、とりあえず2箱開封し、モダンタイプ2両を純粋に素組みしてみたのですが (ベンチレータのみ同梱のへなちょこグロベンではなく別のガラベンとしました)、ただでさえ無駄に実感とほど遠い背の高さを誇るボディが、台車・台枠の装着でさらに超腰高に見えるという……(@_@)。そこで、これは車高を0.7~0.8mmほど下げないと、鉄コレ動力を挿入した車両と連結した場合、単に凸凹過ぎるという印象を通り越して激しく腰高感に嫌悪を催すに違いない……と思いまして、台枠板の一部分を掘って劇的に車高を下げることにしました。1枚目は既に車高を下げた車両の全体像でして、2枚目の画像のうち左が車高下げ済・右が車高下げ未施工です (分かりづらいかも知れませんので、↓の追加画像もご覧下さい)。
 いやはや……設計が割と新しい (?) 板キットであっても、必ずこのような「各自工夫のこと」シーンが隠されているというあたり、さすがGM板キットです (滝汗)。また、屋根板もヤスリで長辺の両側を少々削ってやらないとスッと入らないという点も曲者過ぎます (-_-;)。それに、無駄に丸っこいオデコが目立ちすぎるような気もするのです。うーむ、このまま張り上げ屋根を保つべきか、それとも普通屋根に改造するべきか。あるいはどのような路線・シーンを想定してどのような塗装を施すのか……。まぁ千々に心乱れて迷う間が一番楽しいのかも知れませんが (笑)。車体長や窓の形は全然違うのですが、何となく非貫通側が福井鉄道南越線 (私が小学生だった当時に廃止となりましたので、乗ったことはありませんが……) のミニミニ電車130形を思い出さなくもない風貌ですので、青系ツートンにでもしようかなぁ……と (最終案はあくまで未定です ^^;;)。


 これだけ下げれば腰高解消効果てきめん (汗)。



 ナイフで縁を薄く削った床板。車体素組みは40~50分で終わりましたが、この削り作業でさらに同じ時間がかかってしまうとは……(-_-;)。

鉄コレ16弾遠州鉄道クハ86を似非旭川化する

2013-01-29 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 約2ヶ月前に発売された鉄コレ第16弾は、その見事な造形で地方私鉄ヲタを唸らせたものですね……。しかしその後の相次ぐ事業者限定鉄コレ販売合戦やら、飯田線広窓流電の発売やらが年末年始の多忙と重なって、鉄コレ16弾はすっかり昔の存在になってしまったように思うのは私だけでしょうか (滝汗)。
 鉄コレ16弾は、基本的に言って美しく塗装され、しかもそれぞれのモデルがその私鉄の雰囲気と分かちがたく結びついているため (?)、個人的にフリーランス魔改造用のストックとしては購入しないつもりだったのですが、いっぽう富山地鉄14790や旭川電軌モハ1001といった単行対応電車を眺めていますと、「こういうカワイイ奴をもう少々増やしてみたいものだ」という誘惑が (^_^;)。とはいえ、高騰している晒し売りに手を出すつもりはありません。そこで、上記2車種に当たらなければやっぱりフリーランス種車を確保しておくのも良いかな?ということで、結局3回ほど御神籤を引いてみたのでした (人はそれを優柔不断といふ。汗)。その結果、1回は富山地鉄14790を目出度く増備!と相成りましたが、残る2回は北鉄「くたに」クハ6051と遠鉄クハ86。クハ2両かぁ……さてどうすんべぇ (滝汗)。



