地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

サバ州立鉄道キハ8500・2連化! (斎藤様画像)

2017-06-30 12:00:00 | 頂き物画像


 熱帯の陽光と余りにもマッチして美しい……。



 8503も無事整備が成って車庫から出現!



 一足先に就役した8502も再び相棒を得て嬉しそう。



 キルナート駅に佇む。

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 かねてからマレーシアのサバ州立鉄道では、名鉄→会津と流転の車生をたどってきたキハ8502+8503を引き取り整備を進めて来ましたが、一足先に落成して単行で営業運転を行っていた8502に続いて、このたび8503の再整備が終了! その直後のまばゆい姿を、いつもお世話になっております斎藤幹雄様からお送り頂きましたので、ここに速報として掲載させて頂きます~! m(_ _)m
 キハ8500愛に燃えられている斎藤さんが、現地からの最新情報をうけて電撃訪問された際の模様や、今後の運用等の細かい話につきましては、必ずや鉄道雑誌で発表されるかと存じますので、続報を期待しつつ待ちましょう~♪


第八ジャカルタ炎鉄録 (25) 東急8612F

2017-06-29 12:00:00 | インドネシアの鉄道


 先日の記事では、中国高速鉄道ネタに合わせてインドネシアという固有名詞を出したものですが、そういえばそんなインドネシアがつい先日お目出度い日を迎えたことを、パクアン急行様のブログを拝見していて思い出しました。
  Selamat Hari Raya Idul Fitri Hijriyah 1438!
  Mohon Maaf Lahir dan Batin!

 う~む、2009年から毎年8月に敢行していたジャカルタ訪問は、数年前に2~3年連続で訪問のタイミングと断食月が重なり続け、否応なしに断食明けというものも意識せずにはいられませんでした。しかし既に、ヒジュラ暦のラマダンが西暦の8月からかなり遠ざかり、異国の非ムスリム撮り鉄としては余り深く意識する必要もなくなってしまったという次第。誠に上記の挨拶文の通り、「無礼の程をお詫び申し上げます」という感じでしょうか~。



 というわけで、そんな目出度い頃合には、東急車の画像を貼るべきかと存じますので、8612Fです。残念ながらこの編成は昨年の訪問時、ドゥリで後追い連写を1回したのみですが、ボゴール~環状線~ジャティヌガラ運用は往復にえらく時間がかかりますので、数日間の滞在で1度でも撮影出来れば、やはり御の字と言うべきなのかも知れません。しかも、天気が異常気象でダメダメ過ぎた昨年8月にあって、辛うじてド順光になっていますし……。
 なお、8618Fにつきましては、検査か不調か撮りそびれのいずれか故に、昨年撮影した画像はございません (汗)。
 何はともあれ、多くの列車が205かメトロ6000で運用されるようになり、東急車の存在感は2009年の初訪問時の黄金時代が嘘のように思えるほどに薄まって悲しい限りです。本家の田都で今年度内に2020系が入る中、果たして8500系の追加廃車が出るのかどうか疑わしいものがあり、したがってジャカルタの東急8500系の部品欠乏状態もしばらく続きそうですが、それを何とかを乗り切って、元気で活躍を続けて欲しいものです。(先日のJICAイベントでの配布物から察するに、東急は依然としてインドネシアとの関係を考慮しているものと期待したいのですが……)

祝!東急田都臨時特急・時差Bizライナー運転

2017-06-27 22:05:00 | 大手民鉄 (東急)


 本日、東急から衝撃的な発表がありました。
 何と……田都に特急運転!!
 もっとも当面は、東急が推進する時差通勤キャンペーン「時差Biz」におけるひとつの試みとして、7月中旬・2週間の平日に限って朝6時台に1本運転するというものにとどまっています。とはいえ、まず速いのは評価できます。中央林間を発車したのち、まずは長津田始発の大井町急行に接続して先行させ、当該列車は5分停車することになりますが、その後渋谷までは29分ということで、朝5時過ぎの始発急行並み俊足! また、途中停車駅が長津田・あざみ野・溝の口といった他社路線の乗換駅に限るということで、より多くの乗換駅からの客を特急に詰め込んでさっさと運ぶことによって、自社ブランド分譲住宅が多い駅の利用者に多少は空いた乗車環境を提供しようという思惑がありそうですが、裏を返せば自己顕示欲が強く意識が高い系な住民の比率が高そうな駅からの客が特急に乗ってこないことによって車内の平安が保たれるという側面もあるでしょう (爆)。



