小田急の新ダイヤをめぐっては、とりわけ登戸に快速急行が停まることの是非や、急行が快速急行に抜かれてしまうことでなおさら快速急行に混雑が集中することの是非、新宿に直通する準急が消えたことの是非 (とりわけ生田以遠の急行非停車駅民にとってはショックでかいでしょう)、そして下りで多摩線ホームに発着する優等が出来たことによって階段乗り換えを強いられることが増えたことの是非が激しく語られているようですが、これらを冷静に考えれば、登戸〜新百合ヶ丘間の線路容量が決定的に限られている中で、如何にして列車を詰まらせずに流すかを最優先させた結果なのかも知れません。「とにかく列車を増やせば客も満足するだろう」「トロくても空いている列車がありますので研究して乗ってね♡」ということでしょうか。
しかし、鉄ヲタでなければなかなか研究するのも面倒ですし、何よりも快速急行は単純明快で分かりやすい存在です。というわけで、次のダイヤ改正で何らかの是正措置が組まれるまで (否、見果てぬ新百合複々線が完成するまで)、この極端な混雑差が続くことになるのでしょうか?
何はともあれ、一度登戸に快速急行を停めてしまったら、再び通過扱いにするのは極めて難しいでしょう。また、今回の改正でますます明確になったのは、小田急線民は何だかんだで距離の長い通勤客が多く、だからこそなるべく1本の列車で、乗換の面倒を避けながら目的地に到達したいと思う客が多い、ということでしょうか。
そこで、再び最速列車が登戸を通過できるようにするための大義名分として、新種別を考えれば良いということになりますが、ならば……「高速」がベストでしょうか (^^;)。
ともあれ、世田谷区民や狛江市民ではない多くの利用客にとって余りにも不都合な真実が明らかになってしまい (そもそもスピードにしても、ダイヤ乱れ対策の時間調整が執拗に埋め込まれるようになった結果、数分ほどトロくなっているような……。元々遅れ気味が常態化していたので実際のダイヤに反映させただけ、と言われてしまえばそれまでですが)、4月新学期からの学生の大規模流入を控え、多くの小田急利用者が「この先どうなっちまうのか……」という不安を抱いていることは間違いないでしょう。
そこで、早くも低調になってしまったお祝いムードを受けてでしょうか、全編成の前面に掲げられていた大改正ステッカーが続々と剥がされています。そして、新しい幕+ステッカーなしという、今後おなじみになる光景が展開されはじめています。1000形の幕はいずれ全てLEDになりますので、今のうちに撮影しておくに越したことはないでしょう。(2枚目は1081編成♪)