 このうち「くたに」クハにつきましては、面構えが何となく台湾・阿里山森林鉄道の「中興号」PDCと似ていることから、バス窓DC鉄コレの側面と組み合わせて「阿里山テイストな大型DC」なる妄想車両にしようかと思ったのですが、切り接ぎ候補とした関鉄キハ800は微妙に車体幅が異なり、裾も「くたに」は丸みを帯びているため、製作はかなり難儀しそうな雰囲気……。そこで、この計画は後回しにしまして、遠鉄クハ86の色を剥がして旭川モハ1001の相棒として似合いそうなフリーランス車両としてみました。
 具体的には、(1) 分解して色を剥離。(2) キノコ形貫通路を0.5mm厚プラ板で封鎖 (如何にもやっつけですが、ヘロい地方私鉄電車っぽくて良いかなぁ、と ^^;)。(3) ダークグリーン の色乗りを良くするため下地として黒を塗装。(4) クレオスの中島系暗緑色を塗装。(5) 屋根はクーラーを撤去してガイド穴を埋め、ヤスリ整形後ねずみ色1号を塗装。(6) ジオマトの南海用白文字インレタでテキトーに車番を貼り、GM関鉄社紋インレタを貼る。(7) 台車は今ひとつヘロい車両らしさを盛り上げるため、DT10をTR11代用として装着。(8) 最後に組み立てて完成……という、まぁありきたりな工程を経ております。しかし、一連の作業は簡単そうに見えて結構骨が折れました (汗)。鉄コレは最近のものであればあるほど非常に手の込んだ組み立てギミックを採用しているため、それをバラす作業はひときわ慎重を要しますし (とくに、ヘッドライト部分が外れるのにはビックリ!)、窓と車体の隙間が最小限になっている分、スプレー缶で塗装したあと窓パーツを嵌めようとするとキッツキツ……(@_@)。また、16弾の車体のプラ素材と塗料の相性が悪いためか、塗ったものの僅かな不注意で剥がれて下地が見えてしまうという……(T_T)。ちゃんと塗装前に洗浄したはずなのですが……(-_-メ)。あるいは、GM黒やクレオス中島系暗緑色とプラ素材の相性が悪いとか……(後者の隠蔽力の低さはハンパないですし)。
 ともあれこんな感じで完成し、旭川モハ1001と連結してみますと、如何にも「中途半端に車両が近代化された田舎電車」という雰囲気が漂って来ます (*^^*)。出来れば、GM旧客板キットを使って17~18m級の客車風サハを製作し、1M2Tのデコボコ編成を演出できればと思うのですが、こうして妄想が次々に渦巻くと、その分だけ仕掛品が増えてドツボにハマるわけで、嗚呼恐ろしや……。

近江鉄道ミュージアム2010 (3) 500系

2013-01-28 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 かつての近江鉄道の主力であった500形は、保存車も状態が悪いために解体されて残り1両しかないのみならず、保育園児の遊び場として変にいろいろベタベタ貼られていますので、思わず「えぇぇぇ……」という溜め息しか出ず、何のかの言って撮るのを忘れてしまったわけですが、そういえば2010年にミュージアム開館日を狙って訪れた際に、まだ編成として健在であった501Fと506Fを激写し、しかもアップし忘れている……ということを思い出しました (滝汗)。というわけで、今さらながらせめてもの追憶としてアップしておきます。1枚目画面右側に、撮影用お立ち台の柵が写り込んでしまっているのは、まぁ仕方がないということで……。



 むしろ、このときは何と言っても爽やかな青空に恵まれ、銀の飾り帯も凛々しい山吹色の車体とのコントラストが実に見事であったのを、つい昨日のことのように思い出しますね……(*^^*)。個人的にこの電車は、80年代の半鋼製釣掛式電車大好き少年だった頃は見向きもしなかったのですが (滝汗)、鉄活動に復帰した12~3年前に初めて乗って撮り、その壮絶な釣掛サウンド、及びどことなく小田急テイストも感じられる彦根工場自作ボディの素朴な味わいに激しく感動したのを覚えています。しかし、初めて乗った時点で既に廃車が始まっており、そう頻繁にガチャコン詣でをするわけにも行かないため、結局乗ったのは一度きり……というのは実に悔恨の念を覚えずにはいられません。
 それだけに、2010年のミュージアム訪問時には車籍があったはずの506Fの動態保存を強く願ったものですが、やはりそれも儚い夢。506Fは結局解体されてしまったという……(T_T)。まぁ、偶々こんな感じで理想的なカットを撮影出来ただけでも有り難いと思うべきなのかも知れません。今後は鉄コレでリリースされるのをのんびり待つことに致しましょう……(結局はその話かいな? ^^;)