 しかしともあれこれは、将来の特急本格運転に向けた布石であることは間違いないでしょう。早朝のこの試みで効果を実証し、少しずつ特急サービスの拡充が実現されれば、中央林間利用の小田急江ノ島賎民としては誠に目出度いと思う次第です。
 もっとも、東急のプレスリリースを見てみますと、キャンペーン臨時特急に使用されるのはどうやら、特別ラッピングを施した5000系になるようです。とはいえ、いずれ特急拡充の暁には、往年の東横8000系特急と同じく、田都8500系が猛爆音でカッ飛ばすことに期待せずにはいられません。そのようなときに、果たして8500系が残存しているのかという問題もありますが……。
 というわけで、当ブログとしては本当に久しぶりの東急本家ネタとなってしまいましたが、ここ2~3年の撮ったきり未アップ画像を外付けHDから掘り返してみまして、赤帯8634Fの画像を貼っておきます。最近、田都は仕事で乗るばかりで全然撮っていないのですが、既に相当撮り貯めた安心感と、ホームにドアやら柵やらが増えたことによる撮りにくさがあります (苦笑)。

中国むかしは良かった (3) 空調YZ22佇む

2017-06-26 02:15:00 | 中国の鉄道


 インドネシアの高速鉄道をめぐって物議を醸した中国高速鉄道は、何だかんだで膨大に生産余力を抱えた国有企業を救済するためもあって約数年間で凄まじく距離を伸ばし、今や世界他国の高速鉄道の総距離を超える路線網を一国で擁するに至ったと豪語するだけではなく (このたび宝鶏~蘭州間が開通のはこびとなり、かつて3泊4日を要するのが当たり前だった北京~ウルムチ間があっという間に)、まさに次の超大国としての誇りをかきたてる国威発揚の道具にもなっているものです。そんな中国高速鉄道、温州での大事故(否、その後の生き埋めの方がもっと大事件と思われ)を最後に目立った事故はなく、全く当てにならない国内航空(これに噴飯しない人は神か仏か)に愛想を尽かせた多くの客を引き寄せて安定的に運営されているのは客観的にみて評価に値するでしょう。



 そんな中国高速鉄道にあって最大の弱みは、「完全に自主的な知的財産権を擁する国産」とアピールして愛国心に訴えれば訴えるほど、日独仏等の車両メーカーから設計思想や部品を供与されたことが明らかになり、「パクリ」の誹り合戦によって誰もが嫌な思いをするところにあったわけです。最初から普通に二国間・多国籍企業協力で実現したと宣伝すれば、パクリの誹りは全くなく、むしろグローバリズムの担い手としての中国の好印象を国内外にアピールし、日中関係の改善強化も出来たはず。そうならなかったのは、中共の心の中に潜む悪い病気のためであるとしか思えませんな。(外交部長の王毅氏が事あるごとに日本に向かって「お宅の心の病を自ら治せ」と言っているわけですが、その病気を一番患っているのは中共自身 w)。

 そこで、中国鉄路総公司と中国中車にとっての引き続く課題は、「完全な知的財産権」とやらの中におけるパクリ要素を減らしつづけ、見果てぬ「中華之星」の理想を実現することにあるわけですが、このたび「一定のブレイクスルー」があったようです。具体的には、改めて「完全に知的財産権を擁する、新世代の高速鉄道車両」として、「H」を付けない「CR400AF」「CR400BF」が登場し、総称して「和諧号」ではなく「復興号」というネーミングになるようです (CR400AFについては、形態からして「藍海豚号 (青いイルカ)」という愛称もあるとか)。「H」は「High Speed」だけでなく「和諧 Hexie ほぉぇーしえ」のHも兼ねているでしょうから、これを外して「復興 Fuxing ふーしん (「ふ」は上の歯を下唇につけながら)」と「Fast」のFを付けるということでしょうか?
 (※今のところ車体には「復興号」のロゴは貼られていないようですが、「和諧」と比べて「復興」の簡体字は簡略化甚だしく相当ダサいため、何も貼られない可能性もあります。あるいは中共にとっての禁じ手で正体字にするか? →17時補足:やっぱり簡体字。ダサダサ!)

