
琴電も京王も京阪も京福も箱根登山も良いですが、今回の第17弾で個人的に最も熱く期待していたのは、上田交通の至宝・5250形!! (*^O^*) 半鋼製電車の技術が確立されて間もない昭和初期のゴツゴツリベットボディに、大正モダーンの優雅さを引きずった時代の雰囲気を丸窓として表現した車両が、塩田平という緑濃き小盆地に長年息づいて来たこと自体、かつて地方民鉄経営に佳き時代があったことを雄弁に物語るものがありますが、そんな5250形の活躍の再末期である1980年代半ばに上田交通を度々訪ねた10代半ばの私は、寒暖の差が激しく厳しい気候を長年耐え抜いてなおも気丈に走り続ける剛健なボディと、温もりあふれる贅沢な工芸品そのものな車内の組み合わせに、右も左も分からない青二才の少年ながらも心の底から「これが職人技というものなのか……」と陶酔したものです……(遠い目)。
そんな上田5250形は奇跡的に3両とも現存し、今もなお往時の活躍を偲ぶことが出来ますが、この鉄コレも僅かな塗装の乱れを除けばとにかく素晴らしい!!の一言です\(^O^)/ と申しますか……今回の17弾の中でも、とりわけ上田5250形は屋根の塗り分けといい側面のサボ・表記といい、恐ろしく手間がかかった珠玉の一品と言えるのではないか??と思います (うっとり *^_^*)。

というわけで、そんな5250形を、現役当時でも絶対に有り得なかった堂々3連にしてみたほか (確かかつて4運用あったラッシュ時に電動車3連なんてやろうものなら変電所がスッ飛びそうですが……^^;)、以前第12弾として発売された4257ともども並べてみました♪ バックには、先日押入を大掃除した際に出土した、何となく購入したきり組み立てず放置したままであった「建物コレクション・農業倉庫」を配置してみまして、如何にも田舎の交換駅らしい雰囲気を演出してみましたが、そもそも別所線の線路脇にこんな農業用倉庫ってあったっけ……(^^;)。それに、建物コレクションも数年間押入に放置したためか、かっちりと組み上がらずに屋根が浮いているという……(汗)。まぁ、雰囲気ですよ雰囲気 (滝汗)。
なお、上田5250形のパッケージにはトラス棒パーツが付属品として封入されていますが、トラス棒はN化に際して台車の首振り具合に支障をきたしますので、私の場合は取り付けを省略しました。……とゆーかそもそも、嵌めようとしてもうまく嵌らないので諦めたというヘタクソぶりですが (滝汗)。
それはさておき、これだけ素晴らしい出来映えの5250形であれば、クハ290の一刻も早い製品化を期待せずにはいられません! さらに、クハ290以前の相棒としてクハ273 (元東横キハ1) とか、ぶら下がりサハ60形 (元東急サハ3350) とか……上田もまだまだ出て欲しい車両が目白押しです。
ちなみに、第17弾の全体的な傾向として、精巧なモールドとリアリティを目指したのは良いとしても、パーツがガッチリと組み合わされ過ぎて、パンタグラフを屋根から、あるいは床下パーツを台枠から取り外しにくいという問題があります。また、ダミーカプラー受けの構造が変わったことから、台枠と車体を分離する際にうっかりするとすぐにダミーカプラーが外れて落下します (ダミーカプラーを残しておきたい車両のN化の際に何度やらかしたことやら。汗)。また、車体が非常にスリムなため、従来の金属ウェイトは使えず、ちょっと高くなったN化パーツセット・TT-03Rを購入する必要がありますが (ウェイトを入れなければ従来品でも良いでしょう……)、17弾用の細身なウェイトは17弾に合わせて発売された新動力にも1枚おまけとして入っています。動力そのものが小型軽量であるにもかかわらず、他の鉄コレ動力と同じ値段だからですかねぇ~。まぁ全体としては値上げだと思いますが、総じてこんな出来であれば、C国の賃金上昇と合わせてまぁ納得でしょうか。