第四ジャカルタ炎鉄録 (24) ブロモの蘭客車

2013-01-27 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 ここしばらくはヒマさえあれば、3月に敢行するタイ・ビルマ撮り鉄訪問のための準備調査に没頭しておりまして、次第に「初訪問の土地であっても最高の効率で乗って撮りまくる」ための下ごしらえが整って参りました。具体的には、主なターミナル駅の時刻表をもとにして簡単なダイヤを手書き作図したり、バス等も組み合わせた無駄のない移動プランを練り上げたり……といったことですが、いやはや、こういう作業においてはホントにネット様々です (笑)。google検索を駆使すれば、日本語・英語であっても非常に信頼できる情報が自宅に居ながらにして手に入り、ほぼ鉄活動のイメージが出来上がってしまうわけですから……(^^;)。もちろん、先入観を事前につくりすぎるのはフィールドワークの禁じ手であるのも確かであり、現地でのナマの体験はもとより、新たな発見や臨機応変の展開にこそ醍醐味があることは言うまでもありません。
 それはジャカルタでの撮り鉄も然り。毎年訪問前にはネットで得られる時刻表をダイヤグラム化することで、電車・客車のいずれでも最高の効率で確実に撮影出来ますが、とくに昨年夏の訪問時には、罐の塗装変更過渡期ゆえの長距離客車撮影でも撮りたい列車を狙い撃ち♪ その中でも「よっしゃ!」と決まった、インドネシア鉄道御自慢の客車列車をアップするのを忘れておりました (^^;



 その列車は、ジャワ島の二大都会であるジャカルタ (ガンビール) とスラバヤ (パサール・トゥリ) をダイレクトに結ぶ特急「アルゴ・ブロモ・アングレック」! 
 「ブロモ・アングレック」とは、東ジャワにある活火山であるブロモ山に咲く蘭の花という意味でありまして、ジャワ島の雄大なる自然の美を象徴しています。そして、昼行と夜行の計2往復・4本が設定され、栄誉ある列車番号1~4を冠しているというわけで、押しも押されぬインドネシア鉄道最高峰の列車として君臨していることは言うまでもありません。
 そして、インドネシア鉄道がこの列車にかける気合いを最も象徴しているのが、台形状断面・裾カバーつきの豪華客車! この客車が国営INKA社による純国産であることを知るにつけ、如何にインドネシアという国がプライド高い国であることか……と思い知らされたものです。
 しかし、通常の箱形・切妻車体と比べて車体構造上ムリがあるためか、確か2~3年前に台枠かどこかに欠陥が生じていることが発覚し、全車一旦運用離脱の運命に……(滝汗)。離脱前の訪問時には、自分がいるホームをこの列車が通過するたびに「しまった……ノーマークで狙いそびれまくり」と思いつつも「まぁいつでも撮れるだろ」と甘く見ていたのですが、気が付いてみたら撮影したカットは朝方ガンビールに到着した列車がマンガライ客車区に回送されるシーンのみ……(滝汗)。流線型罐の頭が出ておらず、逆エンドを前にした状態ではあからさまに回送としか見えませんので (インドネシア鉄道では、短距離列車や鈍行列車はさておき、長距離優等列車牽引罐は必ず転車台で「表の顔」を出しています)、この台形断面客車の全車離脱という報せに「何で撮っておかなかったのか……」と後悔しまくりでした (汗)。
 というわけで、次第に改修工事を受ける車両が増え、今やこうして運用に復帰するようになったのは誠に喜ばしいことです (*^^*)。とはいえ、未だに全ての「ブロモ・アングレック」がこの客車で運用されるわけではなく、昨年夏の時点でも一般アルゴ客車による代走を目にしたものです。そして、また何時車体のバグが再燃して離脱するかも分かりません。それだけに、旧塗装罐と新塗装罐の2パターンを撮影出来て本当にラッキーでした♪ もっとも客車自体も、全面リコール・改修を機に、如何にも蘭の花を連想させる淡いピンク色の裾周りではなく「Go Green」と称する緑帯塗装となっています。個人的には、ピンク塗装でもっと撮りたかったなぁ……というのが正直なところですが (^^;)。