 ちなみに「復興号」と書きますと、普通の愛台湾な日本人鉄ヲタであれば、客レの復興号を思い出すのは、誰しも異論のないところでしょう。
 しかしそれでは、中国からは怒られてしまいます w。
 「それは所詮、偉大な党と国家の歴史と現在を理解しようとせず、祖国統一の趨勢を読めずして、分裂主義台湾のことばかりもてはやす島国小日本の偏狭な見方アル! 「復興」とは則ち、《中華民族の偉大な復興》という、20世紀以来全ての中国人民の渇望、そして習近平同志が力強く掲げる《中国夢》の目指す方向アル! いっぽう、「和諧」は胡錦濤時代のスローガンゆえ、もう古いアル。習近平同志が間もなく9月の党大会で領導核心として再選されるという盛世の趨勢を、「必ずや名を正さんか!」の精神でいっそう適切に車両の名称にも反映させ、「与時倶進 (時代とともに進む)」の精神で大国鉄道の風格を明らかにするためも、「復興号」にするのが望ましいアル!」
 (※台湾で国民党独裁時代に「復興号」というネーミングが出来たのも、まぁ大体こういう意味なのですが[蒋介石は中共を打倒して大陸を取り戻し、中国を世界に冠たる国家にする気満々]、いつの間にか台湾ではキョ光も復興も本来の意味を失って、単なる列車名になってしまったのでした)

 もっとも、画像をよく見ると、AF・BFそれぞれに、やはり日本とドイツの亡霊が漂っているように思えるのは、私が愛中華度ゼロの小日本鬼子だからでしょうか? まぁ技術面での細かい真相はいずれ明らかになるでしょう。
 ともあれ、そんな中国の技術的動向や「一帯一路」の方向性を無視して、日本の対外鉄道協力を論じ得ない御時世であるわけですが、私の脳味噌の中の中国国鉄は緑皮車で止まっています (笑)。そこで、今はなき大台線 (京門線) ローカル列車で使用されていた、1980年代末~90年代初頭の北京=上海直達特快のなれの果てである空調YZ22の未アップ画像を貼っておくことにします (勿論、空調は壊れています。2006年8月撮影)。

貨物入換新時代のヌシHD300@南松本

2017-06-25 16:42:00 | 貨物列車


 先日発売された鉄道雑誌には、DE10の大宮工場最終出場云々という記事があり、これは又しても時代の画期がいよいよ到来した……と思いました。DE10は既に大いに古株な機関車であり、80年代の車扱貨物大幅削減や客レ激減によってかなりの数が廃車となっていますが、その際に生き残った車両は廃車分の部品も活用し (?)、景気の悪い時代を生き抜いて来ました。しかし今や、多少の景気回復やモーダルシフトによってJRFにも追い風が吹き、既に入換用としてHD300が増えつつあるほか、保安機器も装備したスイッチャーDB500形が下関を皮切りに導入されています。そして先日のJRFプレスリリースによりますと、本線運転用のDD200形試作車が間もなく登場! こうした機関車の一斉交代を見据えてのDE10最終出場なのでしょうか? (旅客会社もDD200購入?)



 まぁ詳しいスケジュールは今後明らかになるのでしょうが、ともあれ今後しばらくは、DE10からDD200・HD300への世代交代がいよいよ加速すると思われます。現在まだDE10で運用されている路線・貨物駅は、徐々にヲタで賑わうことになるのでしょう。
 いっぽう、私のように内輪情報とは無縁で (?) 行き当たりばったりに撮っておりますと、初めて訪れた貨物スポットが既にHD300に置き換わっており、結構腰を抜かすことがあります。その場所が……先月松本を訪れたついでに初めて訪問した南松本駅。南松本駅は首都圏の名だたる貨物駅と比べればさほど貨物の往来も多くなく (?)、てっきり今でもDE10の天国かと思いきや……2両のピカピカなHD300が鎮座しており、新鮮な衝撃を受けました (笑)。まぁ、HD300はキライではないので別に構わないのですが (とゆーか、ディーゼルエンジン音をガラガラ鳴らしながらVVVF音がするあたり、結構シビれます。^^;)、DE10は一度去って復た還らず。心の片隅では「しまった、もっと早く来るべきだった」と思ったのでした。


まぁいずれにしても良い眺めです☆